家族に体にいいものを食べさせてあげたい。
美味しいものを食べさせてあげたい、と主婦業をしていますよね。
また、白米よりも栄養価の高い玄米も気になります。
ただ、玄米ご飯に変更するのは、なかなかハードルが高いですね。
また、調理の仕方を間違えると健康面でもリスクがあるといううわさも気になります。
炊飯までに、時間のかかる玄米ですが圧力鍋を使うと時短になるとの話もききます。
ただ、高温調理には上に書いたようにリスクもあるとか。
美味しく、できるだけ時間をかけずに玄米ご飯を炊くにはどうすればいいのでしょうか。
玄米の炊飯に圧力鍋があれば便利だと思っていませんか?
しかし、玄米の炊飯には「圧力鍋特有の高温調理」が良くないということがわかっているんです。
玄米を圧力鍋ですぐ炊くことは大丈夫?高温調理のリスクと回避の仕方
玄米自体が体に悪いということではなく、食べ方や炊く方法が大切です。
炊き方としては、
①玄米を17時間以上水に漬けて吸水させる
②炊飯器や鍋で炊くのがおすすめ
③圧力鍋を使うのであれば117℃くらいが好ましい
食べ方としては、
①よく噛んで食べる
②食べすぎに注意する
玄米を120℃以上で炊くと発生する「アクリルアミド」
圧力鍋を使って炊く場合に、117℃以下の圧力鍋が好ましいです。
120℃以上の熱が加わると先に話したように「アクリルアミド」ができます。
アクリルアミドは、発がん性物質で、高温で糖を加熱すると発生しやすくなります。
しかし、人気のお菓子「ポテトチップス」には玄米ご飯よりも多くのアクリルアミドが含まれています。
また、加熱することで栄養素が破壊されるのではないか?という問題もあります。
ただ、何をするにもメリットとデメリットがあるものです。
結果、メリットの方が自分にとってあるのであれば、実践してみるといった判断でもいいのではないでしょうか。
また、圧力鍋を使った調理は圧をかけることによって100℃以上の高温になります。
そのために栄養素が破壊されるという意見もあります。
ですが、反対に圧力鍋で調理することで加熱時間が短縮されるために栄養素が破壊されにくいという説もあります。
まだ、はっきりとどちらが正解とはわかっていないようですね。
玄米を圧力鍋でおいしく炊く方法
玄米をおいしくするポイントは、でんぷんをアルファ化させることです。
そのためには、最初に玄米に十分な水を吸わせることが重要になります。
翌朝、玄米が1.5倍ほどに増えていれば十分に吸水できているといえます。
指定された加圧時間後に、15分ほど蒸らせば出来上がりです。
寝かせ玄米は圧力鍋で炊いて炊飯器で保温と両刀使いで作ってみよう!
寝かせ玄米とは、玄米に小豆と塩を混ぜて炊いたあとに、3~4日保温調理をして熟成させた玄米ご飯のことです。
圧力鍋で炊飯することで、もちもちになります。
さらに、寝かせることでうまみや甘味が出てきます。
普通の玄米ご飯は、硬くてぱさぱさしていて苦手という方も。
寝かせ玄米だと、玄米とは気が付かないで美味しく食べてしまう人もいるほどです。
また、酵素ご飯とも言われ、体にもいい料理として注目されています。
寝かせ玄米は、作る過程で時間がかかるため専用の炊飯器も販売されています。
でも、実際は特別に用意しなくても自宅の圧力鍋と炊飯器を使って作ることができます。
寝かせ玄米の作り方
【用意するもの】
- 圧力鍋
- 保温できる炊飯器
- 玄米 3合
- 小豆 1/2合
- 好きな豆類 1/2合(大豆・黒豆・金時など)
- 塩 小さじ1/2
【作り方】
この時、白米同様にすぐに水を捨てましょう。
(ぬかの臭みを吸わせないようにするため)
もう一度、水を入れて軽くすすぎ容器に移します。
玄米よりも1センチほど上まで水を入れて一日置きます。
この時、ふたは軽くのせる程度にしましょう。
