幼稚園や小学校で必ずと言って良いほど植える「チューリップ」。
ガーデニングをされている方は、おうちでも植えているのではないでしょうか。
チューリップだけでなく、
「ヒヤシンス」
「クロッカス」
などの球根から咲くお花は、上手に保存すると次の年も咲かせることができます。
でも球根は、保存しているとカビが生えることがあります。
それを防止するためにアルコール等で消毒をした方が良いのかな?とも思いますが、基本的には消毒は不要です。
でも、植える前に地中でカビが生えたりマダニにやられないために、専用の消毒液も売られています。
「ベンレート1000倍液」
「スミチオン溶液」
というものが、球根用の消毒液です。
アルコールとは違う成分なので、「消毒=アルコール」と直結しないようにしましょう。
アルコールでの消毒をすると、球根がダメージを受けるかもしれませんので、注意してくださいね。
球根を洗うだけではダメ?正しい保存やお手入れの方法
球根を掘りおこしたあとは、土がたくさんついているのでついつい洗いたくなってしまいます。
でも、洗っちゃダメ!です。
実は球根は、洗うとカビたり腐ってしまう可能性があるんです。
手で土を落とすぐらいにとどめて、あとは自然乾燥させましょう。
自然乾燥したら、取れかけている古い皮や根っこを取り除いて、ネットに入れます。
私は、球根を買ったときのネットを再利用しています。
保存場所は、雨の当たらない日陰で風通しの良いところがベストです。
軒下やガレージの屋根のところに吊しているご家庭もあるかもしれませんね。
その後は、お手入れは特に不要です。
チューリップの球根を保存するときのポイント
私の両親はガーデニングが好きで、実家にはたくさんのチューリップを植えています。
子どもの頃は、チューリップの球根を掘り起こすお手伝いをしていました。
当時は親に言われるままに掘り起こし、その後は親がうまいこと保存して、また翌年植えて…。と当たり前のようにしていました。
ですが、いざ自分が球根の保存をしようとしても、うまくいったことがあまりありませんでした。
お手頃な球根を買っているから、ということもあったかもしれません。
そして、その原因は「球根の保存方法」ではなく、その前にありました。
実は、私の場合「花を摘み取る時期が遅い」というのがそもそもの原因でした。
チューリップの球根を地中で太らせるためには、花が散る前に花の下部分を手で折って取ってしまうことが大事です。
こうすることで、花に行っていた養分が球根に蓄えられるようになります。
そして、チューリップの花を手で折るのは、雑菌が入らないようにするため。
ハサミから余計な雑菌が入ってしまうと、すぐに痛みます。
それを防止するために手で折るんだそうです。
花が咲いているところを見ると、全ての花びらが散ってしまうまでそのまま置いておかないと、かわいそうな気持ちになってしまいます。
今年も我が家にはチューリップが咲いていますが、花が散り始めたら心を鬼にしてすぐに花を摘み取って、来年に向けて球根を太らせるようにしないといけませんね。
また秋になったら球根の状態を確認して、中身が詰まっているような感じがするものを植え付けていきましょう。
球根を植えっぱなしにしても翌年また花が咲くことはある?
チューリップの球根は、植えっぱなしにしていると翌年咲くことはほぼないと思います。
植えっぱなしだと、土の中で虫に食べられたり腐ってしまうからです。
私も実際に、球根を掘り起こすタイミングを逃してしまうと、スッカスカのカスしか取れなかったことがあります。
きっと、虫に分解されてしまったんだと思います。
しかし、植えっぱなしにしていてもまた咲く球根花もあります。
私は、自宅の植栽スペースに手のかからないものを植えて楽しんでいるのですが、その中でもダントツにオススメな球根のお花は、
「ムスカリ」
です。
気温や日当たりによると思いますが、緑色の葉っぱが冬ぐらいにぐんぐん伸びてきて、春になると紫色の花がブドウのように咲きます。
葉っぱがダランと伸びて見苦しいと感じる方もいるかもしれませんが、私はグランドカバーとしても素敵だなと思っています。
ムスカリは、チューリップのように毎年掘り起こして保存して植え直すなどの手間はかからず、植えっぱなしでOKです。
球根は毎年プクプクと分球して大きくなり、小さな分球からでも花が咲きます。
本当は、球根が窮屈にならないために、2年毎に掘り起こして植えかえる方が良いそうなのですが、我が家は今ですでに3年植えっぱなしです。笑
ムスカリ畑を広範囲で作りたいのであれば、掘り起こして分球したものを外してどんどん広範囲に散らしていっても良いかもしれませんね。
ムスカリは本当に手間がかからず、なんなら公園などで咲いているところを見かけることもあります。
おそらく、公園の土の中にムスカリの小さな球根が混じっていたものが出てきたのでしょう。
それぐらい生命力にあふれた花です。
鉢植えの場合は、土が乾いたら水やりをしないといけませんが、地植えの場合は水やりすら不要です。
いろいろな種類があるようですが、私は紫のハッキリとした色のものを植えています。
チューリップやビオラ・パンジーなどのお花たちと一緒に見るととてもカラフルで良い感じです。
私のように、手間をかけたくないけど球根のお花を育てたいなという方は、ムスカリを試してみてはいかがでしょうか。
球根の消毒にアルコールは使える?のまとめ
球根の消毒にアルコールは使えるの?ということについて見てきました。
最後にポイントをおさらいしておきますね!
- 球根の消毒にアルコールは使えません。
- 消毒は基本的に不要ですが、消毒をする場合は「ベンレート1000倍液」「スミチオン溶液」などの専用の消毒液を使うようにしましょう。
- 掘り起こした球根は洗ってはいけません(腐る可能性があります)。
- 土は手で払う程度にし、自然乾燥させたあとはネットに入れて保存します。
- チューリップは植えっぱなしでは翌年さくことはほぼありません。
- 球根花の中では、「ムスカリ」など植えっぱなしでも咲くものがあります。
ご紹介してきた内容を参考にして、あなたのお庭にも毎年素敵なお花をさかせてくださいね。