保育所とか幼稚園に行きはじめて集団生活が始まると、どうしても色んな病気をもらって帰っちゃう事が多くなってきますよね。
普通に風邪とかならまだしも、何日もお休みしないといけないって決まってる病気なんかだと、共働きの為に保育所に通わせてる親からしたら「どうか、そういう病気にかからないで」と祈るばかりですよね。
そんな中、保育所に通ううちの子が40度近い高熱が出たので、かかりつけの小児科に連れて行ったところ、診断された病名が「アデノウイルス」。
よく「夏かぜ」とか「プール熱」って呼ばれるものでした。
アデノウイルスについては「アデノウイルスの症状と感染力 保育所で感染した時どうすればいい?」に詳しくまとめていますので、参考にされてくださいね。
先生曰く、「5日くらいしたら熱が下がるから。学校伝染病だから、熱が下がっても2日間はお休みしてね」とのこと。
そこでこの記事では
- アデノウイルスって「夏かぜ」でしょ?たかが学校伝染病第2種風邪で何で登園禁止なの?
- アデノウイルスで結膜炎になったけど高熱は出ない そんな時は登園しても大丈夫?
- アデノウイルスって診断されても登園禁止にならないことがあるって本当?
アデノウイルスってたかが風邪なのにどうして登園禁止になるの?
アデノウイルスっていう名前は初めて聞くけど、「夏かぜ」とか「プール熱」っていうのは聞いたことがあるっていう人って、多いですよね。
私もその1人でした。
「夏かぜって言うくらいだから、たかが風邪。なのに保育所の登園が禁止って仕事を休まなきゃいけないし困るんだけど何でよ?」って思いますよね。
アデノウイルスが登園禁止になる理由
なんでアデノウイルスに感染したら何で登園禁止になるのかって言うと、アデノウイルスに感染して発症する病気「咽頭結膜熱(プール熱)」が、文部科学省が指定している「学校伝染病第2種」に指定されているからなんですね。
そして、学校内や園内での二次感染を防ぐために、校長先生や園長先生の判断で登校、登園拒否することが認められているんですね。
アデノウイルスは1年中かかる病気
「夏かぜ」とか「プール熱」って言われるから、夏にだけ流行する病気って思われがちだけど、実は1年中かかることがある病気なんですね。
主に夏にプールで集団感染することが多いから、そう呼ばれてるだけなんです。
実際、うちの子は12月になって感染したし、私が住んでる地域で大発生していました。
アデノウイルスって診断されたけど高熱が出ないときは登園しても大丈夫?
アデノウイルスに感染したときの症状として、38~40度の高熱が出ることが一般的なんだけど、稀に熱が全然でないこともあるんです。
同じアデノウイルスでも何で熱がでないことがあるの?
アデノウイルスは51種類もの型があって、どの型のウイルスに感染したかによって発症する症状も、その症状の重さもさまざまなんですね。
そして、同じ型のウイルスでも、発熱だけに限らずアデノウイルスの症状っていうのは、感染した人のその時の免疫力の状態によって変わってくるんです。
なので症状も個人差が激しいし、同じ人でも寝不足だったりして免疫力の状態が良くなかったりするような時には、高熱が出やすかったり症状が重くなりやすくなっちゃうんですね。
アデノウイルスでの熱の出方も人それぞれ
それに「熱が出るパターン」も人それぞれで、1日中高熱が続く人もいれば、日中は微熱程度しか熱がないけど夜になったら40度近くの高熱が出たり。
そうかと思えば、高熱は出ないんだけど微熱が1週間とか長い期間続くこともあるんです。
朝起きたら熱が引いてたからといって「治った」って判断するのは少し早くって、最低でも1晩は様子を見てから判断するようにしましょうね。
アデノウイルスって診断されたら登園はやめておいた方がいい?
アデノウイルスの場合は、もちろん高熱が出てきついから休むっていうのもあるけど、アデノウイルスは感染力がとっても強いウイルスです。
二次感染を防ぐためにも「アデノウイルス」っていう風に診断されたら、症状がきちんと治ってから2日間は様子をみてから登園するようにしましょう。
微熱が続くようなら病院へ
通常は4~5日くらい、1週間もあれば熱が治まることが多いです。
でも、高熱は出ないんだけど、1週間以上経っても微熱がだらだらと続いてるような場合は、アデノウイルスによるものじゃなくって、他の合併症による可能性もあります。
アデノウイルスに感染すると、高熱とか嘔吐下痢、結膜炎が結構長い期間続くので、大変だけど、実はもっと怖いのが「合併症」なんです。
アデノウイルスは肺炎とか脳症みたいに、とっても重い合併症を引き起こす危険性のある病気なんです。
なので、微熱だからと簡単に考えずに、そんな風に1週間以上も熱が良くならない場合には、そのままにせずに病院へ行って視てもらうようにしましょう。
アデノウイルスでも登園禁止にならない場合もなるって本当?
