皆さんは“圧力鍋”は持っていますか?
私は、つい最近まで持っていませんでした。
使ってみたいと思いながら、料理があまり得意ではない私にとっては「なんだか使い方が難しそう・・・」と思い、中々手がでませんでした。
そんな私にも、ひょんなことから圧力鍋を手にする日が。
親戚のおばちゃんから「まだほとんど使ってない圧力鍋があるんだけど、いる?」と。
おばちゃんいわく「使って見たら全然簡単よ^^全然怖くないし、すごく便利よー」という言葉につられて、思いもよらぬところから「圧力鍋デビュー」することになってしまいました。
でも実際に使ってみると、本当に便利!
でも使っていくうちに1つ気になることが。
それは「圧力鍋がシュルシュルいいはじめたのはいいけど、どのタイミングで火を止めればいいのか?」っていうこと。
これって同じように「もう止めてもいいのかな?」と迷っている人、多いんじゃないでしょうか?
そこで今回は、そんな難しそうなイメージのある「圧力鍋の火加減や火を止めるタイミング」など、圧力鍋を使いこなす方法について詳しく見ていきましょう!
圧力鍋の加圧と火加減のポイント!これを守れば失敗知らずになれる!
圧力鍋を使いこなすためのポイントは、
- 加圧
- 火加減
- フタをあけるタイミング
圧力鍋をつかうことによるメリット
まずは、圧力鍋のメリットを確認しておきましょう。
まずは調理時間の短縮です。
圧力鍋は密閉することで蒸気を逃がさないため、高温高圧での調理が可能です。
時間がかかるといえば煮込み料理などですが、一定の圧力と高い温度で組織のみを破壊するので、具材を短時間で柔らかくすることができるのです。
続いて、光熱費の節約というメリットがあげられます。
調理を時短でおこなうことが出来ますので、その分光熱費をおさえることができますね。
最後に、食材の栄養素を壊さないというメリットがあります。
例えば、カルシウムやコラーゲンなどの人体に吸収されにくい栄養素をより吸収されやすい形にかえてくれる効果があります。
食材の栄養素は残し、組織のみを破壊するので、普通の調理法よりも栄養素の損失が少ないと言えますね!
加圧と火加減のポイント
圧力鍋のメリットがわかったところで、それぞれのポイントを見てみましょう。
まずは一つ目のポイント【加圧】についてです。
この加圧については、二つ目のポイントである【火加減】がとっても大切です。
簡単にいうと、“火加減は加圧するまでは強火、圧力がかかったら弱火”これがポイントとなります。
それをポイントに、圧力鍋の加圧の手順をみてみましょう。
圧力鍋の加圧の手順
①鍋の中に材料を入れて、蓋を正しくセットします。
②鍋を火にかけます。(このときは、火が鍋底からはみ出ない程度の強火にします)
③圧力がかかっていることを確認できたら、火を弱火にします。
この時大切なのが、それぞれの鍋の圧力のかかり方を確認しながら火を弱めるという事です。
弱火ということであまりに小さな火にしすぎると、その後圧力がかからなくなってしまう場合があります。
④火を止めたら、圧力が下がるのを待って完成です。
蒸し料理の場合は、加圧したあとは弱火ではなく中火で調理しましょう。
圧力鍋を開けるタイミングは?幸せの瞬間を味わうためのポイント
圧力鍋をつかった調理と普通のお鍋の大きく異なる点として、蓋をあけるタイミングがあります。
この蓋をあけるタイミングは、圧力鍋調理の大変なポイントです。
大切なのが、“しっかりと減圧(圧力が下がっている)されていることを確認してから蓋をあける”ということです。
日本での圧力鍋は、消費生活用製品安全法の特定製品に指定されており、国が決めた技術基準をメーカーが保障することが決められています。
この基準を満たしている圧力鍋は、基本的には、減圧されていないと蓋があかないように安全装置がついています。
この減圧を行わずに急に蓋をあけてしまうと、急な減圧により中身が沸騰してしまい、爆発的な水蒸気が発生し、噴出してしまいます。
ものすごい高温の水蒸気が噴出することになりますので、かなり危険な行為です。
火を止めたあと、自然に圧がさがるまで冷却し、内部の圧力が下がり粗熱が取れてから、蓋を開けるようにしましょう。
早く蓋を開けたい時は?
減圧されてから蓋をあける事が鉄則の圧力鍋ですが、時間がない時や、あまり味をしみ込ませたくない料理の場合は、早く蓋をあけたいですよね。
そんな時には、“急冷”をして蓋を開けます。
急冷には主に3つの方法があります。
一つ目は、おもりを調節して圧力を抜く方法です。
この方法は、おもり式の圧力鍋のみにつかえる方法です。
蒸気口についているおもりを一段あげて、少しづつ内部の圧力をさげる方法です。
蒸気口から勢いよく蒸気がでますので、やけどに注意してください。
二つ目は、圧力鍋の上から水をかける方法です。
圧力鍋の温度を下げて圧力を下げるという方法になります。
おもりを上げる方法よりも安全性は高いですが、圧力鍋の種類によっては禁止事項である場合もありますので、説明書の確認をしましょう。
三つめは、圧力鍋そのものを水につける方法です。
鍋に水をかける方法と原理は同じで、圧力鍋の温度を水によって下げることで減圧します。
この方法も、鍋の説明書をしっかり確認したうえでおこなってくださいね。
圧力鍋を加圧しすぎるとどうなるの?
