除光液って、保存するときは大体買ってきたそのままの容器で使いますよね。
しかし旅行へ行く時など、状況によっては入れ物が大きすぎて邪魔になる事ありますよね?
出来れば小分けにして、少しだけ持ち歩きたい…。
そう思うときってありませんか?
でも除光液は、化粧水などとは別物です。
簡単に別の容器に移し替えるのは、ちょっと注意が必要です。
実は除光液は「劇薬」として取り扱われる成分が含まれているので、それに対応できる容器でなければならないのです!
プラスチック容器だと、アセトンで容器のプラスチック表面が解けて、白くなってしまいます。
では、除光液で白くなってしまったプラスチック容器を、もとの透明な色に戻すことはできないのでしょうか?
また、除光液の容器として選ぶなら、どんな容器を選べばいいのでしょうか?
透明なプラスチックが除光液で白くなる!?元の透明な状態には戻せないの?
アセトンの除光液をプラスチック容器に入れると白く濁ったり、穴が開いたりしますと話しました。
容器に入れるだけではなく、たとえばシール跡をとるのに除光液を使って白くなってしまったということもあります。
プラスチックに少しでもアセトンの除光液が付くことで白くなってしまいます。
なぜ白くなってしまうのでしょうか?
アセトンはいろんなものを溶かす性質があります。
溶かす性質を利用して、ネイルを溶かしてオフしているのですね。
汚れや落書きなどを落とすのにも使えますが、プラスチックに使うのは注意が必要です。
アセトンの効果で、プラスチックも例外なく溶けてしまいます。
表面が溶けることで、透明だったプラスチックがすりガラスのように白く濁っていまします。
すりガラスが白く見えるのは凸凹した表面に光が乱反射するからです。
同じようにアセトンで溶けたプラスチックも表面が凸凹して、白くなります。
白くなったプラスチックを透明にする方法!元に戻すことができる!?
では白くなったプラスチックを透明にする方法があるのでしょうか?
結論あるにはありますが、元通りではありません。
基本的には、溶けてしまったので、その部分を取り除いて、ツルツルにもどすイメージです。
つまり取り除いた分、白かったところはへこんでしまいます。
それでもよければいくつか方法があるので試してみましょう!
- 歯磨き粉で磨く
- コンパウンドやピカールで磨く
- 紙やすりで磨く
それぞれ特徴をみていきます。
白くなったプラスチックを透明にする方法①歯磨き粉で磨く
歯磨き粉は紹介する方法の中では一番柔らかい研磨剤なので、時間がかかります。
歯磨き粉には研磨剤が含まれていて、特に「水酸化アルミニウム」は硬度が低くおすすめです。
どこの家庭にもあるので、試すには気軽で良いと思います!
白くなったプラスチックを透明にする方法②コンパウンドやピカールで磨く
コンパウンドはペースト状のクレンザーで、車のヘッドライト用やプラモデル用などがプラスチックにはぴったりです。
荒さが3段階ありますので、荒いものから順に使ってピカピカに磨き上げましょう。
そんなコンパウンドの中で、白くなってしまったプラスチックを透明にするのにおすすめなのが「ピカール」という研磨材です。
この「ピカール」は金属用の研磨剤なのですが、プラスチックにもつかうことができます。
コンパウンドのいちばん細か目と同じくらいの粒なので、ちょっと除光液がついちゃったくらいのところでしたら一本できれいになりますよ。
どちらも古布をつかって優しく磨き上げましょう。
「ピカール」の詳細を確認してみる
白くなったプラスチックを透明にする方法③紙やすりで磨く
紙やすりの中でも、耐水ペーパーがおすすめです。
通常の紙やすりでは、摩擦熱が発生して、プラスチックを余計に傷めてしまいます。
プラスチックを傷めずにきれいにするために耐水ペーパーを水につけて摩擦熱を抑えましょう。
耐水ペーパーは数字が大きいほど目が細かいです。
小さい数字のものから大きい数字のものに順番でやすりをかけましょう。
仕上がりが気になるときは、先ほど紹介したコンパウンドやピカールなどで仕上げをすると良いですよ!
