皆さんは救急車に乗ったことはありますか?
私は今のところ患者としても、付き添いとしても乗ったことがありません。
先日、実家の甥っ子が階段から転落する事故があり、義理の妹が救急車で付き添いました。
幸い甥っ子は大したこともなく一安心でしたが、義理の妹曰く、「とにかく救急車の乗り心地がわるい!」との感想でした。
子供のことが心配でそれどころではなかったけど、普通に乗っていたら絶対車酔いすると思う・・・とのことでした。
ケガや病気などで救急の手当てが必要な患者さんを乗せる救急車ですが、そんなに乗り心地が悪いのはなぜなんでしょうか?
また、それには理由があるのでしょうか??
救急車の乗り心地は本当に悪いの?実際に乗った人の感想は?
実際に救急車に乗った人は、みなさん本当に「乗り心地の悪さ」を感じたのでしょうか?
東京消防庁が実際に乗車した人たちに、救急車の乗り心地について調査したものがあります。
傷病者134人・関係者142人・救急隊196人を対象にアンケートをとった所、傷病者の約40%、関係者の約50%は救急車の乗り心地は問題ないとしています。
しかし、傷病者・関係者ともに約20%は救急車の乗り心地が悪いと回答しました。
救急隊の方のアンケートからは、約20%の人から、救急車の揺れによって病状に影響がある可能性があるとの回答がありました。
それぞれ20%というとそんなに高くない数字かなと思いがちですが、その揺れによって病状に影響があると救急隊員の方が感じるほどの乗り心地の悪さと聞くと、ちょっと怖いかなと思ってしまいました。
実際に乗った人の感想として、
- 揺れが激しくて、患部に響いて最悪の乗り心地だった(男性/27歳)
- 付き添いで乗りました。意外と狭くて、予想以上に揺れるなと思いました(30歳/女性)
救急車という特性上、乗っている人の容態や、乗り心地を気にすることができえうほど余裕があるかどうか?によっても、乗り心地の感じ方は違ってくるのかもしれませんね。
ただやはり、救急車は一般の車に比べて乗り心地はあまり良くないようですね。
救急車のサスペンションは普通よりも固い?どんな理由があるの?
車に詳しい方が救急車に乗ると、“サスペンションが固い”と感じる方が多いようです。
サスペンションとは、タイヤが路面から受ける衝撃をやわらげたり、乗り心地や走行性能を向上させる働きをするものです。
この“サスペンションが固い”という状態だと、車が揺れたり衝撃が強かったりと、乗り心地が悪くなるようです。
でも、救急車のサスペンションは、なぜ固いといわれるのでしょうか?
理由の一つとして、救急車の走り方があげられます。
救急車は患者さんを乗せて、急いで搬送しなくてはなりません。
なので、一般的な車に比べてやや激しい運転をすることが多くなりますよね。
そうなると、乗り心地の良いふんわりとしたサスペンションでは車体が不安定になってしまい、危険になってしまうんです。
また、救急車は中で救急隊員のかたが作業をおこないます。
そのため、車自体に高さがあり、重心が高くなります。
重心の高い車はコーナーなどを曲がった時にひっくり返りやすい形状となってしまいます。
救急車が走っている途中でひっくり返ってしまったら大変です(><)
それを防ぐために「固い足回りにしている」といった理由も考えられますよね。。
乗り心地ではなく、安全性を一番に考慮して、このような救急車になっているというわけですね!
高規格救急車と普通の救急車の違い!どんなときに使われるものなの?
通常の救急車の他に、“高規格救急車”というものがあるのはご存じでしょうか?
大きな消防署などに導入されている“高規格救急車”。
その名の通り、通常の救急車よりも高度な性能を持っています。
救急隊員の方が、より高度な医療処置をおこなえるように、様々な資機材を積載しているのはもちろんですが、傷病者収容部分や収納庫の拡大、つまり中がより広くなっているというわけです。
更に、今回の記事のポイントである救急車の乗り心地に関しても、緩衝装置のついた防振課題等を装備しているので、その点も改善されています。
救急車としての性能が格段にアップしている高規格救急車、もちろんその値段も通常の救急車に比べて高額となります。
大体通常の救急車に比べて、値段は倍くらいになると思われます。
これは、車体の価格そのものはあまり変わらないので、中に搭載されている医療機器などの値段によって金額がアップしているといわれています。
倍に金額がアップした分、安心な治療をうけられるという訳ですね!
ちなみに、現在通常の救急車と高規格救急車を外見でみわけるのは難しいそうです。
自分が救急車を呼んだ際にどちらの救急車がくるかどうか、ちょっとドキドキしちゃいますね。
救急車の乗り心地が悪いって本当?のまとめ
救急車の乗り心地が悪いということに最初びっくりしましたが、それにも理由があると納得しました。
救急車を乗ることがない方が一番ですが、もし乗る機会があった時には乗り心地や車内の様子にも注目してみてはいかがでしょうか。