銀行や郵便局のATMは、簡単にお金の入出この通帳ではお取り扱いできません や記帳ができて便利ですよね。
ですが、ATMではたまに通帳が読み込まれないことがあります。
ATMに通帳を入れた時、「この通帳ではお取り扱いできません」という表示が出たことはありませんか。
こんなメッセージが出たら、少しでも心当たりがあったら「差し押さえにあった!?」と、心臓が止まりそうになりますよね。
心当たりがなくても、「なぜ使えないの?犯罪に使われたとか!?」と、不安になってしまいます。
ただ、この「この通帳ではお取り扱いできません」というメッセージが表示されても、慌てる必要はないんです。
そもそも、差し押さえされても「口座が凍結」されたわけではありません。
なので、差し押さえられても通帳記入は問題なくできますし、差し押さえられた額よりも多い残高がある場合はその分の金額は引き出して使うこともできます。
そして「この通帳ではお取り扱いできません」が出ても、1度であればもう1度試して無事使えるということもあります。
落ち着いて、通帳の磁気の部分に汚れがないか確認してみましょう。
汚れがあれば軽くふき取って、もう1度読み込みをしてみてください。
通帳を入れて何度試しても同じメッセージが出る場合や、ほかのATMを試しても変わらない場合は通帳が原因でしょう。
通帳に不具合が起こると、「この通帳ではお取り扱いできません」というメッセージが出て知らせてくれるのです。
でも、なんだか「どきっ」とさせる、心臓に悪い、紛らわしいメッセージですよね。
例えば「この通帳には磁気不良などの問題が発生している可能性があります。お手数ですが窓口までお持ちください」なんてメッセージにできないんでしょうかね。
「お取り扱いできません」の意味は?磁気に問題あり!?
「この通帳ではお取り扱いできません」というメッセージの意味はなんとなくお分かりでしょうか。
これは「この通帳が通帳としては読み取れないので、このATMでは扱えません」ということです。
「お取り扱いできません」と言われると、拒絶されたようでなんだか急に不安になりますよね。
何か悪いことをしたわけでもないのに(心当たりがなければですが笑)、ある日いきなり通帳が使えなくなるなんて…。
でも心配しなくて大丈夫です。
自分が何も悪いことをしていなければ(笑)、原因は通帳にあることがほとんどなのです。
通帳が使えないとき!まずは磁気テープの部分の不具合を疑う
こんな時多いのは、通帳の黒い磁気テープの部分の不具合です。
この黒い部分には磁気で通帳の情報が記録されています。
そして磁気の反応が悪くなっていると、ATMで読み込まれないということが起こってしまいます。
こんな時ATMでは何度やっても先に進むことはないので、窓口に相談に行きましょう。
黒い磁気部分が汚れていないか、通帳が折れ曲がったりしていないかも、確認してみてください。
私も以前、ゆうちょ銀行のATMで通帳が読み込まれないことがありました。
通帳でお金をおろそうとしたら、あの「この通帳ではお取り扱いできません」のメッセージが出たのです。
初めてのことだったので少し焦りましたが、その時は用事で大きい駅に来ていて、近所のいつも使っているATMではないところでした。
いつものATMに行けば大丈夫だろう、と日を改めて近所のATMに通帳を入れると…
やっぱり通帳が読み込まれない…。
自分ではもうどうしようもありません。
こんな時は、窓口に相談するのが一番です。
- 私の通帳の使い方が悪かったのか
- トラブルがあり口座が使えないのか…?
するとあっさり、「磁気が弱くなっているようですね」とのこと。
そのまま窓口で記帳をしてもらい、そのあとは無事使えるようになりました。
私が原因じゃなくてよかった…と一安心^^;
このような通帳トラブルは、よくあるようです。
通帳が汚れていたり折れ曲がってしまっていて、窓口で修正するだけでは戻らない場合は、通帳の再発行が必要になることもあります。
その際は再発行手数料がかかってきたりするので、知っておいてくださいね。
通帳記帳ができないときの原因や普段から出来る対策は?
通帳記帳ができない原因は、磁気以外にも考えられます。
記帳できる部分を最後まで使いきってしまっているときは、通帳の繰り越しが必要になります。
前回の記帳の印字が薄い場合も、読み取りができないということがあるようです。
そして、通帳の中の記帳部分の最後に手書きで何か書き込んでいたりしても、読み取れなくなります。
ATMでの通帳のトラブルって、意外と起こっているんですね。
いざという時に通帳が使えない事態にならないように、普段からできることはあるのでしょうか。
通帳やキャッシュカードを保管するときの注意点は?
