
育児休業中の「今だからこそ働きたい気持ち」と「給付金がどうなるのか」という不安が交錯して、夜な夜なスマホを手に検索を繰り返してしまったことがあります。
私もそうでした。
赤ちゃんの寝かしつけが終わったあと、ふと「このまま何もしないで育休が終わるのもなあ」と思いながらも、
「もし副業をして給付金が減ったらどうしよう」
「復職後に会社との関係がこじれたら……」
と胸がキュッとなって眠れない夜もあったんです。
お金の話って意外と“タブー感”があって友達にも相談しにくかったりしますよね。
しかも制度という怪しい“壁”が目の前にあって、何が安全で何が危ないのかがわからないから余計に心がざわつきます。
それでも、
「少しでも自分で稼いでみたい」
「育休中の時間を有効活用したい」
という想いが消えないなら、それはあなただけじゃないし、決して後ろめたいことではありません。
この記事では、給付金と副業の関係を丁寧に整理して、どういう働き方が安心感をもって進められるのかを実体験も交えてお伝えしていきます。
専門的な言葉も出てきますが、なるべくかみくだいて「私のような育休ママでも理解できた」という視点で書いていますから、一緒にひとつずつ確認していきましょうね。
結論:育休中でも副業はできるけれど「条件を知ってから」が安心
副業そのものが“ゼロ”禁止ではない理由
育休中だからといって、「絶対に副業してはいけない」というわけではありません。
実際に、育児休業給付金を受給しながら、在宅で少しずつ副業を行っている方も少なくないのです。
制度そのものは「育児のために休んでいる」方を支えるためのものなので、働き方や収入の状況さえ適切であれば副業と両立できる余地はあります。
とはいえ、この“余地”を正しく理解しておかないと、後悔する可能性もあるので注意が必要です。
何を「条件」と呼ぶのかを具体化する
ここで言う「条件」とは、主に次のようなポイントを指します。
まず1つめ、「収入と給付金の合計が、休業前の賃金と大きく変わっていないこと」。
制度の根底には“休業中の賃金が休業前とほぼ同じ水準”という状態を防ぐという考え方があります。
つまり副業で収入を得るなら、「どのくらいなら支給に影響が出ないか」を自分なりに把握しておくことが安心につながります。
2つめは「働き方の形態」です。
シフト制や時間拘束が強い雇用契約に近い働き方だと“休業”として認められにくい可能性があります。
逆に、成果報酬型や業務委託型で自宅完結できる仕事は育休中との相性が良いと言えるでしょう。
3つめは「会社規則と契約内容」です。
育休中とはいえ会社との雇用契約は継続していますので、副業禁止や事前申請が求められるケースもあります。
これら3つを頭の中で整理しておくと、「何が安全ラインなのか」が見えてきます。
「知ってから始める」ことのメリットとは
条件をきちんと理解してから副業に踏み出すことで、まず心の余裕が生まれます。
「もし副業しても大丈夫かな」という不安を抱えながら作業をするのと、「この範囲なら安心できる」と判断して動くのとでは、集中力も取り組み方も変わってくるのです。
さらに、制度や会社の状況に照らし合わせて働き方を選べば、事故的に給付金が減ったり、会社とのトラブルに発展したりというリスクを減らせます。
つまり、条件を知ることは「安心して働くための準備」であって、「副業そのもの」よりも大切な第一歩と言えます。
「知っても完璧にはならない」ことを覚えておく
とはいえ、条件を理解しても、個別のケースでは“線引き”が曖昧になることもあります。
副業収入が月によって変動する場合や、会社の就業規則がザックリしている場合。
あるいは制度改正が入る可能性まで考えると、「多少の不確実性」が付きまとうのも事実です。
だからこそ、「大丈夫だろう」という無根拠な楽観ではなく、「この条件なら安心かな」という備えをもったうえで一歩を選んで、必要に応じて専門機関や担当窓口に相談する姿勢が大切なのです。
読者に寄り添ったメッセージ
あなたが育休中に抱えている
「少し働きたいけど制度が不安」
「赤ちゃんとの時間を大切にしながら収入の工夫もしたい」
そんな想い、それはけっして小さなものではありません。
そして同時に