大きめのボウルに移して、豆の量の3倍ほどの水を注ぎます。
水を注いだら、玄米と同じように一日置きます。
そこに、つけ汁ごと豆類を圧力鍋に入れます。
足りないようであれば、ここで水を足しましょう。
そして、塩を加えて軽くかき混ぜます。
ここで、ごまやクミンシードなどを加えても食感が変わって美味しいです。
鍋にもよりますが、加圧時間は15分ほどです。
加圧が終了したら火を止めて自然放置します。
保温モードで3~4日熟成させます。
(炊きあがりは、玄米のぷちぷちした食感があり、小豆のほんのりとした甘味も感じられます)
ここから、1日に1回、上下を返すようにかき混ぜましょう。
日がたつにつれて、小豆色に変わり味にもコクが出てきます。
さらに、熟成が進んでくるともちっとした食感が生まれ旨みも強くなってきます。
寝かせ玄米の賞味期限
炊いてから、保温状態であれば1週間ほどは美味しく食べることができます。
日が経過すると、水分が失われてきます。
硬くなってきた時は、水分を足すと柔らかさが戻ってきます。
食べきれなかったら、冷凍保存も可能です。
お茶碗1杯分ずつで冷凍保存しておけば、1ヶ月くらいは保存できます。
ただ、冷凍した寝かせ玄米は、食べる時に電子レンジで温めることはおすすめしません。
電子レンジで急激に加熱すると、酵素が破壊されていまいます。
冷凍の酵素玄米を食べる時は、冷蔵庫に移して自然解凍することをおすすめします。
しかし、冷たいご飯に抵抗がある人は湯せんにかけるか、蒸す、または炊飯器を保温モードにしてその中でゆっくりと温めましょう。
温かい寝かせ玄米を食べることができます。
玄米の炊き方は圧力鍋を使うと便利でラク!正しい調理の仕方
やはり、玄米を炊く時に圧力鍋を使うと時短にもなり便利です。
さらに、炊飯器や土鍋と比べて炊きあがりが柔らかく、もちもちになるメリットもあります。
圧力鍋だと失敗しないかというと、それは別問題で、炊飯器や土鍋同様に火加減の調節などは必要です。
圧力鍋で玄米ご飯を炊く基本
(夏場は、6時間、冬場は12時間程度が目安時間です)
①圧力鍋に玄米と分量の水を入れて、蓋をする
②強火にかけて加圧されたら弱火にして、15分(圧力鍋によって多少変化あり)
③加圧が終了したら、自然放置で蒸らす
圧力鍋を使って玄米を炊く時の基本です。
それは、浸水時間を短縮することです。
玄米ご飯を炊く時には浸水が欠かせません。
しかし、圧力鍋を使うと浸水なしで美味しく炊くことができます。
それは、加圧時間を5分延長すること。
それだけです。
信じられない人も、一度試してみてください。
驚くほど、もちもちの玄米ご飯になっているはずです。
玄米を圧力鍋で炊くのはやばいって本当?のまとめ
ハードルの高い玄米生活です。
ですが、圧力鍋を使うことで時間も味もクリアできます。
そうなると健康のためにも挑戦したくなりますね。
白米に慣れてしまっている子供は、最初は嫌がるかもしれません。
最初は、白米に混ぜるなどして食感に変化をつける程度から始めてみましょう。
そうするとだんだんと白米のみのご飯が物足りなくなるのではないでしょうか。
毎日のご飯を玄米にする必要はありません。
でも、週に何日かは玄米ご飯、酵素ご飯に変えるのもいいですね。
ここまでは「圧力鍋で玄米を炊くこと」について見てきましたが、圧力鍋は他にもいろいろと使える、とても便利なアイテムです!
でも使い方を間違えると、その力を十分に発揮できなくて、逆にめんどくさくなることがあります。
「電気圧力鍋って実はめんどくさい!?時短で料理ができるは本当なの?」
には、そんな「圧力鍋を効果的に使うポイント」について、詳しくまとめています。
あなたの料理のパートナー「圧力鍋」を正しく使って、美味しい時短を実現してくださいね。