家族で一緒に「書き初め」を始めようと思いたって、道具も準備できたので後はいざ本番当日です。
でも、ここで気になるのが幼稚園の年長さんになる娘にも「一緒に書き初めをしようね」と話していて、初めてのことだから一応楽しみはいるものの
「途中で嫌になってやめたりしないかなぁ」
「筆を使うの初めてだけど、ちゃんと書けるかなぁ」
と心配になってしまいますよね。
そこで今回は、家族で書初めを始めたとき、
- 我が家で実践した、幼稚園の年長さんの娘でも書き初めを楽しく上手に書く方法
- せっかく書いた文字がにじまなくなるには?
- 書き初めの締め!名前の書き方
同じ年代の子供と一緒に「書き初め」を初めてみようかなと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
書き初めを子供と一緒に楽しく上手に書く方法
ひらがなの読み書きができ始めるようになってきた幼稚園の年長さん。
そんな小さな子供と一緒に書き初めをしようとすると、なかなか大人のように「いくつものポイントに注意しながら書く」ということは難いんです。
なので「混乱してしまっておもしろくなくなり、飽きてやめてしまう」なんてことになってしまうんですね。
ここはある程度のポイントを押さることだけに注意して、あとは「楽しく書く」ことに重点をおくことをおすすめします。
「上手に書く」のは小学校に上がって、文字や習字をちゃんと習い始めてからでも全然遅くありませんからね。
まずは筆で書くのに慣れて、1年の初めに好きな言葉やその年の目標(したいこと)を書いて、日本の古くからの風習を体験させてあげましょうね。
まず、小さい子供が書き初めを書くときのポイントとしては以下のものがあります。
- 姿勢
- 筆の持ち方
- 文字の大きさ
- バランス
子供の書き初めのポイント①姿勢
気持ちを落ち着かせて、背筋をピンと伸ばして座ります。
座るときに、子供と一緒にゆっくりと深呼吸をして背筋をのばすといいですよ。
このとき始める前に「では、書き初めを始めたいと思います」という感じで、始めのひとことを言ったりして、雰囲気を作ってあげる。
そうすると、子どもも興味が湧いてきて言うことを聞いてくれやすくなりますよ。
子供の書き初めのポイント②筆の持ち方
筆の持ち方の手順は下に書いた順番で持つようにすると、すんなりと持つことができますよ。
②筆を机と垂直にしてオッケーの中に入れます
③人差し指と親指の先の腹に筆をはさんで持ちます
④中指を筆にそっと添える感じで持って、筆を安定させます
⑤ひじは机に着かないようにして、軽く上げます[/su_note]
筆はまっすぐに立てて書くと、字がかすんだりしにくく書きやすいです。
慣れないうちは、書いているうちにだんだんと形が崩れてきたり、別の持ちやすい形になってしまいがちですが、気が付いたらやさしく注意して、この形で書くことに慣れさせていきましょう。
子供の書き初めのポイント③文字の大きさ
半紙のような紙に大きく文字を書くことなんてなかなかないので、つい文字も小さくなってしまいがちですよね。
「大きく書いてもいいんだよ」って言っても、逆にはみ出してしまったり、紙の中央じゃなくて右や左、上下にと縦横無尽に片寄ったり。
そこで、最初のうちは半紙に鉛筆なんかで薄く文字を書いてあげて、それをなぞらせてあげるようにすると、子供もイメージが付きやすいですよね。
ある程度、半紙の中に納まるように大きな字が書けるようになったら、思いっきり後は好きなように書かせてあげましょう。
でも、最初からこれをすると、収拾がつかなくなってしみので要注意です。
子供の書き初めのポイント④文字のバランス
幼稚園の年長さんだと書ける文字も基本はひらがなになりますよね。
文字数も多くなると、紙の大きさに対しての文字のバランスが難しくなってくるので2から3文字くらいがお勧めです。
例えばお正月っぽい言葉だと
- うめ
- ふじ
- ゆめ
- たこ
- こま
- もち
- うま(干支の名前)
- ゆき
- あさひ
- かるた
- だるま
- はつひ
- きぼう
- みらい
それ以外にも新しい年を迎えて、今年やってみたいことや一番興味のあること、ほしいものなどを書いても面白いですよね。
ひらがな2文字や3文字の場合は、縦に並べて書くようになるので、紙に文字数分の線をうすく鉛筆などで書いておくと、バランスがとりやすくなります。
この時に注意したいのが、わかりやすいようにと折り目をつけること。
折り目をつけると紙がまっすぐ水平になりにっくくなって、書きにくくなってしまいます。
また、詰まってしまいがちな紙の下の部分は約3cmくらい空けておくようにすると、不思議とバランス良くみえるようになるのでおすすめですよ。
細い字だと貧弱に見えてしまうので、勢いよく太い字で書くのがポイントです。
書き初めでせっかく書いた文字がにじんでしまうのはなぜ?