「給付金が減るかもしれない」
「会社にバレたらどうしよう」
といったモヤモヤも、きっと多くのママ・パパが共有している悩みです。
だからこそ、この結論の章では「私はこう考えた」「こう動いた」という経験も交えながら、あなた自身が納得した上で副業を選べるようにお伝えしたいのです。
少しずつでいいので、「安心できる範囲」での一歩を一緒に探していきましょう。
まずは押さえておきたい「育児休業給付金」の基本
では、この中見出しの内容を、制度への理解が深まりつつ、専門知識に振り回されず読者が安心できるように、丁寧にかみくだいて掘り下げていくよ。
まずは押さえておきたい「育児休業給付金」の基本
「副業って本当にしていいの?」
「どこまでがセーフなの?」
と考える前に、まず大前提として知っておきたいのが「育児休業給付金って、そもそもどういう制度なのか?」ということなんです。
この制度をぼんやりとしか知らないまま副業のことを考えると、「よくわからないけどなんとなく怖いからやめておこう」とか。
逆に「みんなやってるみたいだし平気でしょ」と不安定な判断になりがち。
だからまずは一緒に、給付金のしくみや支給条件について、少しだけおさらいしておきましょうね。
育児休業給付金ってどんな制度なの?
育児休業給付金は、子どもが1歳(条件によっては最長2歳)になるまで、育児のために仕事を休んだ人に支給されるお金で、雇用保険に加入している人が対象です。
ポイントは、「会社を辞めた人」ではなく「休んで復帰する前提の人」に向けた支援だということ。
つまり、ちゃんと職場に戻るつもりで育休を取っている人に、生活の安定をサポートする目的で支給されているんですね。
給付額は、育休に入ってからの最初の6ヶ月はおおよそ月給の67%、その後は50%程度に下がるしくみになっています(年度や制度の変更によって多少の変動あり)。
しかも「上限額」もあるので、元々の給与が高めの方だと、パーセンテージで計算しても満額が支給されないこともあります。
だから「自分の場合はいくらもらえるんだろう?」というのは、実際に計算してみるか、ハローワークに確認してもらうと安心です。
支給されるためには条件があることを忘れずに
給付金は希望すれば誰でも自動的にもらえるものではありません。
たとえば育休に入る前の2年間に「11日以上働いた月」が12ヶ月以上あることなど、細かい要件もいくつかあります。
それに加えて、
「休業中に働きすぎていないこと」
「収入が増えすぎていないこと」
といった“継続的な条件”も意識しなくてはいけません。
つまり、「育休に入ったから安心」というだけでなく、育休中の行動や収入もずっと見られている、というイメージなんですね。
副業を考えるときも、この
「収入が増えすぎないように」
「働き方が“休んでる”と判断される範囲にとどめる」
という前提がものすごく大事になってきます。
だからこそ、給付金がどういう考え方で支給されているかを知っておくと、副業とどう付き合っていくかのヒントにもなってくるんです。
安心感のために、最新情報はこまめにチェックしよう
制度は、年度や社会情勢によって少しずつ見直されていくことがあります。
たとえば支給金額の上限が変わったり、育児支援の新しい取り組みが始まったり、気づかないうちに条件が更新されていることもあります。
そうした変更は、厚生労働省の公式サイトやハローワークの案内で確認できます。
「自分にとっての正しい情報」は、ネット記事の一部だけでは得られないこともあるので。
できれば育休開始時や副業を考えるタイミングで、一度ちゃんと情報を整理しておくと安心です。
何がOKで、どこからが注意ラインなのかを見極めるためには、「制度の土台を知ること」こそが何よりの安心材料になるんですよね。
育休中の副業で押さえておきたい「収入と給付金」の関係
「副業してもいいって言われたけど、どこまで稼いでも大丈夫なの?」
この疑問は、多くの育休ママ・パパにとって、避けて通れない問題です。
実際、制度の仕組みをよく理解していないまま収入を得てしまったことで、給付金が減額されたり、最悪のケースでは支給されなくなってしまったという事例もあります。