ある銀行のサイトを見ると、通帳・キャッシュカードの保管に関する注意事項が書いてありました。
まず、先ほど説明した通り、通帳は磁気で情報を記録しています。
これはキャッシュカードも同じです。
通帳・キャッシュカードは、スマートフォン等の磁気を帯びたものに近づけないようにしなければならないようです。
磁気ストライプが壊れて、ATMで取引ができなくなる可能性があるとのこと。
私は通帳を持ち歩くとき、そのままカバンに入れてしまっていました。
もしかしたらこれが原因で、磁気がおかしくなってしまったのかもしれません。
パソコンやタブレット、家のカードキーや車の電磁キー、財布などの磁石式留め金なども同じく近づけないようにとのことでした。
また、ほかの通帳やカード等の磁気ストライプとの接触も避けなければならないようです。
カバンの中にポイポイっと通帳を入れていると、このような共演タブーのものとは絶対と言っていいほど近づいてしまいます。
できれば通帳やカードは、カバンの中ではスマートフォンなどとは同じ場所に入れずに持ち歩くことが一番です。
通帳やキャッシュカードは通帳防磁ケースでの保管がおすすめ
普段の保管も、銀行や郵便局で通帳を発行した時に入れてもらえる「通帳防磁ケース」に入れて保管をしましょう。
ケースに入れておくと、外からの接触が原因で磁気が弱くなるのを防止してくれます。
最近では、100円ショップでも通帳保管ケースとして防磁ケースが売られていますよ。
シンプルなものから、キャラクターのかわいいものまでいろんな種類が置いてあります。
カードを保管できるようにポケットがついているものもあるので、私はキャッシュカードと一緒に保管しています。
家で保管するときにバラバラにならなくて済みますし、そのまま外に持ち運べるのでオススメですよ。
そして、通帳やキャッシュカードは高温になる場所や直射日光を避けて保管することも大切です。
机の上にそのまま放置して、日光がガンガン当たるような環境に置かないようにしましょう。
防犯のためにも、引き出しなどにしっかり保管するようにしましょうね。
古い通帳はどうする?とっておいても使い道はあるの?
繰り越したり口座を解約したりすると、使わなくなる通帳が出てきます。
使わないとはいえ、処分をためらってしまい何となく古い通帳を保管している人も多いでしょう。
実は、私ももう使わない古い通帳を捨てられずに持っています笑
古くなった通帳は、基本的には処分して構いません。
もし古い通帳を使うとしたら、次のようなケースが考えられます。
古い通帳を使うケースは?
- お金の流れをチェックして、家計を見直す
- クレジットカードなどの支払日を確認する
- ローンを組むときに1年分のお金の流れを調べた
確定申告で通帳を領収書代わりにしている場合の保管は?
また、確定申告で通帳の記載を領収書代わりにしている人もいることでしょう。
その場合は、5年間は通帳を保管しておくようにします。
「5年も保管していたら古い通帳が溜まって困る!」という人は、取引記録が2年以上前のものであれば処分して大丈夫です。
もし通帳を処分してしまっても、必要であれば銀行に行けば有料で取引記録を再発行してもらうことができます。
これらのケースに当てはまらない人は、古い通帳を大切に保管しておく必要はありません。
処分方法に気を付けて、廃棄してしまっても大丈夫です。
「3冊溜まったら捨てる、1年以上保管したら捨てる」などのルールを作れば、必要以上に古い通帳が溜まっていくことはないでしょう。
古い通帳の処分はどうすればいい?気を付けたい4つのポイント
それでは、古い通帳を処分する方法をご紹介します。
名前や口座番号だけではなく、お金の流れが細かく記載されている通帳は、個人情報満載ですよね。
そのため、通常のゴミのように単にゴミ箱に捨てればいいのではなく、いくつか気を付けるポイントがあります。
そのポイントは次の通りです。
古い通帳を捨てるときのポイント①名前・住所・口座番号・届出印をマジックで塗りつぶす
油性マジックや個人情報を見えなくするようなスタンプなどで、他の人に知られたくない部分を消します。
古い通帳を捨てるときのポイント②通帳のページをバラバラにする
この後シュレッダーにかけていくのですが、シュレッダーにかけやすくするためにページをバラバラにします。
古い通帳を捨てるときのポイント③シュレッダーにかける
もし家にシュレッダーがない場合は、刃が5枚ほどついている「はさみシュレッダー」を使うとよいでしょう。
何回かジョキジョキ切ることで、かなり細かくすることができます。
古い通帳を捨てるときのポイント④細かくなったゴミを紙袋に入れて他のゴミと一緒に捨てる
細かく切り刻んでいるとはいえ、通帳のゴミだと外から見てバレないようにしましょう。
自治体指定のゴミ袋に入れる前に、中身が見えないような紙袋に入れ、さらに他のゴミで隠しながら捨てます。
ちなみに、古くなった通帳は銀行で処分してもらえるかというと、基本的には難しいです。
通帳を処分してくれるサービスのある銀行もありますが、ほとんどの銀行では自宅で処分するようお願いしています。
なので、もし手元に古い通帳が残っていたら、ご紹介したポイントに気を付けて処分してみてください!
「この通帳ではお取り扱いできません」と表示されるのはなぜ?のまとめ
「この通帳ではお取り扱いできません」のメッセージが出た時の原因と対処法を紹介しました。
ATMは便利ですが、便利になればその分不具合も起こりやすくなるんですよね。
不具合があったときは、慌てずに窓口に相談してみてください。
そして、通帳・キャッシュカードは磁気で情報が記録されていてデリケートなものなので、しっかりと保管しましょう。
持ち歩くときは他の磁気のあるものと近づけないようにして、普段は通帳ケースを使って保管するのがオススメですよ。
一度、通帳の保管方法を見直してみてもいいかもしれませんね。