ご飯をおなかいっぱいたくさん食べたら、ごろんと横になりたくなりますよね。
誰だってそうだと思います(キッパリ!笑)
でも、私は真面目な主婦なので(笑)、「ご飯のあとは後片付けしなきゃ!」と思い、ごろんとしたい気持ちを抑えて台所に向かいます(偉いぞ、自分)。
しかし、それを横目に5秒でいびきをかき始める夫。
その姿を見るとついつい「ご飯食べてすぐ横になったら牛になるねんで!」と言うのですが、先日「すぐ寝ても牛にならへんらしいで」と言い返されました。
「…え、それどういうこと?!」
昔っから「食べてすぐに寝たら牛になる」って言うやんか。
昔の人ってだいたい正しいこと言うてはるやんか。
なによりも、どこで知識を得てきたのかわからんけど、それを良いことに寝てる夫!おい!
真相を究明するために、調べました。
一緒に「食後すぐに横になると牛になるのか?」について、見ていきましょう!
食後すぐに横になるのはダメなの?左右どちら向きに寝るのが消化によい?
結論から申し上げます。
「食後すぐに横になるのは悪いことではない」です。(えー!)
まず、食べ物を消化するためには、たくさんの血液がいるそうです。
摂取したものの栄養分を分解しなければならないので、
- 胃
- 腸
- 肝臓
そして、最も肝臓に血液がたくさん行き渡ることのできる状態が、実は「横になっているとき」なんだそうです。
「食べたあとすぐに動くのはよくない」というのも耳にしたことがあると思います。
その理由は、運動をすると、本当ならば消化の作業に使いたい血液が、筋肉や脳などに分散してしまうので、栄養を吸収する効率が悪くなってしまうからなんです!
なので、食べたあと少しの時間(30分~1時間程度)は、ゆっくりとごろごろすることが大事なんだとか。
「そ、そうだったのか…。これじゃぁ夫にもう何も言えないじゃないか…。」
そうお思いのあなた!
ご安心ください。
この「食べてすぐに横になる」には条件が付きます。
「決して寝てはならぬ」なのです。(オペラみたい)
食べてすぐにぐっすり寝てしまうと、腸や胃の動きが低下してしまうので、消化不良を起こすことがあるんです!
「横になる」とは、あくまでも「起きた状態で体を横にしている」状態のことです。
ということで、ぐーぐー寝始めた場合は「食べてすぐ寝たら消化不良起こすねんで!」と叩き起こしてあげると良いでしょう。笑
そして、消化を助けるために横になっている場合は、右を向いて寝ると良いと言われています。
ほとんどの人の胃袋の出口は右下にあります。
胃袋の形に合わせて右を向くと、スムーズに十二指腸や腸に食べ物が流れていきやすくなるのだそうです。
なので、テレビを見たくて左を向いている場合は、「左向いて寝てたら消化不良起こすねんで!」も付け加えてあげてください。笑
食後すぐ横になると逆流性食道炎になりやすいって本当?
食後するに横になると消化に良いと言われているのですが、それに反して食後すぐに横になると逆流性食道炎になるリスクもあるんです。
「逆流性食道炎」は、テレビでも聞いたことがある方がいらっしゃるかもしれませんね。
症状もその名の通り、
- 胃から食道に胃酸が逆流したために起こる「胸やけ」
- 口まで逆流してきて口の中がすっぱく感じる
胃と食道の間の部分は、本来ならば逆流しないように弁が作用しています。
でも肥満や加齢によって、弁の働きが弱まってこのような症状が出てくるものです。
医療機関で逆流性食道炎の診断を受けておられる方は、お医者さんから「食後2~3時間は横にならないように」と言われているかもしれません。
その場合は、その指示に従うようにしましょう。
逆流性食道炎や、その疑いがある方で、どうしても食後に横になりたい場合は、クッションなどを使って上体を起こしぎみにするとか、枕を高くするなどの工夫が必要です。
このようにすると、胃酸が逆流してくるのを防ぐことができますよ。
食後すぐに横になると牛になる?のまとめ
「食後すぐに横になると牛になる?」について見てきました。
家事を頑張っている私を横目に、食後すぐに横になっている夫の言っていることは、正しかったようです(><)
- 食後すぐに横になるのは悪いことではありません。
- 消化を助けるためには、食後30分~1時間ほどは体を休めることが大切です。(眠ってしまうと消化の働きが低下するのでNGです。)
- ほとんどの人は右を下にして横になると良いです。
- 逆流性食道炎の方や、その疑いがある方は、すぐに横になると症状を誘発してしまう可能性があるので、食後2~3時間は横にならない方が良いでしょう。
- どうしても横になりたいときは、クッションなどを使って上体を起こしぎみにすると良いでしょう。
私の作ったものを残さず満腹になるまで食べ、子どもたちに乗っかられるたびにうめき声をあげながら横になっている夫を見ていると、「まぁどっちでもええか」という心境に落ち着きました。
そもそも、食べすぎ飲みすぎは体によくないので、食事量は「ほどほどに」を心がけないといけませんね。