だからこそ、収入と給付金の“関係性”をきちんと知っておくことが、副業を考えるうえでの安心材料になるんです。
ここでは、「いくらまでならOKか」という話だけでなく、そもそもの仕組みや計算方法、注意すべきポイントなどを、一緒にゆっくり確認していきましょうね。
給付金と収入の合計が「休業前の賃金の80%未満」が基本ライン
育児休業給付金の制度では、「休業前に受け取っていた賃金の80%未満」であれば、給付金が満額支給される仕組みになっています。
つまり、副業で得たお金と、支給される給付金の合計がその“80%ライン”を超えてしまうと、給付金が減額されるというわけなんですね。
たとえば、休業前の月収が25万円だった場合、80%は20万円。
育休中の副業収入と給付金を足して、その金額を上回らなければセーフ、という考え方になります。
このラインは絶対的な禁止ルールというよりも、「減額されないための目安」として意識しておくとわかりやすいと思います。
収入は「月単位」で判断されることを忘れずに
もうひとつ重要なのは、「給付金と副業収入の合算」は月ごとにチェックされているという点です。
「1年でトータルしたら80%以下だからOKでしょ」と思っていると、思わぬ落とし穴があるんです。
月によって副業が好調で、たまたまドカンと高収入になってしまった場合、その月だけ給付金が減ってしまうことがあります。
だから、収入が波のある副業をしている人や、スポットで高単価の仕事を請け負うような人は、特に気をつけた方がいいですね。
月末に「今月ちょっと超えそう…」と気づいて慌てるより、あらかじめ「副業はこのくらいまで」と上限を意識して調整しておく方が安心です。
「副業の収入」は種類によって扱いが変わることもある
副業収入の種類が「給与所得」なのか「事業所得」なのか「雑所得」なのかによっても、扱いが変わってくる場合があります。
これは計算方法や確定申告との関係も絡んでくるので、かなりややこしいんですが。
ざっくり言えば「雇用されて得る収入(給与)」の方が、“労働”と見なされやすく、給付金との兼ね合いが厳しめになる傾向があります。
一方で、自営業や委託契約などで得る「事業所得」や「雑所得」は、時間拘束が少なく、自分のペースで進める仕事が多いため、育休中の働き方としては相性が良いケースが多いです。
ただし、いずれの場合でも「金額」が大きくなればなるほど、制度側の目は厳しくなります。
気になる場合は、あらかじめハローワークなどに相談しておくのも良いですよ。
不定期な収入がある場合は「見通し」を持つことが大切
クラウドワークスやココナラなどで副業をしていると、月によって報酬がバラつくこともありますよね。
そういうときは、「1ヶ月だけ収入が多くても他の月が低ければ大丈夫かな」と思いたくなる気持ち、よくわかります。
でも制度の判断は「その月その月」でされるので、あまり波が激しいと、支給額の調整が入ったり、確認の連絡が来ることもあります。
収入が不定期な場合こそ、前月の実績や今月の受注状況をふまえて、毎月ざっくり収入の見通しを立てておくことが、長い目で見て安心につながります。
「どんな働き方なら安心か」を考える視点
副業とひとくちに言っても、その内容やスタイルは本当にさまざまです。
育休中に副業を始めるとなると、制度の条件だけじゃなく、赤ちゃんとの生活リズムや自分の体力、家族の協力状況なども大きく関わってきます。
「これなら給付金にも影響しにくいし、育児とも両立できそう」と思える働き方を選べるかどうかが、副業を成功させるカギとも言えるかもしれません。
ここでは、育休中の副業で
「選ばれやすいもの」
「避けたほうが無難なもの」
「判断に迷ったときの考え方」
について、ひとつひとつ整理していきますね。
時間や場所に縛られる仕事は要注意
たとえばコンビニや飲食店など、決まった時間に出勤して、ある程度の時間拘束があるタイプのアルバイトやパートは、育休中の働き方としてはあまりおすすめできません。
なぜなら、制度上「休業中」という前提で給付金が支給されている中で、雇用契約を結び、定期的に勤務していることが確認されると、「実質的に働いている」と見なされやすいからです。