ポイントさえ押さえておけば、調理時間が短縮できてとっても便利な圧力鍋。
以前、「パスタも圧力鍋で時短調理できる」と知った旦那さんが、パスタを茹でてくれたことがありました。
しかし、加圧時間が長かったようでなかなか圧力ピンが下がらず、2人でハラハラ。
案の定、茹であがったパスタはうどんのようになっていました。
そんな私も、加圧しすぎて失敗したことがあります。
蒸し大豆も入れて野菜スープを作ろうと思い、圧力鍋を使っていた時のことです。
他の野菜を柔らかくするため、火にかけていたら加圧しすぎて、大豆の薄皮が全部むけてました。
スープの上に浮いていて、見た目がちょっと気持ち悪かったです。
このように、圧力鍋は、時間を短縮することができます。
しかし、ちょっとの加圧の差で、通常調理の数十分くらい煮込み時間が変わってくるのです。
圧力鍋は圧力をかけている時は、水分が蒸発しにくいため焦げつきにくいです。
ですが、加圧しすぎてしまうと
- 煮汁があふれ出てくる
- 焦げついてしまう
- 空焚きの原因になる
- じゃかいもなどは特にどろどろに煮溶けてしまう
適切な時間や火加減を守って、便利な圧力鍋を使いこなしましょう!
圧力鍋のピンが上がらないときにはどうすればいいの?
圧力鍋を使っていて、「なかなか圧力表示ピンが上がらないな」という経験もあるでしょう。
私が使っている圧力鍋は、ダイヤルを回して圧力が調整できるようになっています。
このダイヤルは、圧力をかけない解放状態、低圧、高圧の3つの切り替えがあります。
「いつまでたっても圧力がかからないな」と思っていたら、このダイヤルを回すのを忘れていました!
このようなおまぬけなことをしたこともありました。
こんなおっちょこちょいであれば、圧力鍋には異常が起きていません。
なので安心して調理を再開できます。
しかし、原因がすぐに分からない場合、そのまま加圧し続けるのは危険です!
何が原因なのかきちんと確認してから調理を再開するようにしましょう!
場合によっては、使用を中止する必要があるかもしれません。
確認する際は、火を止めて完全に圧力が抜けてからフタを開けるようにしてくださいね!
圧力鍋を開ける前の確認ポイント
まず、フタがきちんと閉まっているかどうか確認しましょう。
フタを閉めた時に、カチッとはまるような音がしていればOKです。
次にゴムパッキンを確認します。
- ゴムパッキンがフタとずれていないか
- ゴムパッキンとフタの間に物が挟まってないか
- ゴムパッキンが破損していないか
ゴムパッキンを挟んだまま無理にフタを閉めてしまうと、ゴムパッキンが切れてしまうことがあります。
また、経年劣化などで変色し、弾力がなくなっているようであれば交換時期です。
フタもゴムパッキンにも異常がみられないのであれば、
- 圧力表示ピン
- 安全ロックピン
- バルブキャップのネジが緩んでいないか
緩んでいるようであれば、ネジを締めてくださいね。
ビタクラフトという圧力鍋の場合、沸騰してから5分以上たっても圧力表示ピンが上がってこなければ、何かしらの異常が考えられます。
これは説明書にも書いてあります。
圧力鍋は便利です。
しかし、正しく使えていないとやけどをしてしまったりと危険なものでもあります。
少しでも異常を感じたら使うのを止めましょう。
そして部品の交換や修理に出しましょう。
場合によっては、買い替えを考えてもいいですね。
圧力鍋のピンが下がらないとき!開けてもいいかはどう判断すればいい?
圧力鍋を使っていると、「加熱を止めた後もなかなかピンが下がらない」なんて経験をしたことある人もいますよね。
私自身も経験があり、上記にも書いたパスタの件がまさにそれです。
あの時は、圧力鍋を使い初めの初心者で、ピンが上がってからの加熱をし過ぎてしまったのが原因のようでした。
かといって圧力がかかっている状態でフタを開けてしまうのは、とっても危険な行為です。
圧力がかかっている状態のままフタを開けてしまうと
- 高温の蒸気が勢いよく放出される
- フタが飛んでくる
一般的に、減圧が完了するまでには「10分から30分かかる」と説明書などに記載されていると思います。
ですので、ひとまずは「待ってみる」ことから始めましょう。
ちなみに、すぐにフタを開けたいときは、ダイヤルを回すという方法もありますよ。
ただし、中に溜まった蒸気が放出されますので
- やけどなどに十分に注意し
- ゆっくりダイヤルを回す
圧力鍋が完全に冷えているのにピンが下がらないときの対処法
また、加熱のし過ぎが原因ではなく「圧力鍋が完全に冷えているのにピンが下がらない」ということもあります。
冷めているのにピン下がらない場合は
- もう一度加熱してみる
- 熱い蒸しタオルを当ててみる
- 鍋をお湯につける
これらはどれも、圧力鍋の中にある空気を温め、鍋の中の空気の体積を大きくさせるという目的があります。
基本的には、安全装置が付いている関係で、ピンが下がらないとフタは開かないようになっています。
ですので、冷めているのにピンが下がらない場合は、まずはもう一度加圧をしてみるのがいいでしょう。
それでもダメな場合は故障していることが考えられますので、それ以降使うことは控えるようにしたいですね!
圧力鍋で火を止めるタイミングは?のまとめ
圧力鍋で火を止めるタイミングや、圧力鍋を安全に使いこなすポイントについて見てきました。
難しいイメージのある圧力鍋ですが、手順とポイントをおさえれば意外と簡単に使えるということがわかりました。
なにより、高い圧力で一気に調理をするので、美味しい料理が作れるという最大のメリットがあります!
あなたもこれを機会に、圧力鍋を使いこなしてみませんか?
「電気圧力鍋って実はめんどくさい!?時短で料理ができるは本当なの?」
こちらの記事には、そんな圧力鍋を効果的に使いこなして「時短」を追求するポイントをまとめています。
あなたの圧力鍋生活を快適にするために、参考にしてくださいね!