チューリップと言えば、学校や民家の花壇でもよく目にする非常に親しみのあるお花ですよね。
チューリップはユリ科で、和名を鬱金香(うこんこう)と言い、もともとはスパイスの「ウコン」のような匂いがすることから名付けられたそうです。
チューリップと一言で言っても、花弁が一重のものから八重のものまであり、花弁の先端が
「丸いもの」
「とがったもの」
「フリル状のもの」
などがあります。
花の色も
「赤」
「黄」
「白」
「紫」
などさまざまで、その品種の数はなんと数千にも及ぶのだそうです!
すごいですよね!
品種や気候によって違いがありますが、たいてい3月下旬~5月上旬が開花時期になります。
チューリップは、基本的に球根で植え付けします。
種から育てると、うまくいったとしても開花までに5年以上もかかるんだそうです。
そこで今回は、そんなチューリップの球根の増やし方について、「普通に育てていけば勝手にどんどん増えていくものなのか?」ということについて、詳しく見ていきたいと思います。
チューリップが増える原理とは?
チューリップを増やしたい場合は、「分球」といった作業をして球根を増やしていく必要があります。
なので、普通に育てていても、勝手にどんどん増えていく訳ではないんですね。
チューリップは球根の中の栄養分で花を咲かすため、咲き終わるころには球根(母球)は小さくなってしまいます。
やがてその母球にくっついて、新しい球根(子球)が作られます。
この子球が栄養を蓄えて大きくなり、次の世代の母球になるのです。
市販されているチューリップの球根は、この子球を大きく育ててあるものです。
チューリップの球根は1度咲いたらおしまいではなく、何年か咲くものが多いんです。
なので、うまく分球を続けていければ、理論上は「チューリップがどんどん増えていく」ということになります。
チューリップの分球の方法
チューリップを増やす上で最も重要なポイントは、
- 咲き終わったチューリップの球根に栄養をたっぷりあげること
- 子球をつけること
- 子球を育てること
では、チューリップが咲き終わった段階からの手順を見ていきましょう。
いわゆる「花」の部分を切り落とすという事ですね。
もったいないかもしれませんが、球根を大きく育てるためには絶対に必要な作業です。
もちろん日光も必要です。肥料を与えるとなお良しです。
花が咲き終わったらすぐに球根を掘らず、必ず「葉が黄色になるまで」お世話を続けて下さいね。
この間に球根は栄養を蓄えて大きくなります。
まわりの土を落として、半日陰でよく乾燥させます。
このあたりの段階で、自然に球根がふたつに分かれる場合があります。
これが母球と子球です。
以上が、チューリップを1年通して楽しむための方法です。
お気づきの方もいるでしょうが、残念ながら「子球」は毎回必ずつくわけではありません。
しかし、もし子球がつかなかった場合でも上記の方法で保存し、秋にまた植えつけて再度挑戦してみて下さいね。
チューリップの球根 手入れの仕方を知らないと…
チューリップの球根は、蓄積した栄養を開花のために使うため、咲き終わったころにはかなり疲れてしまっています。
このとき前述したように、きちんとお手入れをしないと「栄養が足りなくて、翌年は花を咲かせない」なんて事にもなってしまいます。
また、お手入れ方法を間違えると、根腐りを起こすこともあります。なので
- 球根を掘り起こす時期
- しっかり乾燥させる過程
毎年しっかりとしたお手入れをしていれば、子球を育て続けてずっとチューリップを楽しむことも出来ますよ。
チューリップの球根を保管するときにはコツがある!
チューリップの球根を保管するときは、まず「湿気」に注意が必要です。
暑い場所や湿度が高い場所で保管すると腐ってしまうことがあります。
直射日光でも、傷んだり熱くなってしまう事があるため、ネットに入れてベランダの日陰に置いておくなどが良いですね。
ざるに入れて保管したり、麻ひもなどで日陰にぶら下げておいてもOKです。通気性が重要です!
チューリップの球根の増やし方のまとめ
はじめはうまくいかない事があるかもしれませんが、成功すれば毎年綺麗なチューリップが楽しめます。
ご紹介した内容を参考にして、あなたもぜひ是非挑戦してみて下さいね!