その結果、給付金が減額されたり、支給対象外と判断されてしまうリスクもありますし、そもそも赤ちゃん中心の生活では、シフト勤務は体力的にも精神的にもかなりの負担になりますよね。
突発的な発熱や夜泣きのある日々の中で、予定された時間に確実に働くというのは、想像以上に大変です。
自分のペースでできる在宅ワークは相性が良い
一方で、在宅でできる仕事、たとえばクラウドワークスやココナラなどで受けられる
「ライティング」
「データ入力」
「画像加工」
「動画編集」
といった仕事は、比較的自由度が高く、育休中の生活スタイルにも合わせやすいのが特徴です。
これらは時間の拘束が少なく、子どものお昼寝や夜間のすきま時間などを活用しながら、自分のペースで進めることができます。
また、業務委託形式が多いため、「雇用関係ではない=労働と見なされにくい」という点でも、制度との相性が良いといえます。
もちろん、収入が増えすぎると給付金に影響する可能性はあるので、その点だけはしっかり管理が必要ですが。
「無理せず、生活に合わせてコツコツ」が叶いやすい働き方なのは間違いありません。
ハンドメイド販売やアンケートモニターも人気
最近では、ハンドメイド作品を販売したり、アンケートサイトに登録して商品モニターや意見提供を行うような副業も人気があります。
これらも基本的には自宅でできて、まとまった時間がなくても取り組みやすいため、育休中の副業としてはとても好まれています。
特にハンドメイド系の販売は、自分の好きなことや得意なことを活かしてお金に変えられるので、やりがいを感じやすいです。
それに、SNSなどで少しずつファンを増やしていく楽しさもありますよね。
ただし、発送作業や在庫管理など、意外と地味で手間のかかる工程もあるから、自分の生活リズムと相談しながら無理のない範囲で取り組むことがポイントです。
「これはグレーかも?」と感じたら立ち止まる勇気を
副業の中には、
「これは仕事なの?趣味なの?」
「どこからが稼ぎすぎなの?」
と判断が難しいグレーな領域もたくさんあります。
たとえば「ブログで広告収入を得たい」とか「友人の手伝いで数千円もらった」など、一見ゆるそうに見えても。
累計金額や継続性によっては“仕事”とみなされる可能性もありますよね。
そういったときは、自分一人で「まあ大丈夫でしょ」と決めてしまわずに、一度ハローワークや専門窓口に相談してみると安心です。
少し手間に思えるかもしれませんが、後から給付金が減らされたり、申告漏れを指摘されるリスクを考えたら、最初にきちんと確認しておく方が気持ちも軽くなりますよ。
会社の就業規則と「副業ルール」は必ず確認しよう
副業を始める前に、制度の条件だけでなく「会社との約束ごと」も忘れずにチェックしておきたい大事なポイントです。
育児休業中であっても、あなたは「その会社に在籍している社員」であることに変わりはありません。
だからこそ、副業を始めたことで、あとから「あれ?ルール違反だったの?」と気づいてトラブルになる前に。
会社の就業規則にしっかり目を通しておくことが、自分を守る第一歩になります。
ここでは、見落としがちな落とし穴や、事前にやっておきたい対応について一緒に確認していきましょうね。
副業禁止のルールがある会社もある
すべての会社が副業OKというわけではありません。
企業によっては、「副業を禁止する」というルールが明記されていたり、「事前に会社の承認を得ること」といった条件付きで認めている場合もあります。
特に大手企業や公務員系の職場では、
「競業避止義務(自社と同じ業種での副業を禁止する)」
「会社の信用を損なわないように」
という観点から、副業に厳しい姿勢をとっていることも少なくありません。
就業規則を読んでも難しい言葉が並んでいてピンと来ないときは、勇気を出して人事や労務担当に問い合わせてみるのもひとつの方法です。
「育休中なら関係ないでしょ」は要注意
よくある誤解のひとつに、「育休中は出勤してないから会社のルールに縛られない」という考え方があります。
でも、実際には育休中も会社との雇用関係は続いていますし、あなたは“休業中の社員”という立場です。
だから副業の内容や態度によっては、復職時に問題視されたり、信頼関係にヒビが入ってしまうこともあるんです。
