最近、メディアなどでよく聞く言葉、「発達障害」

皆さんも言葉くらいはお聞きになったことがあるのではないでしょうか?

しかし実際のところ、「発達障害って結局何なの?」って、疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

そして、そんな発達障害が原因となって発症する「二次障害」

この二次障害の病気が、発達障害によるものだと気が付かれないまま苦しんでいる方も、本当にたくさんおられるんですよね。

あなたの周りにいる大切な人が、この発達障害の二次障害に苦しんでいるとき。そんなあなたに知っておいてほしい…そんな発達障害の二次障害についてご紹介していきたいと思います。

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発達障害の二次障害ってどんなことが原因で発症するの?

発達障害者支援法には

「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、
注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって
その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」

と、定義されています。そしてこれが発達障害の一次障害です。

しかし発達障害の人は、人に理解してもらえなくて、周囲の不適切な対応が続いたことによりストレスや不安を感じ、これが起因となって二次障害の精神疾患を併発することがあります。

つまり、ご本人がお持ちの障害特性が「一次障害」だとすれば、その障害に関連して、違う困りごとが持ち上がるのが「二次障害」なんですね。

発達障害の二次障害が発症する3つの主な原因

発達障害者が二次障害を発症する原因は主に3つあります。

1.環境要因
発達障害だと診断されず、適切な治療や療育を受けなかったために

・うまく普通のことができない
   
・学校や家庭で低い評価を受ける
   
・自己評価、自尊心が下がる

ということがおこり、環境からのストレスで二次障害を発症しやすくなります。

2.脳の機能障害
近年の発達障害研究で、発達障害者の脳の一部がうまく機能していないことが証明されています。

特に

  • 前頭葉
  • 尾状核
  • 大脳辺縁系

などの機能障害が報告されていますが、これらの部位は、うつ病や不安障害と密接な関わりがあることが分かっています。

3.遺伝的要因
例えば、発達障害者が発症しやすいうつ病。

うつ病を発症している発達障害者を調べると、うつ病の遺伝的要因が大きいことが疫病調査で明らかになっています。

発達障害の二次障害が発症する3つの主な原因

個人的には、発達障害の方と向き合うということは、発達障害の周辺にある二次障害も含めて本人を理解すること。

さらには、発達障害を抱えながら生きる困難に寄り添い共に挑んでいく役割を担うことなのだと思っています。

しかしながら、障がいについての知識があるのとないのではその関わり方が変わってくると思います。

発達障害の代表的な4つの二次障害

そこで、発達障害者はどのような二次障害を発症しやすいのか、代表的なものをあげたいと思います。

発症しうる疾患二次障害

以下、発症しうる二次障害について代表的な四つの障害の症状を、簡単にまとめていきますね。

統合失調症
統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなってしまう病気です。

そのため、気分や行動、人間関係などに影響が出てきます。統合失調症には、健康な時にはなかった状態が表れる陽性症状と、健康な時にあったものが失われる陰性症状があります。

陽性症状の典型は、幻覚と妄想です。幻覚の中でも、周りの人には聞こえない声が聞こえる幻聴が多くみられます。

陰性症状は、意欲の低下、感情表現が少なくなるなどがあります。

  • 周囲から見ると、独り言を言っている
  • 実際はないのに悪口を言われたなどの被害を訴える
  • 話がまとまらず支離滅裂になる

人と関わらず一人でいることが多い、などのサインとして表れます。

早く治療を始めるほど、回復も早いといわれています。

周囲が様子に気づいたときは早めに専門機関に相談してみましょう。

うつ病
うつ病は、気分障害の1つに分類されますが、症状としては、憂うつな気分に支配され、意欲や興味が低下していきます。

このほか、思考力が低下し、不安や悲しみに包まれ食欲も無くなり、良く眠れないなどの睡眠障害があらわれることもあります。

  • 綺麗好きだったのに風呂に入らなくなる
  • 歯磨きもしなくなる

などの症状があらわれたら、うつ病の疑いがあります。

うつ病は、何らかの過度なストレスが引き金になって起こることもあると考えられています。

さまざまなストレスのうちで特に多いのは、「人間関係からくるストレス」と「環境の変化からくるストレス」です。

ストレスにさらされて生きている発達障害の人は、うつ病になりやすい環境にいるということになります。

強迫性障害
強迫性障害では、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない。

わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。

意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。

たとえば

  • 不潔に思えて過剰に手を洗う
  • 戸締りなどを何度も確認せずにはいられない

といったことがあります。

こころの病気であることに気づかない人も多いのですが、治療によって改善する病気です。

「しないではいられない」「考えずにいらない」ことで、つらくなっていたり不便を感じる時には、専門機関に相談してみましょう。

この強迫障害も、発達障害の二次障害としてあらわれる症状です。

社会不安障害
社会不安障害とは、以前は、「あがり症」や「対人恐怖症」と呼ばれていた障害です。

人と話す時に、過度な緊張や不安で、動悸や息切れや吐き気などの身体症状が発生します。

人とのコミュニケーションや会話の苦手な発達障害の人にとって、他人事ではない第二次障害です。


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発達障害の二次障害 治療の現状

二次障害の中には

  • 統合失調症
  • うつ病
  • 不安障害

などのように、医療による対応によって、改善が期待しやすいものが少なくありません。

こうした疾患に対する治療法は研究も進んでおり、ある程度有効な方法が確立しています。

しかし残念なことに発達障害が背景にある場合、どのようにその治療法をアレンジすればよいのか、特性にあわせて変更していくべきかといったことについて、

まだまだ充分な研究がなされていないのが現状でもあります。

主治医とよく相談しながら、障害の特性、またその人の置かれた状況に合わせて、実際の治療を進めていくことになります。

あなたの家族が発達障害の場合の接し方

では、もしあなたの親しい人や家族が発達障害であった場合、どう接すれば良いのでしょうか?

「寄り添うこと」と簡単に言葉では言えますが、それほど簡単ではありません。

本人の調子がひどくなるのは、心が不安定になったときです。

心の安定には、もちろん薬の力も必要ですが、やはり本人が「安心感」を持てるかどうか、なのだと思います。

そのためには、安心できる環境と、安心できる人間関係、この2つが大切だと思います。

そんな環境と人間関係をつくるためにも、まずはあなたに「発達障害」と、その「二次障害」について知っておくべきだと思いませんか?

さいごに

安心できる場所が「家」であり、安心できる関係を「家族」と築いていけたら、心も安定していくのではないでしょうか!

あなたの大切な人のために、この記事の内容がお役にたてれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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