歯磨き粉の磨く力は予想外にすごいですよ。
私は実際に、歯磨き粉を車の汚れがこびりついたときに使いましたが、驚くほどスルスル落ちました。
まずは歯磨き粉で試してみて、ダメそうだったら他のものを買ってみるというのでも良いかもしれません。
わざわざ買わなくても家にあるものでなんとかなるなら、それが良いですもんね。
除光液はお気に入りのプラスチック容器に入れても大丈夫?容器選びのポイントは?
除光液のボトルは、ほぼほぼ単一で、可愛いデザインがなかなかなかったりしますよね?
あったとしても、お値段が高いからと、ほぼ100円ショップで済ませたり。
でもやっぱり可愛い容器に入れたいですよね?
しかし除光液は化粧水のように、「どれでも好きな容器に移し替える」なんてことはできません。
除光液はあくまでも劇薬です。
下手に移し替えると、容器が溶けてしまうことだってあるんです!
それでは除光液の特徴と、耐性のある容器について見ていきましょう。
アセトンとノンアセトンの除光液!それぞれのメリット・デメリット
実は除光液には
- アセトン除光液
- ノンアセトン除光液
「アセトン除光液」メリット・デメリット
アセトンは、昔から使われている独特の臭いがする除光液ですね。
メリットは除去力は強く、厚みのあるネイルにはこちらが最適です。
デメリットは自爪が傷つきやすくなり、白くなってしまうこと。
そして臭いも強いので、苦手な人も多いようです。
そういう私も、このアセトン除光液が苦手な方です。
ただやはり、こちらの方が時短できますし、普段から濃いネイルをするので多少自爪が荒れてしまってもこちらを選んで使ってしまいます…。
「ノンアセトン除光液」メリット・デメリット
ノンアセトンの除光液は、主に薄づきのネイルや単色ネイルの除去に向いています。
メリットはやはり「臭いも少なく低刺激である」ということですね。
逆にデメリットは、濃いネイルの除去には向かないこと。
除去力が弱いため、それだけオフにかかる時間が長くなってしまうことです。
除光液を詰め替えできる容器
ノンアセトンに関しては、それ程注意することはありませんが、通常のアセトン除光液を移し替えるには「アセトン対応」である事が重要です。
ただのプラスチック容器では、白く変化してしまったり、溶けて穴があいてしまうので要注意です。
アセトン対応容器意外に適しているのは、
- ガラス容器
- 金属製の容器
ただ…正直なところあまり可愛くはないですね。
出来ればアセトン対応で、かつ可愛い容器に巡り会いたいものです。
プラスチックは溶けてしまいますが、ポリエチレンならばアセトンにも対応出来るそうなので試して見る価値ありです。
不安なら少量入れて様子をみてくださいね。
「ポリエチレン製のかわいい容器」を見てみる
漏れてしまって、部屋中にアセトン臭さが広がってしまうのだけは避けたいですよね。
除光液の使い終わった容器の捨て方は?燃えないゴミでも大丈夫?
さて、除光液を使い切った後の処理の方法です。
たとえ使い切って空っぽになったからと言っても、他のものと同じように捨ててしまって良いものなのでしょうか?
除光液は「特別廃棄物」
「除光液が特別廃棄物」とは初めて聞きましたが、液体自体がこう呼ばれるようですね。
容器の中に液が残っていない場合は、蓋を開けっ放しにして全て蒸発するまで放置!
中が完全に乾けば、あとは普通にゴミとして廃棄して大丈夫!
中身がまだ残っている場合でも、蒸発させてしまえばOKです。
ただ、残った液をそのまま排水溝に流すのはいけません。
アセトンは有害ですので、部屋に充満してしまうのです。
液が残っている場合の適切な処理は、
- 液を布や新聞などに含ませて可燃ごみとして捨てる
- 部屋の掃除やシール剥がしなどに使って消費する(接着剤剥がしなどに使えます!)
- 必ず換気を忘れないこと
自治体により異なる場合もありますので、しっかりチェックしておきましょう!
除光液でプラスチックの容器が溶ける?のまとめ
除光液って、普段は全部使い切ってしまうので、容器の処理方法は知っているにしても、液体自体については全く無知でした…。
そもそも「プラスチック容器ではダメだ」ということも知りませんでした。
何もしらないと、かわいいプラスチックの容器があれば、そのまま入れてしまいそうですよね。
「アセトン対応」としっかり書かれたものも売ってあるので、自己判断せず素直にそれを買ったほうが無難です。
除光液は「薬品」であることを充分理解し、正しい取り扱いをしましょう!