「あのときちゃんと相談しておけばよかった…」と後悔しないためにも、育休中であってもきちんと確認を取る姿勢が大切です。
会社に伝えることに不安がある場合でも、「こういう副業を考えているんですが…」と相談ベースで話を切り出せば、思った以上にすんなり理解してもらえるケースもありますよ。
副業の内容もチェックされるポイントになる
もし副業が認められている会社だったとしても、内容によっては注意が必要です。
たとえば、会社の業務と似たジャンルでの活動や、顧客とのやり取りが発生するような場合、「会社の利益と競合していないか?」という点で慎重な目が向けられることがあります。
また、SNSなどで個人の副業活動を発信しているときにも、「職場名や内部情報が無意識に出ていないか」といったところは注意が必要です。
たとえ悪気がなくても、「情報管理が甘い」と受け取られてしまうと印象がよくありませんよね。
だからこそ、副業を始める際は「何をするか」だけでなく、「どう見られるか」にも少し目を向けておくことが大切なんです。
トラブルを防ぐ一番の方法は“最初に正直に聞くこと”
副業を始めようとするとき、「黙ってやっちゃえばバレないでしょ」と考える人も中にはいるかもしれません。
でも、本当に安心して副業を続けていくためには、会社のルールに従って、必要であれば事前に許可をもらっておくことが、やっぱり一番の安全策です。
たとえ相談するのが気まずくても、「自分の立場を守るため」と思って一歩踏み出してみてください。
ちゃんと誠実に説明すれば、会社側も理解を示してくれることが多いです。
それに、「今後もし何か問題が起きたらすぐ相談できますよ」という土台を作っておくことは、育休明けの復職にもいい影響を与えてくれるはずです。
税金・確定申告・社会保険への影響にも目を向けて
副業を始めて少しずつ収入が増えてきたとき、気になるのは
「これって税金かかるの?」
「あとで請求が来たりしないかな?」
という不安ですよね。
実際、金額がそれほど大きくなくても、年間で一定額を超えると確定申告が必要になったり、社会保険や扶養の扱いが変わったりと、いろんな“波紋”が広がることがあります。
だからこそ、「制度的にOK」だけではなく「お金のしくみ的にもセーフか?」という視点も持っておくことが大切なんです。
ここでは、副業によって起きやすい税金や保険の変化について、難しい言葉を使わずにお話ししていきますね。
年間20万円を超えたら確定申告が必要になる場合がある
まず一番わかりやすい基準が、「年間20万円ルール」です。
これは、副業による所得(本業の給与以外の所得)が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要になるというものです。
たとえば、在宅でライティングをしていて年間で21万円の報酬が入ったら、それは申告対象になります。
ただし、「所得」=「もらった金額」ではなく、「収入から必要経費を引いた残り」なので、たとえば道具代や通信費など、必要な支出がある場合はその分差し引いて考えることができます。
「確定申告って難しそう…」と思うかもしれませんが、最近はスマホでも申告できたり、税務署で丁寧に教えてもらえたりと、以前よりもずっとハードルが低くなっていますよ。
住民税や保険料が上がる可能性もある
副業で得た収入が増えると、その分所得が増えたと見なされ、翌年度の住民税が上がることがあります。
これは「副業のせいで急に請求が来た」とびっくりされる方が多いので、事前に知っておくだけでも安心材料になります。
また、住民税だけでなく、収入額によっては健康保険や年金保険料が変動する場合もあります。
とくに注意したいのは「扶養」に入っている場合や、配偶者控除を受けている家庭です。
副業収入が一定のラインを超えると、扶養から外れてしまう可能性もあるため、「うちは大丈夫かな?」と気になる方は、早めに市区町村の窓口などで確認してみると安心です。
会社からの源泉徴収ではカバーできない部分が出ることも
本業の給与では会社が税金を引いてくれていますが、副業分はそうはいきません。
特にクラウドソーシングなどの業務委託や、フリマ・ハンドメイド販売のように自分で稼いだお金には、税金が差し引かれていない状態で入ってくることが多いです。
