あさりを潮干狩りの時に沢山もらったりすると、なかなか食べきれないですよね。
実はあさりは、冷凍保存がきくのです。
あさりの冷凍はコツがありますので、上手く冷凍するコツをご紹介させていただきますね。
まず、あさりを冷凍する前に必ず「砂抜き」を行うようにして下さい。
あさりが生きているうちにしか砂抜きはできないので、忘れず行うようにしましょう!
更にあさりの冷凍方法には2種類あります。
冷凍後に使いたい料理に合わせ、適した冷凍方法を取るようにするのがコツです!
<パスタなど、汁気が少ない料理用の冷凍方法>
汁気が少ない料理に使う場合は、そのまま冷凍保存します。
2.フリーザーバッグにあさりが重ならないように入れ、しっかり空気を抜きます。
3.フリーザーバッグの下にアルミホイルや金属製のバットを敷き、なるべく低温で冷凍しましょう。
<味噌汁や潮汁など汁物に入れる場合の冷凍方法>
汁物に入れる場合は水につけて保存すると、ふっくら美味しく保存できます。
1.砂抜き後のあさりを、フリーザーバッグに入れます。この時、あさりが重なっていても問題ありません。
2.あさりが浸るくらい水を入れます。この時ぬるま湯ではなく、冷水や氷水を入れるのがポイントです。
3. フリーザーバッグの下にアルミホイルや金属製のバットを敷き、なるべく低温で冷凍しましょう。
以上が、あさりの冷凍保存の方法です。
あさりを沢山買ったりもらったりした時は、ぜひ試してみてくださいね。
冷凍あさりの戻し方!コツを知っていると失敗なんて無縁
次に、あさりを冷凍から戻す時のコツをご紹介します。
あさりを解凍する時には、かならず高温で時間をかけずにサッと行います。
温めたフライパンの中や沸騰した鍋の中に、凍ったあさりをそのまま投入しましょう。
水を入れて冷凍した場合でも、そのまま入れて問題ありません。
ただし一気に入れてしまうと、フライパンや鍋の温度が下がってしまうので、何回かに分けて入れるといいでしょう。
(1)冷凍あさりを解凍する時の注意点! 自然解凍はNG!?
あさりを解凍する時、自然解凍はNGです。
自然解凍をするとあさりの口が開かず、美味しくあさりを食べる事が出来ないのです!
あさりが口を開かなくなってしまうのは、死後硬直が進んでしまったためです。
しかし冷凍したあさりを自然解凍すると死後硬直が始まり、口が開かなくなってしまいます。
あさりを解凍する時は、「高温で一気に」が合言葉です。
あさりを冷凍したとき 気になる栄養とお味ってどうなの?
あさりを冷凍すると、残念ながら栄養は減ってしまいます。
- あさりの旨味成分であるコハク酸、遊離アラミン、遊離グルタミン酸
- 疲労回復効果のあるタウリン
これらの栄養素が、冷凍によって減ってしまうと言われています。
同じ貝類のシジミは冷凍すると栄養がアップしますが、あさりは残念ながら栄養素がダウンしてしまうのですね。
同じ貝類なのに、不思議な現象ですよね。
しかし、なんと味の方は「味が濃くて美味しい」と感じる方が多いです。
「冷凍するとうまみ成分が減っているはずなのに美味しくなるのは、これいかに」と思いますよね。
実は冷凍すると美味しくなる理由は、冷凍する事による組織の変化があるからです。
あさりを冷凍して解凍すると、あさりの身の細胞組織が壊れます。
すると、あさりの身からうまみ成分が流れ出しやすくなるのです。
あさりの身を沢山噛まなくても、口の中に入れるだけでうまみがじゅわっと溢れ出します。
うまみ成分は減っているはずなのに、うまみを感じるなんて不思議ですよね。
あさりの冷凍後の使い方!のまとめ
あさりはそのまま冷凍する時は、必ず砂抜きをしてから冷凍するのが基本です。
汁気が少ない料理に使う場合はそのまま、汁物に入れるときは水を入れて冷凍しましょう。
また、あさりを解凍する時には高温で一気に解凍するようにすると上手くいきます。
やってはいけないのは自然解凍です。
常温で解凍するとあさりの死後硬直が進み、あさりの口が開かない原因になってしまいます。