うちの娘のように、アデノウイルスって診断されてしまったら、無条件にしばらくは登園禁止になっちゃうんでしょうか?
アデノウイルス=咽頭結膜熱(プール熱)じゃない
実は、そのアデノウイルスに感染したからっていって、無条件に登園禁止にならない場合もあるんです。
文部科学省によって学校伝染病第2種に指定されてる咽頭結膜熱(プール熱)。これは、アデノウイルスに感染することによって引き起こされる
- 結膜炎(目ヤニ・目の充血)
- 高熱(38度~40度近い高熱)
なので、この3つの症状のうち全ての症状が発症してないときには、咽頭結膜熱(プール熱)とは呼ばないんです。
咽頭結膜熱(プール熱)じゃないっていうことは、学校伝染病第2種によって登園が禁止されるものじゃないってことになるんですね。
実際にそういう見解(検査の結果がアデノウイルスの陽性でも咽頭結膜熱(プール熱)じゃないから登園禁止にはならない)の小児科の先生もおられます。
咽頭結膜熱(プール熱)じゃなくても強力な感染力は変わらないという事実
「そっか~。うちの子はプール熱じゃないから、微熱くらいなら明日から保育園に行っても大丈夫だよね♪」・・・ちょっと待ってくださいよ。
症状が3つ揃ってなくってもアデノウイルスに感染してるんですよね?感染力って超強力で、うつってしまったらしばらくお休みしなきゃいけないんですよね?
あなたが、他の子供の親だったとしたら、プール熱じゃないんだから大丈夫ってアデノウイルスが完治してないのに登園してきた子がいたら、どう思います?
「おいおい、何考えてんだ!?」って、なりますよね。
そうなんです。
咽頭結膜熱(プール熱)じゃなくっても、アデノウイルスに感染したら「文部科学省が指定してる学校伝染病第2種」そのままの感染力と、感染したら発症してしまう症状もそのままなんですよね。
なので、これは病院の先生の見解によっては「学校伝染病第2種の咽頭結膜熱(プール熱)じゃない」ってなるかもしれないけど、やっぱり登園しちゃダメですよね。
ちなみに、うちの娘がアデノウイルスって診断された時は「咽頭結膜熱(プール熱)」って話はなくって、「アデノウイルスだから、熱が下がって2日間は保育園はお休みしてね」って言われました。
一般的にはこっちの診断が多いようですね。
アデノウイルスと夏風邪の違いは?のまとめ
プール熱とか夏かぜっていうのは聞いたことがあったけど、アデノウイルスっていう名前は聞いたことがなかったって人も多いんじゃないでしょうか?
しかもプール熱(アデノウイルス)は感染・発症したら登園・登校が禁止になっちゃう学校伝染病第2種にも指定されている病気です。
そんな病気なのに、子供が高熱が出たからっといって病院に行っても、まずいきなり「アデノウイルスの検査をしましょうね~」とはなりません。
先生に「通ってる保育園とかの中で、アデノウイルスが流行ってる」とかって言わないと、検査してくれない場合がほとんどなんですね。
確かに、検査してアデノウイルスってわかっても、アデノウイルスに効くワクチンや抗生剤がないから、自己免疫力で自然治癒するしかないんですよね。
だから検査しなくてもいい、っていうのはわからなくはないです。
でも、同じ保育所とかに通う子供を持つ親からしてみると、二次感染のことも考えると「学校伝染病第2種に指定されてる病気で、感染したら登園・登校禁止なんだから、ちゃんと検査してよ」って思いますよね。
アデノウイルスは51種類もの型があって、1度感染して良くなっても、別の型に感染してしまうことがおる病気。
みんなが「少しくらい大丈夫やろ?」って思って、結果、保育園内とかで流行してしまったら、せっかく良くなったのに、また感染しちゃうって風に、自分の身にも降りかかってきちゃいます。
私たち親がモラルを持って、子供たちが安心して楽しめるように気をつけていかないといけませんよね。
そんな私たちの行動を子供たちは見てますよ。