お正月のお節料理の定番メニューのひとつである「数の子」。
プリッとしていて美味しいですよね。
そんな美味しい数の子ですが、お店では結構な量が入って売られていますよね。
一度に食べきれないし…と思わずためらってしまいますが、保存方法を知っておけば長持ちさせることも可能なんです。
年末ぎりぎりだとお高くなってしまう数の子ですが、早めに買って保存しておくのもおすすめです。
数の子は冷凍保存できるの?美味しく解凍するポイントは?
塩抜きをした数の子は、あまり日持ちがしないので早めに食べましょう。
冷凍保存は、数の子のたまごが弾けてしまうのでおすすめできませんが、漬け汁につけた数の子だと冷凍保存が可能です。
冷凍できるジップ袋に、漬け汁ごと数の子を入れて冷凍すると、1ヶ月くらいは大丈夫です。
解凍するときはレンジなどは使わずに、冷蔵庫で自然解凍してくださいね。
冷凍数の子を美味しく解凍するポイントは?
冷凍数の子の解凍するポイントは、冷蔵庫で自然解凍させることです。
レンジでチンすると大変なことになるので絶対にしないでくださいね。
手作りの味付け数の子を冷凍した場合、だいたい食べる15時間前に冷蔵庫にうつすと良い感じに解凍されるようです。
ただ、保存容器の大きさや量によってちょうど良い時間は変わってきます。
15時間で解凍される目安の保存容器の大きさは、300mlの容器一つ分です。
これ以上に大きな容器に入れているのであれば、15時間以上前に冷蔵庫に入れましょう。
逆にこれよりも小さい容器に入れるのであれば、15時間未満で解凍完了します。
冷凍された状態で市販されている数の子であれば、24時間の解凍時間が必要という場合もあるようです。
市販品であれば、パッケージのどこかに解凍方法が書かれていますので、それを参考にして解凍してくださいね。
解凍できたら、汁気を切って食べやすい大きさに手でちぎると良いそうですよ。
数の子の賞味期限はどのくらい?どのように保存すればいいの?
販売されている数の子は
- 塩漬けのもの
- 味付きのもの
塩漬けの数の子の賞味期限と保存方法
塩漬けの数の子は、そのままでは食べられません。食べるには「塩抜き」の工程が必要なんですね。
塩漬けの数の子の賞味期限は「約3ヶ月から6か月くらい」はありますので、お正月前に早めに購入しておいても大丈夫ですね。
そして、数の子の保存は冷蔵保存が基本です。
前にも触れましたが、このとき「数の子を塩漬けしていない状態」での冷凍はおすすめできません。
味付きの数の子の賞味期限と保存方法
この「味付きの数の子」は塩抜きをした状態なので、賞味期限は1週間くらいが目安になります。
付けダレと一緒に、冷蔵庫で保存しましょう。
数の子の美味しい食べ方は?
少し手間がかかってしまいますが、お正月に美味しく数の子を頂くために、数の子の食べ方の工程を知っておきましょう。
数の子の食べ方①数の子を塩抜きをする
密閉容器などに、水1リットルと塩小さじ1を溶かし塩水を作ります。
そしてその容器に、数の子を200~300グラム分入れます。
容器にふたをして、冷蔵庫で2時間おきに塩水を変えながら様子をみます。
塩を抜きすぎると苦味が出てくるので、途中で端っこを味見しながらよい塩加減まで塩抜きをしましょう。
目安は「浅漬けくらいの塩加減」です。
数の子の食べ方②数の子の薄皮をむく
数の子を崩さないように気をつけながら、慎重に薄皮をむきます。
指に付いた薄皮は、水を張ったボールに指を入れるとはがれやすいです。
ゆっくりとていねいにするのがコツですよ!
細かいところは、爪楊枝(つまようじ)を使うときれいに取れます。
数の子の食べ方③漬け汁に数の子を漬け込む
- だし汁 2カップ
- 薄口しょうゆ 大さじ3
- 酒 大さじ3
- 塩 小さじ1/3
密閉容器に、冷めた漬け汁と薄皮をむいた数の子を入れて、冷蔵庫で2日ほど寝かせると完成です。
数の子の食べ方④数の子をシンプルに頂くなら「おかか醤油」がおすすめ!
薄皮をむいた数の子を一口サイズに切ったら、かつお節としょうゆをひとかけして食べる。
これがまた、お正月で胃もたれてしまった体には、あっさりとして最高ですよ!
なおかつ簡単にできるので、おすすめです。
数の子の由来を知っておこう
数の子は「子孫繁栄の縁起物(しそんはんえいのえんぎもの)」として知られていますが、数の子の由来を知っていますか?
「かずのこ」という名前の由来
数の子はニシンのこども(たまご)なのですが、昔はニシンのことを「鰊(かど)」と呼んでいました。
この「かど」は、アイヌ語が語源とも言われてます。
そして、「かどのこども」なので「かどのこ」。
それが次第になまって今の「かずのこ」と、呼ばれるようになったといわれています。
数の子はなぜ子孫繁栄の縁起物なの?
数の子は「小さなたまごが、ぎっしりと固まっている」という理由で、「子孫繁栄の縁起物」として室町時代後期頃から祝儀膳に使われるようになりました。
江戸時代元禄期には、庶民の間にも広まり始めたのが今に至っているのですね。
冷凍した数の子の解凍の仕方!のまとめ
数の子は、長期保存ができるように塩漬けになって売られています。
なので、お正月直前になって「お値段が高くなってしまう前」に早めに買っておいて、忙しくなる前に仕込んでおけば、年末のおせち作りに少し余裕が持てますね。
食べるための工程は少しだけ手間に感じますが、がんばった証に家族の笑顔が見られると思うと苦になりませんよね?
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今年はあなたも、数の子にチャレンジしてみてはいかがですか。