書いた文字がにじんでしまう原因にはいくつかあります。
書き初めで字がにじむ原因①墨のつけすぎ
筆についた墨を硯のはしで落として、筆についた墨の量を調整してみてください。
何度か繰り返して書いてるうちに、にじみにくくて書きやすい丁度いい量がわかってきますよ。
書き初めで字がにじむ原因②文字を書くスピード
ゆっくりと書きすぎると、紙に染み込む墨の量が多くなるので文字がにじみやすくなります。
にじんでしまうようなら、少しだけ筆を滑らせるスピードを速くしてみましょう。
書き初めで字がにじむ原因③墨が薄い
墨汁が薄すぎると、にじみやすくなります。洗濯で落ちる墨汁とかは、比較的にじんでしまう事が多いですね。
どうしても墨汁が薄いようでにじんでしまう時は「濃墨液」という墨汁があります。
これだと墨が濃いので、にじみにくいですよ。
書き初めで字がにじむ原因④半紙がにじみやすい
半紙にも種類があって、わざとにじみやすくして味わいを出すように作られているものもあるんです。
漢字用の半紙はにじみやすいものが多いので、わからないときはお店の人ににじみにくい半紙はどれか聞いてみるといいですよ。
書き初めで字がにじむ原因⑤筆の状態
筆を洗ったあと、まだ乾ききってない状態だと、水分が残っていてにじみやすくなります。
また、筆の先が割れていると筆についた墨の量が調整しにくくなるので、にじむ原因になりますよ。
書き初めの名前の書き方
半紙に文字を書き終わったら、自分の名前を書きます。
書く位置は左下に書いた文字よりも小さい文字で書きます。
書き初めを書くときって実は名前が一番難しいと言われるくらい、上手に書くにはそれなりのコツが必要です.
が、ここは思いっきり元気いっぱいに名前を書いちゃいましょう
なかなか真っすぐに書くのが難しくて、少しずつ曲がってしまいがちです。
そんなときは汚れていない半紙を添えて、その添えた紙のラインを見ながら参考にして書くのがポイントです。
また名前を書くときには、書いた文字のところにも汚れていない綺麗な半紙を置きましょう。
名前を書くときに墨が手についてしまって、せっかく書いた紙が汚れてしまわないように注意しましょうね。
書き初めを幼稚園児でもにじまずに書く方法!まとめ
いきなり全部意識してちゃんとやるのは、この年頃の子供には難しいです。
なので、1つできたらほめてあげて次の行程という風にしてあげましょう。
結構な集中力が必要なので、少し疲れたかな?と思ったら無理をせずに休憩を挟むようにししてあげましょうね。
上手に書けなくてもいいので、我が子の個性を生かした文字が元気いっぱいに描かれたら、素直にほめてあげましょう。
イヤイヤじゃなく、家族で楽しみながら書けるように工夫して「書き初め」という日本の伝統行事を家庭の恒例行事にできれば、とっても素敵な教育になりますよ。
堅苦しくとらえずに、子供と一緒に思いっきり楽しんじゃいましょう。