大切な人から届いた「結婚式の招待状」。
幸せな気持ちになりますね。
よろこんで出席したいけれど、招待状の返信は「慶んで」の方が良いのか?「喜んで」の方が良いのか?
どちらも意味や読み方は同じ「よろこんで」なのですが…。
相手が友達の場合は、どちらでも問題ありません。
では、どういった時に「慶んで」を使って、どういった時に「喜んで」を使うのか?
その使い分けについて説明していきたいと思います。
私も8月に甥っ子の結婚式があるので一緒に勉強していきたいと思います。
慶んでと喜んでの違いは?結婚式の招待状にはどちらがふさわしい?
大切な人から結婚式の招待状。
よろこんで参加する気持ちを込めて、招待状に返信をする時
「”慶んで”の方が良いのか?」
「”喜んで”の方が良いのか?」
と、迷いますよね。
特に「慶んで」の方は普段使わないからこそ、どういった時に使うのかも不安になります。
結論から言うと
「慶んで」は、
- 上司
- 先輩
- 取引先の方
一方「喜んで」は、
- 友人
- 家族
つまり、私が参加する8月の結婚式は、相手が甥っ子であるため「喜んで」が良いと言うわけです。
でも、「喜んで」をおススメする相手でも「慶んで」を使っても失礼にはならないので、相手との関係を踏まえて返信すると良いでしょう。
では、「慶」と「喜」という漢字にはそもそもどのような意味があるのか、見ていきたいと思います。
「慶」は「公のお祝い」の時によく使われる漢字
まず、「慶」という漢字には、「よろこぶ」という意味以外に「祝う」「縁起が良い」という意味があります。
なので
- 祝い事やめでたい事を「慶事(けいじ)」
- めでたい事柄を祝うことやよろこび祝うことを「慶賀(けいが)」
「喜」は人の「感情」や「気持ち」を表す時に使われる漢字
「喜」という漢字も「慶」と同じように「よろこぶ」や「めでたい」という意味があります。
使い方としては、
- 喜び/怒り/悲しみ/楽しみの4つの感情を表した「喜怒哀楽」
- よろこぶことやよろこびを意味する「喜悦(きえつ)」
- 悲しみと喜びと意味する「悲喜(ひき)」
「慶んで出席させていただきます」は友達に返信するのにふさわしい?
「慶」という漢字も「喜」という漢字も「よろこんで」という前向きな言葉には変わりありません。
なので、友達からの結婚式の招待状の返信は、「慶んで出席させていただきます」でも問題ありません。
「慶んで出席させていただきます」えお使った文例をご紹介しますね。
慶んで出席させていただきます
素敵な結婚式になりますように
慶んで出席させていただきますね
結婚式当日を楽しみにしています
慶んで出席させていただきます
○○の花嫁姿心から楽しみにしています」
受付慶んでお受けします
花嫁さんに会うのがとても楽しみです」
ちなみに私は甥っ子の結婚式の招待状には、
喜んで家族みんなで出席させていただきますね
2人の新郎新婦の姿心から楽しみにしています」
では、次に結婚式の招待状を返信する上でのマナーをご紹介していきたいと思います。
「○○までにご返信ください」という期日だけを守るだけがマナーではいけないので、気をつけてくださいね。
招待状の返信は届いてから1週間以内に送るのがマナー
招待状の返信はがきには、「〇月〇日までにご都合をお知らせください」と書かれていることが多いです。
でも「その日に間に合うように返信すれば良い」というわけではありません。
新郎新婦は、返信はがきをもとに
- 披露宴の席次
- 料理
- 引き出物の数
早ければ早いほど、相手にとって親切ですよ。
もしも返信はがきを送るのが1週間以上経ってからになるときは、新郎新婦に連絡を入れてからすぐに送るようにしましょう。
結婚式を欠席するときは約1週間経ってから送るのがマナー
結婚式を欠席する場合は、招待状はすぐに返信してはいけません。
すぐに返信すると「参加する気持ちがないのかな」と、冷たい印象を与えてしまう可能性があります
欠席する場合は、1週間ほど待ってから送るようにしましょう。
少し時間が経ってから返信した方が「都合はつけようとした」という気持ちが伝わりますよ。
結婚式の招待状の返信に時間がかかることが分かっているときのマナー
結婚式の招待状を受け取った時点で、当日の予定が分からない場合は、新郎新婦に事前にその旨を話しておきましょう。
「出張が入るかもしれない」など、返信が遅れてしまっている理由を正直に伝えておく方が親切です。
連絡せず、返信もしない、というのが一番よくないですよ。
そして、ここからは「返信はがきの書き方」のマナーを解説していきたいと思います。
結婚式の返信はがきの書き方にはいくつかマナーがあります。
返信はがきの書き方のマナー①黒インクで書く
まず、1つ目のマナーは「黒インク」で書くことです。
正式なマナーとしては、黒の毛筆や万年筆で書くのがベストです。
ですが、持っていない人や書き慣れていない人も多く、最近では黒インクのボールペンでも問題はありません。
