最近、健康診断で検便を出すことが多くなりましたよね。
それも2本分の検便を用意しなくてはならず、ついつい「便を採取するのを忘れてしまった!」となってしまいせんか?
そうして「次やればいいや」と思っているうちに、すっかり忘れて当日の朝を迎えた場合。
こんなときって、どのように対応するのが正しいのでしょうか?
健康診断前日の夜と、健康診断当日の朝に採取した検便ではダメなのでしょうか?
検便を採らないまま健康診断当日を迎えたときの対処法
ではさっそく、検便を準備しないまま、健康診断当日を迎えてしまったときの対処法について、見ていきましょう!
検便を忘れてたときの対処法①まずは落ち着いて1回分の便をとろう
まずは当日の朝、焦らず便を採取します。
そして検便キットの1本目を採取し、そのまま1本目のみを提出しましょう。
このとき「2本分取らなければ怒られるかも!」と思って、同じ便から2本分取るのは不正解です。
検便を忘れてたときの対処法②なぜ2日分の便が必要なの?
なぜ、大便検査の際に2本分の便を採取するのかというと、より正確な診断をする為です。
ですので、同じ日同じ時間に出てきた便を2回提出しても、正確な診断ができないのです。
万が一、同じ日の同じ便から採取して提出したとしても、バレる事はありません。
ですが、せっかくの健康診断で正確な診断ができず、結果あなたが損をするのです。
「あの時ちゃんと検査していれば」と後悔しないためにも、しっかりと検査してもらいましょう!
検便が1回分しか準備できなかった!1回分だけ渡しても大丈夫?
では、検便で1回分しか用意できなかった場合は、どのようにすればいいのでしょうか。
実は検便で1回分しか取れなくても、検査は可能なんですよね。
ただし先ほどもお話ししましたが、2回分渡した方が、より正確な診断をすることができるんです。
また、女性の方は検便期間に生理が来てしまった場合、検便の採取はしないようにしましょう。
検便はとても正確で、目に見えない微量の血液までも感知できるからです。
1回目は生理前、2回目は生理中であれば、1回目のみ提出しましょう。
検便期間に生理がきた場合は、検査期間に相談してどうすればいいのかを確認するといいですね。
あと、どうやっても便が出なかったり、ついつい採り忘れてしまうときってありますよね?
そんなときの対処法についてのことを
検便をとり忘れてた!そんな時に限って当日に便が出ない!どうする?
に詳しくまとめていますので、参考にしてくださいね。
検便のトラブルとその対処法
「普段から便の回数が少なくて、検便の採取なんかそう簡単にできないよ」という以外にも、検便のトラブルは多いものです。
ここでは検便のトラブルと、その対処法について見ていきましょう。
検便のトラブル対処法①便秘がちでなかなか出ない
普段から便秘がちでなかなか便が出ないよな人は
- 軽い有酸素運動
- 水分補給
他にも、大さじ1杯のオリーブオイルを飲んだり、プルーンを食べたり、お腹を優しくマッサージすると便が出て来やすくなりますよ。
検便のトラブル対処法②便が固くて溝につかない
便に検便のスティックを擦り付けてもつかない場合は、便に少量の水をかけて柔らかくしましょう。
少し時間が経てば、溝につくようになるはずです。
検便のトラブル対処法③下痢だけど大丈夫?
下痢はできれば採取はしない方がいいですが、時間がない場合は取りましょう。
便をスティックでかき混ぜるようにすると、うまく採取できますよ。
また、検便のトラブルで他によくあるのが、「便が水に落ちて水没してしまう」です。
せかっくなんとか出た便が水に落ちて使ってしまったら「さすがに検便には使えないよなぁ」と落胆してしまいますよね。
下手に使って、変に検査にひっかかってしまっても嫌ですもんね。
そんな「便が水没してしまったとき」の対処法についてを
に詳しくまとめています。
もし便が水に落ちてしまったときのために、ぜひ参考にしてくださいね。
検便での結果が陽性反応だったら精密検査には行くべき?
2回提出したうちの1回でも陽性反応があれば、大腸の精密検査を行うのをオススメします。
「便潜血がある=大腸ガン」と言うわけではありません。
たまたま肛門に傷がついていて、その傷から出血したのが便潜血として出たという例も多くあります。
ただ一番怖いのは、陽性反応が出たまま放置しておく事です。
もしも悪いものであった場合、どんどん進行して悪化してしまう恐れがあります。
検査は嫌ですし怖いと思いますが、勇気を出して精密検査を受けましょう!
検便って何日前から採ってもいいの?
検便は、基本的には前日と当日の朝の2回分を取るようにと言われています。
しかし毎日便通のない方は、3~4日前の便を採取したものでも大丈夫です。
ただし常温で置いておくと、弁の中の血液成分が分解され、正しい検査結果が出ない恐れがあります。
3~4日前の便を採取したら、冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。
健康診断の検便は拒否できないの?提出しないままだとどうなる?
検便は、大腸の病気の早期発見や、病原菌やウィルスに感染していないかを調べる目的で行われています。
そして、健康診断の重要な検査の一つとなっています。
しかし、いくら大切な検査だとしても、検便に抵抗を感じる人もいることでしょう。
- 便を採取して提出するのが恥ずかしい
- 便秘気味で便を採取する自信がない
できれば検便を避けて通りたいと考えている人もいるかもしれません。
健康診断で検便を拒否することができるのか、詳しくご説明します。
検便検査は必ず受けないといけないの?
職場で行われる定期健康診断では、受けなければならない必須項目と、そうではない項目があります。
必須項目には、
- 身長体重測定
- 胸部X線検査
- 尿検査
検便をする便潜血検査は、必ず受ける検査ではなく、任意で決めることができる検査なのです。
ですので、健康診断の検便は拒否することができるというのが答えになります。
便潜血検査は受けなくてもよいとは言え、病気の発見のためには欠かせない検査でもあります。
どうしても検便は提出したくない場合には、内視鏡検査など他の検査方法を選択肢に入れておくとよいでしょう。
検便検査を必ず受けないといけない職業は?
ちなみに、定期的に検便検査を受けることが法律で定められている職業もあります。
- 飲食店従事者
- 調理業務
- 保育士
- 水道関連従事者
これらの職業に従事している人は、病原菌やウィルスに感染していないかどうかを調べるために、定期的な検便検査を実施しなければなりません。
万が一、職場で食中毒などの問題が発生した場合、保健所から検便の検査結果の提出を求められることがあります。
なので、検便検査がある時には提出しておく方がよいでしょう。
検便で同じ日の物はバレる!?のまとめ
検便で2回分のところ1回しか取れなかった場合は、正直にその旨を伝えて1回分の提出しましょう。
間違っても失敗をごまかすため、1つの便から2回取るような事はしないでくださいね。
また、検便は3~4日前からであれば採取可能です。
採取した便はしっかりと密閉し、冷蔵庫に保管するようにしてくださいね。
採取した便を常温に置いておくと、血液成分が失われてしまい正確な診断ができなくなってしまいます。
ちょっと抵抗はありますが、冷蔵庫に保管するのが確実ですよ。
私の場合は、ビニール袋を2重にしてそれをジップロック。
さらにそれをタッパに入れてという感じで、厳重に密封して冷蔵庫で保管しています。笑