レインコートを使っていると、徐々に撥水効果(はっすいこうか)がなくなってきて困った・・・という経験ありませんか?
素材や使用頻度によって違いますが、早ければ2年ほどで「レインコートの撥水効果がなくなってきて、水をはじかなくなる」ことがあるようです。
小さな子供の場合、撥水しなくなるよりも早く体が大きくなってサイズアウトしてしまうので、あまり意識されないかもしれません。
でも「中学生や高校生などの子どもの通学用にたまに使う」という程度であれば、気付かない間に撥水効果が薄れてきて。
撥水効果が薄れてくると、学校に着く頃にはびちょびちょに!なんてことにもなってしまいます。
当たり前ですが、撥水しないレインコートはレインコートではありません。
もはやただの布きれ。
服まで濡れてしまうようになる前に、一度撥水効果を復活させるお手入れをしてみてはいかがでしょうか。
レインコートの撥水を復活させるにはドライヤーが効果的って本当?
撥水効果を復活させるには、一番に思いつくのは「防水スプレー」だと思います。
私もそれ以外の方法なんて思いつかなかったのですが、実は「ドライヤー」でお手軽に撥水効果を復活させることができるのです!
レインコートの撥水効果が弱くなるのはなぜ?
そもそも、撥水効果はレインコートの繊維に施されているものです。
レインコートを着たり脱いだりすると、生地同士がこすれて繊維が寝そべってしまいます。
繊維が寝そべってしまうと撥水効果が存分に発揮できず、水をはじかなくなってしまうんです。
これが、「使っているうちに、撥水効果が薄れてくるカラクリ」です。
レインコートの撥水効果を復活させる方法
ということは、「寝そべってしまった繊維をもう一度起こして整える」ということができれば「撥水効果が復活する!」ということですよね。
寝そべってしまったレインコートの繊維を整えるには「熱」を当てると良いんです。
- 一カ所につき30秒程度
- 10センチは離して
ただし、レインコートによっては熱に弱い素材のものもあるので、「アイロン可」かどうかをタグの洗濯表示で確認してから行うようにしましょう。
アイロン不可のものにドライヤーをあててしまうと、布がいたんだり溶けてしまうことがあるので気を付けてください。
ドライヤーでもあまり撥水効果が出なかった場合は、「レインコートの生地にアイロンをあてる」という方法もあります。
そのときは、
- 洗濯表示を確認すること
- 必ず当て布をすること
- 低温~中温に設定すること
この作業は「繊維を起こすこと」が目的です。
なので、普段のアイロンがけのように布の表面をなでるように滑らせる必要はあまりないようです。
レインコートが全体的に暖まるようにアイロンをかけましょう。
レインコートの撥水効果が熱で復活しないとき
それでも防水効果が復活しないなら、繊維が寝てしまったのが原因なのではなく、防水加工が剥がれてしまったことが原因です。
なのでそのときには「防水スプレー」をかけてみましょう。
防水スプレーは、布の表面をコーティングするものなので、レインコートを一旦綺麗に洗濯してからスプレーをすることをオススメします。
汚れたままスプレーしてしまうと、汚れも一緒に閉じこめてしまうことになってしまいますからね。
この防水スプレーを
- スニーカー
- 傘
- バッグ
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このようにすると、汚れもつきにくくなるので長く綺麗に使うことができますよ。
いずれも、防水加工が完全に剥がれてしまう前に行うと効果があります。
日頃から早めにお手入れをするように心がけましょう。
レインコートの寿命ってどのくらい?買い替えの時期の目安は?
レインコートは早ければ2年ほどで寿命がきて、水をはじかなくなることがあるようです。
でも、お気に入りのレインコートや、登山やウインタースポーツ用の高価なレインコートであれば、なかなか買い替えはできませんよね。
レインコートは基本的には「水がしみこむようになったら買い替え」です。
普段から
- ドライヤー
- アイロン
- 防水スプレー
それに、防水スプレーは「汚れ防止の効果」も期待できます。
上手にお手入れすることができれば、撥水効果だけでなく汚れも少なく着続けることができますよね。
ただ、ご家庭でのお手入れ方法には限界があります。
そんなときにはプロに依頼することもできます。
2000円程度からで撥水加工をしてくれる業者もあります。
クリーニングも同時にしてくれるので、撥水加工も汚れ落としも一気に解決して「新品に近い状態」に戻るかもしれませんね。
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レインコートの撥水効果を復活する方法のまとめ
レインコートの撥水効果を復活させる方法について見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきますね!
- レインコートは、素材や使用頻度によりますが早ければ2年ほどで撥水効果が薄れてしまうことがあるようです。
- 撥水効果を復活させるには、防水加工された繊維を起こして整えるために「ドライヤー」をあてると効果がでる場合があります。
- ドライヤーで効果がなければアイロンを当てても良いそうですが、洗濯表示をよく読み、必ず当て布をして低温~中温でしてください。
- 防水スプレーをかけるときは、先に汚れを落としてからスプレーをするようにしましょう。