100ノットって時速でいうとどのくらい?なぜノットというの?

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一般的に道路などを走る場合は、時速何キロなどの表示ですが、船になると単位がノットというものになります。

船用語でいうと、1ノットは1海里(マイル)進む速さで、この1海里を㎞に変換すると1.852㎞になります。

だから、100ノットは時速何キロかっていう質問に対しては、1.852×100なので、時速185.2㎞となるわけですね。

ということで、ノットの数字が大きい船ほど速度が速い船ということになります。

なぜノットという単位が使われるようになったの?

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次に、なぜノットという単位が使われるようになったかについて調べてみましょう。

ノットというのは元々ロープの結び目のことだったそうです。英語ではKNOTと書きます。

昔は、船の速度を計るのに、ハンドログという道具を使っていていました。

ハンドログには、ロープがつながっていて、一定の間隔に結び目がついています。

このハンドログを流しながら船を走らせでどれくらい結び目があるかで速度を計ったようです。

速ければ速いほど結び目の数も多くなることになりますね。

この結び目(ノット)から船の速度を計る単位をノットと呼ぶようになりました。

1ノットが時速1.852㎞という半端なのはなぜ?

じゃあ結び目の間隔をなんでこんな半端な1.852㎞にしたの?

もっとわかりやすい数字の方がよかったのでは?と思いますよね。

予想通り、当時は1.852㎞ではなかったようです。

なぜこの数字が出てきたのかですが、これは地球の経度1分に当たります。

日本船主協会の資料によりますと、40,000km[地球の円周]÷360[度]÷60[分]=1,852mということだそうです。


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船の最高速度はどのくらい?一番早い船の名前やメーカーは?

船の最高速度はいったいどれくらいなのでしょうか。

速い船の最高速度は?①海上保安庁の巡視船

一般的な遊覧船みたいなのとかは別として、速く走らないといけない船とはなにかを考えると、海上保安庁の巡視船ですかね。

なんといっても不審船を取り締まって、見つけたら追いかけるのですから、速くないとだめです。

レースをしているわけじゃないので、最高新記録が登録されているわけじゃないですが。

最高50ノット、キロ数で言うと90キロくらいは出るようです。

ただ、出ると言っても海の状況などで出せるスピードも異なるので、毎回同じようなスピードは出せません。

90キロなら高速道路より遅いじゃん、みたいな感覚になるかもしれませんが、平らな道を走るのと船で走るのではだいぶ違います。

水の上を走るのですから、70キロくらいでも相当なスピードと言われています。

物理的には90キロ出せる船でも、転覆したら意味ないので実際にはそこまでは出せていないようです。

速い船の最高速度は?②競艇

次に、スピード勝負の船と言えば「競艇」ですね。

こちらは1人乗れればいいので、いかにスマートにひっくり返らずに速く走れるかを追求した船となります。

レースはだいたい時速80キロほどのスピードで競っているそうです。

車の感覚と照らし合わせると120キロくらいのスピードが出ているように感じているのだとか。

かなり速いのに、波の揺れなどもあるしカーブを曲がったりでなかなかの競技ですね。

競艇はパワーボートと呼ばれる船ですが、最高ですと200キロまで出せるそうです。

出せるのと実際出すのとはまた違うと思いますが、広い会場だったらもっとスピード出せるのかもしれませんね。

一番速い船は?

一番速い船の名前やメーカーについてですが、情報がちょっと古かったりもするかもしれませんが、そのへんはご了承ください。

  • SSボート 速度50ノット
  • 浦田造船所 速度55ノット
  • 安田造船 シガレット 速度77.8ノット
今はもっと速い速度が出る船が開発されているかもしれませんね。

また、実用性は無視のスピードだけを追求した船が世界にはあります。

「スピリット・オブ・オーストラリア」です。

ジェットエンジンを積んでいるので、時速約511㎞出ています。

ものすごく速いけど、操作を間違えたら即死になりそうな命がけの勝負ですね・・・

船の速度の測り方!誰がどこでどうやって測っているの?

船の速度の測り方ですが、昔はハンドログという道具を使って、ロープの結び目の数で速度を計っていましたよね。

現代では、科学も進歩したのでもう少し楽な方法で調べることができるようになりました。

現代の船の速度の測り方<電磁誘導をつかう電磁ログ>

はっきりいって説明を読んでも私には理解不能なので、電磁ログを製造している会社の説明文をご紹介しますので、一読してみてください。

株式会社YDKテクノロジーズ

船底の水流から船の対水船速および航程を計測・表示する船速距離計です。

ファラデーの電磁誘導の法則を応用し、船が航走することにより誘起される起電力を船速に換算して表示します。

現代の船の速度の測り方<ドップラーソナー>

こちらもまたとても難しいので、「コトバンク」という検索サービスからの情報をお読みください。

パルス状の音波を発し、対象物に反射して戻ってきたときの音波の波長の変化から、ドップラー効果による対象物の速度を測定する装置です。

現代の船の速度の測り方<人工衛星>

人工衛星からの電波を利用して測ります。

いわゆるGPSですよね。

これは私にもわかります(笑)

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100ノットって時速でいうとどのくらい?のまとめ

船と聞くと、車などと比べると遅いという印象ですよね。

ですが、実際には水上ですし、波があって揺れるので陸地と同じに考えては危険だなと思いました。

ノットとは、船の速度を測るためのロープの結び目の呼び名が由来でした。

昔の人の知恵はすばらしいです!

その知恵が今もなお生き続けているのはうれしいことですね。

日本の海を守る巡視船は、不審船よりも常に速くないと捕まえられないので、どちらも常に速度アップの努力を続けているのでしょうか・・・