つまり、そのまま使ってしまうと「あとから税金が請求されてしまう」ということもあり得ます。
理想としては、収入が入ったタイミングで一定額を別の口座に残しておくなど、あらかじめ“税金貯金”をしておくと、後で焦らずに済みますよ。
複雑そうなら税務署や専門家に聞いてみる
「なんだか難しくてよくわからない…」
「うちのケースはどっちになるの?」
そんなときは、迷わず税務署や社会保険の窓口、あるいは税理士・社労士などの専門家に相談してみてください。
相談といっても、いきなりお金がかかるわけではなく、無料で対応してくれる公的機関もありますし、最近は子育て世代の相談に慣れている親切な専門家も増えています。
「副業=隠すべきこと」という思い込みを捨てて、早めにクリアにしておくことで、気持ちの面でもずっとラクになりますよ。
育休中におすすめの副業例とリアルな向き・不向き
副業を始めたい気持ちはあっても、実際どんな仕事が向いているのか、そもそも今の生活に取り入れられるのか、不安になりますよね。
特に育休中は、赤ちゃんのリズムや体調に合わせた生活が第一。
だからこそ、副業選びでは
「自分に合っているかどうか」
「無理なく続けられるか」
がとても大切なんです。
ここでは、育休中の方に人気のある副業をいくつかご紹介しながら、実際に取り組んでみたときの“向き・不向き”も正直にお伝えしていきますね。
スキマ時間で始めやすい「アンケートモニター」「ポイ活系」
まずハードルが低くて始めやすいのが、アンケートサイトや商品モニター、ポイントサイトを使った副業です。
スマホひとつでできるものが多く、赤ちゃんが寝ている間にサクッと数分で終えられるのが魅力。
報酬は1件あたり数十円~数百円のものが中心ですが、コツコツ積み重ねることでお小遣い程度の収入になります。
「まずは副業に慣れてみたい」「自分のペースで始めてみたい」という方にはぴったりです。
ただ、金額が大きくなりにくいため、ガッツリ稼ぎたい人には少し物足りなさを感じるかもしれません。
得意や経験を活かせる「ライティング」「スキル販売」
文章を書くのが好きな方や、以前に事務系の経験がある方に人気なのが、クラウドワークスやランサーズでのライティング案件です。
テーマに沿って記事を書くスタイルや、レビュー・体験談を書く形式など、初心者でも取り組める内容がたくさんあります。
報酬も案件によってさまざまですが、スキル次第では数千円~数万円になることも。
とはいえ、納期がある仕事なので、「赤ちゃんの寝かしつけがうまくいかない日」が続くと焦ることもあります。
そういう意味では、余裕を持ってスケジュールが立てられる方や、ある程度PC作業に慣れている方に向いている副業です。
また、得意なことを“商品”として出せる「ココナラ」などでのスキル販売も注目されています。
イラスト、デザイン、ちょっとした文章添削など、「これって売れるのかな?」と思うようなことでもニーズがあることもあるので、まずは試してみる価値ありですよ。
趣味を収入に変えやすい「ハンドメイド販売」
手先が器用な方や、もともと趣味でハンドメイドをしていた方にとっては、「minne」や「メルカリ」などを使った作品販売も魅力的です。
自分の作ったものに価値がついて、それを必要とする人の手に渡るという喜びは、他の副業にはない達成感があります。
育児グッズやベビーアイテムなど、同じママの視点から作られたものは特に人気が出やすいです。
ただし、発送作業や在庫管理、材料費の出費など、思った以上に手間がかかることもあるので、「無理せず楽しみながら続けられるか?」という視点で考えてみてくださいね。
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最初は小さく、試しながら選んでOK
副業って、“すごいことを始めなきゃいけない”って思われがちだけど、そんなことないんです。
最初はほんの少し、自分の時間や気力に合わせて試してみるだけでいいんです。
向いていないと感じたらやめてもいいし、「もうちょっとやってみたい」と思えたら、そこから少しずつ広げていけばいいんですよ。
