引っ越しで住所が変わったとき、住民票をうつしたり免許証の住所変更をしたりしますよね。
住民票や免許証・保険証などはよく使うものなので忘れずに住所変更すると思いますが、パスポートはどうでしょうか?
でもパスポートって、普段から身分証明書として使っている方だったら目にする機会が多いですが。
でも、たまにしか使わない方にとっては、引き出しの中にしまいっぱなしになっているのではないかと思います。
なので引っ越したとき、「パスポートの住所変更ってしたっけ?」となりがちですもんね。
私も今回この記事を書くにあたって、気になってきたので自分のパスポートを見直してみました。
すると、やっぱり「うっかり前の住所のまま」でした!笑
そんな風に、ついつい忘れがちな「パスポートの住所変更」ですが、実はそれほど手間がかからず変更できるのです。
パスポートの最後のページには、自分の現住所を書く欄があります。
その欄に書かれている住所から引っ越した場合には、その部分を二重線で消した上で欄内に手書きで新住所を書けば、住所変更完了です!
役所などに、住所変更の申請に行く必要は全くありません。
外務省のHPによると、パスポートの最後のページの所持人記入欄は、そのパスポートを持っている人が任意で氏名や住所などを記入するページとなっています。
任意なので、必ずしも書かなくてはいけないというわけではなく、手書きで新住所に訂正しても以前の住所のままでも特に問題はないということですね。
なお、所持人記入欄に新住所が書ききれないからといって、パスポートの他のページに書くことはできないので要注意です。
そして「パスポートの住所変更」で気を付けたいのが、結婚などで住所とともに本籍地の都道府県が変わった場合です。
本籍地の住所が変わっても、例えば「東京都→東京都」といった感じで、都道府県まで変わらなければ変更の手続きは必要ありません。
ただ、「東京都→北海道」といったように、本籍地の都道府県が変わる場合には、記載事項を変更する必要があります。
この「記載事項の変更の方法」は2通りあります。
②記載事項変更旅券の申請をする
②の方法では、手持ちのパスポートの有効期間の満了日が同じパスポートを申請することになります。
変更の手続きには手数料がかかるのですが、②の方法だと①の半額程度の手数料ですみます。
手持ちのパスポートの有効期限がたっぷり残っているのであれば、②の方法の方が手数料が安くすむのでおすすめですよ。
パスポートの住所変更に必要な書類は?住所変更は簡単にできる!
上でお伝えした通り、住所だけが変わった場合には、パスポートの最後のページを書き換えるだけで大丈夫です。
特に書類などを用意する必要はありません。
一方、本籍地の都道府県に変更があった場合には、記載事項変更の届出が必要です。
新しくパスポートを作り直す方法でも、記載事項変更旅券の申請をする方法でも、自分の住民票のある都道府県のパスポートセンターで申請します。
申請には必要書類があるので、ご紹介します。
- 一般旅券発給申請書(記載事項変更用)
- 戸籍抄本または戸籍謄本(6ヶ月以内に発行されたもの)
- 顔写真(6ヶ月以内に撮影されたもの)
- 本人確認書類(運転免許証等)
- これまで使用していたパスポート)
- 手数料(5年間有効:11000円、10年間有効:16000円)
- 一般旅券発給申請書(記載事項変更用)
- 戸籍抄本または戸籍謄本(6ヶ月以内に発行されたもの)
- 顔写真(6ヶ月以内に撮影されたもの)
- これまで使用していたパスポート
- 手数料(6000円)
顔写真も何でもよいわけではなく、パスポート用の写真には規則があります。
もし可能なら、パスポートセンターで撮影してもらうことをおすすめします。
パスポートの住所変更は修正テープを使ってもいい?修正印を押す必要は?
住所変更はパスポートの最後のページの所持人記入欄を二重線で消して、空いている欄に新住所を書けば大丈夫でしたね。
でも、何回も引っ越しをしている方だと、新住所を書く欄がなくなってしまったという場合もあるかと思います。
そんなときには、修正テープを使えばよいかと思われるかもしれませんが、それはNGです。
修正テープや修正液を使うと、「何か隠しているのではないか?」と疑われてしまう恐れがあります。
なので、必ず二重線で消すようにして、余白に新住所を記入しましょう。
なお、二重線で消した上に修正印を押す必要はありません。
パスポートの住所変更は手書きでOK?のまとめ
パスポートの住所変更は意外と簡単にできましたね。
パスポートの所持人記入欄は任意で記入する欄なので、住所を書き直さなくても特に問題はありません。
しかし、万が一パスポートを外出先で紛失してしまった場合など、ちゃんと住所が書いてあれば手元に戻ってくる可能性が高くなります。
なので、しっかり住所変更しておいた方が無難ですよね。