返信はがきの書き方のマナー②定規を使って修正の二重線を引く
返信はがき宛名面に書かれている宛先の
「○○行」
「○○宛」
は「様」に修正しましょう。
そして、修正する時は定規を使って「行」や「宛」を二重線で丁寧に修正して、「様」と書き直しておいてくださいね。
また、二重線ではなく、赤字で「寿」と書く方法もあります。
これは「寿消し」と呼ばれていて、「マナー上級者向けの方法」なんです。
ただし、「寿消し」は、名前に「寿」という字が入っていない相手に使える方法です。
例えば、「美寿」「英寿」という名前の相手の場合。
「寿消し」をしてしまうと「寿」が連続してしまうので、通常通り二重線で修正して「様」と書きましょう。
返信はがきの書き方のマナー③句読点は使わない
「、」や「。」などの句読点は、「区切り」「終わり」を意味し、結婚式の招待状の返信にはふさわしくない意味があります。
なので句読点は、結婚式の招待状の返信ハガキには使用しないように気をつけてくださいね。
返信はがきの書き方のマナー④「出席」もしくは「欠席」に〇をして選ばなかった方は二重線で消す
返信はがきの裏面に書かれている「出席」か「欠席」に〇します。
そして、選ばなかった方は二重線で消しましょう。
「出席」の場合は、「出席」の前に「慶んで(喜んで)」、後ろに「させていただきます」と追記しましょう。
やむを得ず欠席する場合は、簡単な言葉を書き添えると失礼がありませんよ。
結婚式を欠席する場合の文例をご紹介しておきますね
結婚式当日は出張の予定が入っているため残念ですが欠席させていただきます
落ち着いたら改めてお祝いさせてください
お二人の晴れの門出を心からお慶び申し上げます
当日は都合がどうしてもつかず伺えません
末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます」
返信はがきの書き方のマナー⑤自分への敬称は二重線で消す
返信はがきの裏面に書かれている
「御出席」
「御住所」
「御芳名」
などの「御(芳)」といった「自分への敬称」は、二重線で消すのがマナーです。
もちろんこの場合も、丁寧に定規を使いましょうね。
「おめでとう」を表す漢字や言葉たち!どんな使い分けをすればいい?
「おめでとうございます」という言葉と似ている意味で、よく使われる「めでたい」という言葉。
この言葉は、多くの方に聞き馴染みがあり、祝いの場でもよく使いますよね。
私も、友人の出産や従兄弟の入学などのせつには「めでたいね。」と、よく使う言葉です。
どちらもお祝い事を指す言葉ですが、使い分けをするポイントがありますよ!
正しい使い分けの方法を知って、是非どちらの言葉も活用してくださいね。
「おめでとうございます。」は尊敬語にあたる
「おめでとう」という言葉を解体してみると、「めでたい+尊敬」の意味を指す「御」がついたものになるのです。
なので、公私問わず自分よりも目上の方や年上の方に対してお祝い事があった時には、「おめでとうございます。」を使う方が丁寧な印象になりますよ。
また、反対に、自分より年下の方に対してや、世間話の中でお祝い事の話が出るフランクな場面では、「おめでたいね。」などと、使用すると良いですよ。
お祝いを表す漢字は?3つご紹介!
前述でご紹介した「喜ぶ」「慶ぶ」他にも、お祝い事を表す漢字はあります。
その中でも聞き馴染みのある言葉を、今回は3つご紹介しますね。
お祝い事を表す漢字①祝賀(しゅくが)
結婚式や入学式で司会の方から読まれる祝辞も、お祝いの言葉が書いてありますよね。
その光景をイメージすると、お祝いの印象と結びつくと思いますよ。
また、あまり聞き馴染みはないですが、「賀する」という言葉もあり、これはお正月を迎えたことをお祝いする意味で用いられています。
お祝い事を表す漢字②歓ぶ(よろこぶ)
祝福する意味ももちろんありますが、心から嬉しく感じたり、楽しい気持ちになったりする意味づけもある言葉です。
気持ちの高揚感が加わる時に、よく用いられますよ!
お祝い事を表す漢字③慶する(けいする)
「慶する」は、何か大きな出来事に対して祝福をする時に用いられるので、普段使いする場面とは逆に、重たい印象があります。
なので、普段はほとんど使用することはないと思います。
例えば、恐竜の新種類が発見されるような、人類史上初と言われる場面で、使われるかもしれませんね。
結婚式の招待状の返信に使う「慶んで」の使い方のまとめ
大切な人からの結婚式の招待状。
返信はがきで使う「慶んで」「喜んで」は、どちらも「よろこんで」という同じ意味。
使い分けとしては、
- 「上司」や「先輩」「取引先の方」など、自分よりも「目上の方」には「慶んで」
- 「上司」「先輩」「取引先の方」以外の相手の時には「喜んで」
ぜひ、相手との関係に合わせて使い分けてくださいね。
私も8月の甥っ子の結婚式に向けて、改めて勉強になりました。