時短料理の味方、圧力鍋ですね!
圧力鍋の水の量が少なすぎるのはNGです。
どのメーカーの圧力鍋でも、最低水量が決められています。
私も電気圧力鍋を持っていますが、内鍋には最低水量の目盛りがついています。
材料を入れた上で、水の量がその線を下回らないように気をつけています。
この時の水の量というのは、調味料など液体のものを含みます。
ちなみに、水が少ないと圧力がうまくかけることができず、中に水蒸気を溜めようと加熱が続いてしまって、ひどく焦げました。
コンロにかける圧力鍋の場合も、水分が蒸発してしまうことによる焦げ付きや、圧力不足による生煮えが考えられます。
圧力鍋で水の量を最低限にすると時短になる!?規定の最低量を守ろう
水分不足による失敗や、圧力鍋の仕組みからも圧力鍋の規定の最低水量は必ず守る必要性は知ってもらえたかなと思います。
圧力鍋の中の水分を蒸発させて圧力をかけて調理するので、中の水分は最低量の方が最初の沸騰までが早くなり、圧力が早くかかるので時短になります。
ではシチューやポトフなど水分量の多い料理をしたいときに使える時短の方法はないのでしょうか?
もちろんあります。
お湯を入れることです。
電気ケトルややかんなどであらかじめ沸騰させたお湯を入れ調理を開始することで、圧力がかかり始めるまでの時間を短くすることができます。
繰り返しですが。
お水を沸騰させ水蒸気を溜めなければいけないので、最初から熱いお湯なら、加熱時間を短くして、圧力調理にすぐはいれます。
と、ここまでは圧力鍋での水加減や時短について見てきましたが、こちらの
「電気圧力鍋って実はめんどくさい!?時短で料理ができるは本当なの?」
の記事にも、圧力鍋(主に電気圧力鍋)についての効率的な使い方について、詳しくまとめています。
とっても便利な圧力鍋をさらに効果的に使うためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね!
圧力鍋で水を入れすぎるとどうなる?レシピ通りで味が薄くなることも
焦げ付きが心配で水をたくさん入れた時はどうなるのでしょうか?
一般的な鍋で加熱をした場合、蒸発する水の量は10分で100mlほどだそうです。
しかし、圧力鍋の場合、逃げる水分はほぼありません。
例えば一般的な鍋でつくるレシピのまま圧力鍋で加熱すると、味が薄くなることがほとんどです。
煮込み中に蒸発する分も含めて水の量が決められていますので、蒸発しない分薄くなります。
では最初から元のレシピから考えて水を減らす必要があるのでしょうか?
そんな難しいことを考える必要はありません。
加圧調理が終わって、中の圧力が下がってから蓋を開けて加熱して、ちょうどいい味くらいまで水分を飛ばせばいいのです。
最初はそうやって加圧後調節したりしながら、次は50ml水を減らしてみようなど、段階を踏んで試してみるといいですよ。
私も何度か試行錯誤したり後から加熱したりを試しながら、最終的にはレシピの半分量の水で、最低水量を下回らないくらいにすることに気をつけて作っていました。
メーカーや種類によって違ってくるので、ちょうどいい量を探ってくださいね。
圧力鍋で料理する時の注意点!
水の量の他に、圧力鍋じゃないレシピを圧力鍋で作る時の注意点があります。
圧力鍋で料理する時の注意点①具材は大きく
普通の鍋で作るなら、具材は小さめの方が早く火が通っていいですよね。
しかし、圧力鍋で調理する時は、大きめがおすすめです。
加圧することによって煮崩れてしまうことも多いので、大きめの1口大がおすすめです。
我が家では小さい子供がいるのでつい具材を小さく切りがちなのですが。
肉じゃがをいつもの要領で作った時、玉ねぎが液体になって無くなりました。
圧力鍋で料理を作る時の注意点②具材の火の通りやすさを考える
圧力鍋は途中で開けて混ぜるということができません。
具材を入れる時に火が通りにくいものから入れるなど考えて入れるのも大切です。
火の通りやすいものは、加圧調理が終わって蓋を開けた後に入れて、さっと火を通すのも一つの手です。
その他にも、加熱しすぎると美味しくないものも、一工夫で圧力鍋を使っておいしく作れます。
我が家では夫の好物なのでイカと大根の煮付けをよく作ります。
イカと大根の煮付けをする時は、最初にイカを入れて蓋を開けたまま煮ます。
軽く火を通してイカの出汁をとって、イカを取り出した後、大根を入れて加圧調理します。
最後に蓋を開けた後、イカを戻して温める程度加熱します。
圧力鍋で料理する時の注意点③蓋を開ける時は圧力が下がってから
急いでいる時に使いたい圧力鍋ですが、焦ってはいけないのが、圧力が下がってから蓋を取ることです。
中が高圧のまま蓋を開けると、蓋が弾け飛びます。
事故や大怪我につながりますので、必ず中の圧力が下がってから蓋を取ることは守りましょう。
圧力鍋の仕組みってどうなっているの?