育休中は特に、自分の時間が思うように確保できなかったり、急な予定変更も日常茶飯事。
だからこそ、完璧を求めずに「今日はこれだけできた」って小さな達成感を重ねていくことが、自信にもつながっていくはずです。
不安があるときは「誰かに聞く」「相談する」ことも選択肢
副業を始めたい気持ちはあっても、
「給付金が本当に減らないか心配」
「この働き方ってOKなんだろうか」
と、なんとなくモヤモヤしたまま手が止まってしまうこと、ありますよね。
私自身、調べていくうちに情報がごちゃごちゃになって、「誰を信じればいいの?」と迷ってしまった経験があります。
でも、そんなときにこそ頼りにしてほしいのが、「誰かに相談する」という選択です。
自分ひとりで抱え込まずに、正確な情報やアドバイスをもらえる場所を知っておくと、それだけで心が軽くなるものなんです。
制度のことならハローワークが心強い味方
まず、副業が給付金にどう影響するか不安なときには、ハローワークに相談するのが確実です。
担当窓口では、あなたの現在の状況をもとに
「この働き方はどう判断されるか」
「収入の上限を超えるとどうなるか」
などを具体的に教えてくれます。
電話での問い合わせも可能なので、赤ちゃんがいて外出しづらい時期でも対応しやすいのが助かりますよね。
実際に「〇月に〇円稼ぐ予定なのですが…」と伝えると、その月の影響についてシミュレーションしてくれることもあります。
曖昧な情報で不安になるよりも、一歩踏み出して確認する方が断然安心できます。
税金や保険の話は市役所や税務署へ
副業収入による税金や保険料への影響が気になる場合は、市役所や区役所の窓口、または税務署に相談してみましょう。
「年間でいくらを超えると扶養から外れるのか」「確定申告が必要な場合の手順」なども、専門スタッフが丁寧に説明してくれます。
また、国税庁のホームページでは、副業の収入に関する申告例や必要書類の見本なども確認できます。
こうした公的な情報源を活用することで、ネットのあやふやな噂に振り回されなくて済みますよ。
「こんなこと聞いていいのかな?」こそ聞いてほしい
副業に関する不安って、「制度に違反してないかな」とか「誰かに責められたらどうしよう」といった怖さが混ざっていることが多いんですよね。
だからこそ、「こんな初歩的なこと聞いていいのかな?」というような疑問ほど、我慢せずに相談してみてほしいんです。
たとえば、
「このアプリで稼ぐってどう見なされるの?」
「自分の趣味の延長でも申告必要なの?」
といった小さな疑問をそのままにしていると、あとで大きなトラブルになることもあります。
わからないことを“そのままにしない勇気”が、安心して副業と育児を両立していく大きな支えになるはずです。
まとめ:制度を味方に、自分らしい一歩を踏み出そう
育休中って、時間があるようでまったくないし、心にも体にも余裕があるようで、実は毎日いっぱいいっぱいだったりするんですよね。
そんななかで「少しだけでも収入があったらな」「家計の足しになればいいな」って思うのは、とても自然なことだと思います。
だけどそこに「給付金が減っちゃったらどうしよう」とか「制度に違反しちゃったら怖いな」とか、複雑な気持ちが乗っかってきて、動けなくなってしまうこともある。
私もまさにそうでした。
でも、いろいろ調べていくうちに思ったのは、「ちゃんと制度を知れば、怖がらなくても大丈夫」ってこと。
確かに、副業をするなら気をつけるべきルールや条件はあるけど、それは「ダメ」という話ではなくて、「どうすれば安心して進められるか」を教えてくれているサインなんですよね。
ちゃんと収入の目安を意識して、働き方を選んで、わからないことは誰かに聞いてみる。
それだけで、見えてくる景色がガラッと変わると思います。
副業って、「お金を稼ぐこと」だけじゃなくて、自分自身の気持ちにも小さな灯りをともしてくれるものだと感じています。
誰かに必要とされたり、自分の力がカタチになることで、「私って、まだまだやれるかも」って思えたりするんですよね。
この記事が、そんな一歩を踏み出すきっかけになれたらうれしいです。
焦らず、無理せず、自分のペースで。
制度をちゃんと味方につけながら、あなたらしい副業スタイルを見つけていきましょうね。
