社会人になってからうっかり遅刻してしまったとき、「反省文にはどこまで本当のことを書いたらいいの?」と悩むこと、ありますよね。
寝坊や電車の遅延、体調不良など、理由はいろいろありますが、正直に書いたほうがいいのか、それとも印象が悪くならないように工夫したほうがいいのか迷う人は多いと思います。
でも、伝え方を工夫すれば、たとえ寝坊だったとしても、誠実な姿勢やこれからの改善策をきちんと書くことで、相手の信頼を取り戻すことができるんです。
この記事では、社会人が遅刻したときに書く反省文について、「正直さ」と「配慮」のバランスをどうとるべきか、わかりやすくお伝えしていきます。
すぐに使える例文や、反省文を書くときに気をつけたいポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
反省文といってもどんなことを書けばいいの?
一言で反省文を書くと言っても、社会人の反省文ってどんなものか想像がつきますか?
子どもだったら、「ごめんなさい、もうしません。」で済むのですが、社会人としては物足りません。
まずは「会社に提出する反省文のポイント」をご紹介します。
反省文を書くポイント①簡潔に書く
当然ですが、反省文を書いたら上司に読んでもらわなければなりません。
上司としては、遅刻していなかったら読む必要のない反省文を読まなければならないので、その分時間が取られることになるのです。
そう考えると、なるべく短時間で読み終えられるように、要点をまとめて簡潔に書くという配慮が求められます。
反省文を書くポイント②言い訳がましくならないようにする
遅刻の言い訳をしたくなる気持ちはわかりますが、そこも簡潔に述べるだけにしましょう。
あまりくどくどと遅刻の言い訳を書いていくと、自己保身に走っているような文章になり、謝罪の気持ちが伝わりにくくなってしhまいますよ。
反省文を書くポイント③断定的に書く
「~だと思います。」や「~しないように気を付けます。」だと内容が曖昧で、書き手の意志が感じられにくいです。
「~します。」「~しません。」と言い切るように書くようにしましょう。
具体的な反省文の構成は?
この3つのポイントを押さえた上で、反省文を書いていきましょう。
そして、反省文の構成は次の通りです。
①事実
②原因
③謝罪
④改善策
①事実では、遅刻した事実について書きます。
「〇年〇月〇日、自らの不注意により始業時間に遅刻致しました。」という形です。
②原因では、遅刻した原因を書きます。
ポイントにあるように、言い訳を書くのではなく、何が原因だったかをきちんと書きましょう。
「これはひとえに、私自身の社会人としての自覚が欠けていることが原因で、弁明の余地は全くございません。」
③謝罪では、遅刻をしたことでどれだけ反省しているか、申し訳なく思っているかを書いていきます。
「私の自己管理の至らなさにより、業務に支障をきたすだけでなく、関係各部署の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを、重ねてお詫び申し上げます。」
④改善策では、今後どのようにしたら今回の反省点を改善できるのかを書いていきます。
「今後は自己管理を徹底し、二度と遅刻という事態が起きないように、信頼回復に向けて職務に邁進していく所存でございます。」
遅刻の理由が寝坊のときの書き方!正直に書いても大丈夫なの?
上でお伝えした反省文の「構成②原因」についてですが、寝坊が原因の場合。
この場合は、できればもう少し踏み込んだ書き方にするとよいでしょう。
「寝坊した→遅刻」ならば、どうして寝坊したのかまで考えてみましょう。
基本的に社会人が寝坊して遅刻することはよくないことなので、自分に非があるという視点で考えます。
特に、寝坊で何回も遅刻を繰り返している場合は、それだけ他の人に迷惑をかけているということになるため、しっかり自分の反省すべき点を見つめ直しましょう。
例えば、
- 社会人としての自覚が足りないから寝坊した
- 私の生活管理の至らなさが原因で朝寝過ごしてしまった
このように書くことで、深く反省しているということが読み手に伝わりやすくなります。
遅刻したときの反省文の例文!会社に誠意を伝えるにはどうすればいい?
反省文で大切なのは、
- どうして遅刻したのか(原因)
- 周りに迷惑をかけたことをどう思っているのか(謝罪)
- 今後どのように改善していくのか(改善策)
そして言い訳がましくならないように、簡潔に書いていくことが重要になります。
遅刻をしてしまったときの反省文の例文
それでは、遅刻を繰り返してしまった時の反省文の例文をご紹介しますね。
これはひとえに、私自身の社会人としての自覚が欠けていることが原因で、弁明の余地は全くございません。
心より深く反省しております。
私の自己管理の至らなさにより、業務に支障をきたすだけでなく、関係各部署の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを、重ねてお詫び申し上げます。
今後は自己管理を徹底し、二度と遅刻という事態が起きないように、信頼回復に向けて誠心誠意職務に邁進していく所存でございます。
この度は、ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。
例文をご紹介しましたが、大切なのは自分の言葉で書くことです。
これから長い間勤務していく会社に提出するものなので、うわべだけの反省文ではなく、しっかり考えて誠意が伝わるように書いていきましょう。
2回目の遅刻での反省文は?どういう風に書けばいいの?
では2回目の遅刻をした場合はどうしたらいいのでしょうか?
上司も「またか」という気持ちや「反省文は書いただけで対策してないのではないか」と言った印象は避けられないでしょう。
2回目の遅刻の場合は特に
- 失敗を認める
- 原因を明確に述べる
- 具体的な対策を述べる
- 決意表明
まず、2度目の遅刻ですので、心から申し訳ないという気持ちを伝え、失敗を誤魔化さず認めましょう。
1回目の反省文の例ように「自己管理を徹底し」という曖昧な表現では、また書いただけという印象になりますので、具体的な対策が必要です。
具体的な対策を書くためには、原因を素直に
「アラームをかけたが気づかなかった」
「アラームを朝かけ忘れた」
など隠さず書きましょう。
その上で、
「アラームを1個では気づけないので複数回にします」
「アラームは平日毎朝なるように設定します」
など対策を書きましょう。
さらにもう繰り返さないという決意表明も重要です。
遅刻2回目は周囲も呆れていますし、かなり印象が悪くなります。
しっかり反省と対策をしているということを明確に書きましょう!
遅刻したときの今後の対策!のまとめ
社会人として遅刻してしまったときは、どんな理由であれ「きちんと反省の気持ちを伝えること」が大切なんですね。
とくに反省文を書くときは、ただ理由を正直に書くだけじゃなくて、相手に誠意が伝わるようなやさしい言葉選びや、これから同じことを繰り返さないための工夫をしっかり書いておくことがポイントになります。
たとえば、寝坊や体調不良といった言いづらい理由でも、正直に書いたうえで「なぜそうなったのか」「どう改善していくのか」を丁寧に伝えることで、信頼を少しずつ取り戻していくことができますよ。
反省文はマイナスの出来事をプラスに変えるチャンスでもあるので、ただ謝るだけじゃなくて、今後に向けた前向きな気持ちを込めて書くといいでしょう。
この記事では、そんなときに役立つ考え方や例文をわかりやすく紹介しました。
いざというときのために、ぜひ参考にしてみてくださいね。