では最後に、知ってそうで実は知らない(かもしれない)「圧力鍋の仕組み」について、見ていきましょう。
そもそも、なぜ圧力鍋で調理すると時短になるんでしょうか?
答えは、圧力をかけると水の沸点が高くなって、100度以上の高温で調理することができるからです。
圧力鍋はきっちりと蓋を閉め密閉して加熱することで、水蒸気を閉じ込めます。
逃げられない水蒸気で鍋の中の圧力が高くなり、水の沸点が高くなり、高温調理ができるようになるんですね。
圧力鍋の水の量で最低はどれくらい?少なすぎるとどうなる?
圧力鍋の水の最低の量は、メーカーや種類によって変わってきますが、目安としては200mlがおすすめです。
これは、調味料と水を合わせて200mlくらいです。
T-falの製品ですと、ローストビーフなどの一部の料理を除き、
- 水
- スープ
- だし汁
ただし、適切な火加減ではなかったり、加圧し続けてしまったりすると、水分や煮汁が蒸発しすぎて焦げ付きの原因になってしまうこともありますので注意してくださいね。
また、油や酒を大量に入れたものを加圧するのは危険とされています。
他にも、重曹など急激に熱に反応して泡がでるものも危険なので、使用しないでくださいとなっていますよ。
引用元:「T-falティファール クリプソ クレール 取扱説明書」
時短にもなり便利な圧力鍋ですが、お持ちの製品の説明書をよく読んで正しく使うようにしましょう。
圧力鍋の水の量が少なすぎるとどうなる?
最初の方でもお話ししましたが、水が少なすぎると
- 上手く圧力がかからず失敗
- 水分が蒸発しすぎて焦げ付き失敗
今では、圧力鍋向けのレシピというものも多数あります。
ちなみに、T-falもホームページにも圧力鍋のレシピがありますよ。
「T-fal 圧力鍋 オリジナルレシピ」につてい詳しく見てみる
水の量が不安な方は、圧力鍋向けのレシピを参考にするのがおすすめです!
圧力鍋の水の量は最大だとどれくらいまで大丈夫?
圧力鍋に入れる水の量が少なすぎると失敗してしまうということが分かりました。
では逆に、水の量が多すぎるとどうなってしまうのでしょうか?
結論としては、水の量が多すぎても失敗してしまいます。
- 具材を入れすぎた
- 火が強すぎた
- 煮汁にとろみがついていた
圧力鍋の内側には「最大調理量」の目安ラインが書いてあるかと思います。
その目盛りを参考に具材と水の量を調節するようにしましょう!
通常であれば、材料と水が鍋の2分の3までが目安です。
カレーやシチューのようにとろみがつきやすいものは、材料と水が鍋の2分の1までが目安です。
ちなみに、ルーは加圧が終わってから入れるようにしてくださいね!
ルーを入れてから加圧すると吹きこぼれの原因にもなってしまいます。
- おでん(ねりもの)
- パスタなど
- 豆類
私も経験があるのですが、特に豆などは煮込むと皮がはがれてしまいます。
そのはがれた皮が蒸気口の弁をふさいでしまうと大変危険です。
おでんやパスタなどの麺類も同様に、鍋にたくさん入れてしまうと蒸気口の弁をふさいでしまう可能性が出てきます。
なので、この目盛りは守るようにしてくださいね!
圧力鍋の使い方で水の量は?のまとめ
圧力鍋はうまく使えば、料理がよりおいしくなりますし、時短になります。
水の量は最低水量を必ず守りましょう。
中に具材や水を入れすぎてもダメなので、気をつけてくださいね。
また、水分を最低限にしたり、お湯を入れたりすることで、早く加圧調理に入れるので、時短になります。
一般的な鍋のレシピは蒸発することが計算されて水の量が決まっています。
なので、後から水分を飛ばしたり、水の量を調節して減らしたりして、圧力鍋でも同じレシピが使えます。
最初はドキドキしますし、失敗もあると思いますが、何回か作るとコツがわかってきます。
ぜひ、圧力鍋を活用して、時短でおいしいご飯を作りましょう!