「女の子なんだから料理くらいできないと。」
そんな言葉を聞いたことはありませんか?
直接言われたことがある人も、誰かがそう言っているのを耳にしたことがある人もいるでしょう。
「一人暮らしをしている女性は毎日自炊をして、きっちり家事をこなしている」
そう決めつけて話をしてくるような人に会ったこともあるかもしれません。
しかし、本当に一人暮らしをしている女性は自炊しなければいけないのでしょうか?
私は、「女だから」という考え方に、モヤモヤ~っとしてしまいます。
そこで、今回の記事では、「一人暮らしで自炊しない女性ってダメ?」をテーマにこのモヤモヤについて考えてみたいと思います。
記事を読みながら、あなたもぜひ一緒に考えてみてくださいね。
「女性は料理をするもの」なのはナゼ?
「女性は自炊をするもの」という考えには、「料理をするのは女性の役割」という思いこみが隠れているのではないでしょうか。
「夫は外へ働きに出て、家での家事仕事は妻の役割だ」と考えている人はきっと少なくありません。
今でこそ、共働きの夫婦が増えてきたり、専業主夫がメジャーになったりしていますが。
ひと昔前は、女性が結婚したら会社を寿退社して、家庭に入るのが普通でした。
そんな価値観が、今も根強く残っているのですよね。
しかし、人には得意・不得意、向き・不向きがあります。
例えば、小中学校の調理実習を思い出してみてください。
上手に料理をしていたのは、女子だけだったでしょうか?
料理が下手だったのは、男子だけだったでしょうか?
そんなことありませんよね。
「女子だから」上手、「男子だから」下手なのではなく
- 料理のお手伝いをどれくらいしているか
- 器用か、不器用か
性別の違いではない!自分から料理をしたいかどうかが大切
料理が得意な女性も男性もいるし、料理が苦手な女性も男性もいます。
「女だから」という理由で、自炊をしなければいけない、なんてことはないと私は思います。
ここからは個人的な思いになりますが、そもそも、「女らしさ」・「男らしさ」って一体なんでしょう?
生まれ持った体としての性別はあるけれど、心の性別は人それぞれです。
体だって、男性と女性でそれぞれの特徴はあるけれど。
男性でも身長160cmの人がいれば、190㎝の人がいますよね。
指の長さ、手の大きさは人それぞれ、筋肉の付き方も、足の長さも違います。
みんな、みんな違うのに。
「料理をするのが女性の役割だ」とか、「男は人前で泣かないものだ」とか。
そんな風に決めつけることの方が無理があると思いませんか?
「女だから」・「男だから」ではなくて。
「自分が」やりたいからやる、やりたくないからやらない。
そんな風に行動できる世の中になったらいいなあと思います。
一人暮らしの自炊のポイントは「自炊しなきゃ」から「自炊したい!」へ
さて、ここまでの記事を読んで、あなたはどう感じているでしょうか。
もしかして、「女性は自炊をするものだ」といつの間にか思い込んでいたことに気が付いた人もいるかもしれません。
さらには、自分が自炊をしていないことに「罪悪感」を感じていたことに気が付いた、という人もいるのではないでしょうか。
自炊が続かない場合の理由は、たくさん考えられると思います。
- 仕事などが忙しく、時間がない
- 仕事などで疲れていて、料理をするやる気が起きない
- 料理を作るのが苦手
- 材料を買いに行くのが面倒
- 部屋のキッチンが使いづらい
- 後片付けが嫌い
そして、この気持ちの裏には、こんな思いが隠れているのではないでしょうか。
「自炊しなきゃ」
そう、自炊するべきだ、という「義務感」です。
自炊することに義務感は感じていませんか?
突然ですが、あなたは学校から出る宿題が好きでしたか?嫌いでしたか?
宿題を「めんどくさい」と感じたことはありましたか?
自分から「やりたい」と思って始めるのではなく。
誰かから強制されて「やらなきゃいけない」からやったり、「やった方がいいから」無理矢理始めたり。
そんな時、人は強いストレスを感じるものです。
「自炊したいけど、できないんだよなあ・・・」と思っている人の中には。
「隠れ義務感」・「隠れ罪悪感」を感じているという人も、きっと少なくないんじゃないかと思います。
しかし、自炊は「やりたくてやるもの」ではないでしょうか。
まずは、自炊を本当に「やりたい!」と思うのかどうか、自分の本当の気持ちを確かめてみませんか?
あなたは自炊がしたい?したくない?セルフチェック!
まずは、「自炊がしたい!」と思えるような自炊の良いところを上げてみます!
【自炊の良いところ】
- 節約しやすい
- 栄養のバランスを自分で調節できる
- 自分の好きな味付け・食材など、自分好みの料理を作れる
- 食べたい量だけ作ったり、取っておいたりできる
- 料理の時間が気分転換になる
- 自分好みの味を目指して追求できる
次に、自炊のデメリットを上げてみましょう。
【自炊のデメリット】
- 料理を作る手間や時間がかかる
- 食材を買いに行ったり、後片付けをしたりする必要がある
- 美味しく作れない可能性もある
- 考えて買わないと逆に浪費してしまうことも
- 何を作るか、献立を考えなければならない
- 作り過ぎた場合、何日間も同じ料理を食べ続けることもある
それも含めて、あなたは自炊の良いところ・デメリットのどちらにより意識がいきますか?
良いところに心惹かれた場合は。
「自炊しなきゃ・・・」という気持ちが「自炊したい!」に変わっていると思います。
反対に、デメリットの方がより気になったというあなたは。
きっと「自炊はした方がいいもの」という義務感を感じていただけ。
無理に自炊をする必要はないのではないでしょうか。
あなたは、自炊をしたいですか?したくないですか?
自分の素直な気持ちに、一度向き合ってみてくださいね。
一人暮らしの自炊は毎日するもの?のまとめ
ここまで、「自炊」をテーマに記事を書いてきました。
記事を通して、「自炊」に対する考えや気持ちに、何か発見があれば嬉しいです。
自炊は義務ではありません。
「やりたい」と思うから自炊する!それがきっとストレスのない形です。
そして「自炊は毎日するもの」というわけでもありません。
「自炊をしたい!」あなたも、やりたいけど時間がないあなたも。
自分が自炊をしたいのかどうかよく分からないあなたも。
まずは「時々、気が向いた時に自炊してみる」ことから始めてみるのがおすすめです。
「毎日ではなく、やりたいと思った時にやってみよう!」
そう思うだけで、きっと義務感から解放されて、楽になると思います。
そうしたら案外、気づけば毎日自炊していたりして…!?
自分のペースで、自分の気持ちに合わせて、「自炊する/しない」に向き合ってみてくださいね。