百人一首の意味で恋を歌っているものは?おすすめの人気の歌を紹介!

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百人一首というと、誰でも学校で習っている和歌ですが、興味がないと頭に入らないですよね・・・

でも、1枚1枚に物語が詰まっていて、深く掘り下げていくと時代背景とかその人の心情とかわかってきて、とても面白いものです。

百人一首で恋の歌を歌っているのは43首もあるんですよ。

それ以外の句は、普段の日常を和歌にしてみたって感じの内容に近いですが・・・

恋の歌って現代で言えばラブレターみたいなものですから、とってもメルヘンチックな気分になっちゃいます。

昔の人たちは会いたくても簡単には会えませんので、その想いを歌に込めたわけです。

そりゃ情熱的なものになっちゃいますよね・・・

百人一首の恋の歌をテーマにして漫画が描かれていたりもしています。

みんなそれぞれいい歌だと思いますが、その中でも特別人気がある恋の歌っていうのもやはり出てくるものです。

切なさ度合いみたいなものでしょうか・・・

百人一首の恋の歌で人気のものは?43首ある中でおすすめを紹介

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百人一首の恋の歌43首の中で、人気の歌をご紹介したいと思います。

私が選んだ百人一首の恋の歌で人気の歌4選

①「しのぶれど 色に出にけり 我が恋は 物や思ふと 人の問ふまで」(平兼盛)
<この歌の意味>
「ずっと心に隠してきた気持ちだけど、どうしたの?何か悩んでいるの?」と、周りの人に問われるほどに顔に出てしまっていたようです。

<この歌のポイント>
何かに思い悩んでいると顔に出てしまうことはよくありますよね。

第三者はよく観察しているもので、本人は隠してるつもりでも好きな気持ちってなぜかばれちゃうのです。

②「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」(壬生忠見)
<この歌の意味>
まだ想い始めたばかりなのに、周りの人に私が恋をしていることがばれてしまいました。

<この歌のポイント>
本人がまだ好きかどうか自覚しかけたばかりなのに、周り中に好きなことがばれてしまっているという、初々しい恋の歌って感じがしますね。

③「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」(柿本人麻呂)
<この歌の意味>
山鳥という鳥は夜寝るときは雄と雌は別々の場所で寝るそうです。

山鳥の長く垂れ下がった尾のように長い夜を1人で寂しく眠るのでしょうか。

<この歌のポイント>
片思いの歌とは違って、恋人と離れ離れで1人寝の寂しさを歌うなんてちょっと大人な句ですよね。

④「みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに」(河原左大臣)
<この歌の意味>
みちのくのしのぶもじずりの乱れもようのように、心が乱れてしまいました。

私のせいではないのに、誰のためにこうなったのでしょう。

<この歌のポイント>
浮気を疑った恋人(女性)へあてた歌だそうです。

作者は遊び人だったようで実際は浮気していたのかもしれませんが、疑われて心乱れてしまったとショックな気持ちを歌っています。


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百人一首の恋の歌で切ないものは?感情移入してしまう歌を紹介

百人一首の恋の歌で切ないものをご紹介したいと思います。

感情移入してウルウルしちゃうかもしれませんね。

私が選んだ百人一首の恋の歌で切ないもの3選

①「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ」(崇徳院)
<この歌の意味>
浅瀬の流れが早いので、岩にせき止められた滝川は二手にわかれても、また合流するように、今はあなたと離れてもいずれは再び会おうと思うのです。

<この歌のポイント>
両想いなのに周りから反対されて別れされられたのでしょう。

今は分かれてしまってもいつかまた出会って一緒になれるといいねって感じの歌ですかね。

昔はお互いの立場もあったりして、簡単には一緒になれないのが悲しいです・・・

「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする」(式子内親王)
<この歌の意味>
私の命よ、絶えることなら早く絶えてほしい。

このまま生きながらえていると、耐え忍んでいるわたしの心も弱くなってしまい、秘めている思いが人に知られてしまうと困るのです。

<この歌のポイント>
秘めている思いが人にばれるくらいなら死んだ方がましっていうような歌ですね。

ばれたらかなりまずい恋だったのかもしれません。

不倫とかなんでしょうか・・・

たまたま出会ったのが既婚者だったというのは今も昔も変わらないのですね。

好きな気持ちは止められません。

「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」(藤原実方)
<この歌の意味>
こんなにも私があなたを思っているということだけでも言いたいのですが、言えません。

まして伊吹山のさしも草ではないけれど、私の思いもこんなに激しく燃えているとは、あなたは知らないことでしょう。

<この歌のポイント>
作者の藤原実方はとてもモテる男性だったそうですが、この歌は藤原実方が初めて書いたラブレターなのだとか。

モテるのに、好きな人には好きって言えないだなんてキュンキュンしちゃいます。

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百人一首で恋を歌っているもののまとめ

今回は、百人一首の恋の歌で人気の歌をご紹介しました。

短い句の中に込められた恋焦がれる想い、どんな気持ちで読んだのかなって考えると胸キュンです。

今ってスマホがあるから、いつでもどこにいても話ができるし、メールやラインだってあるわけで、会えない辛さってないんだろうなって思いました。

なかなか会えないからこそ、声も聴けないからこそ燃え上がる恋心ってありますよね!

あとは立場上恋人にはなれない関係とか、一生片思い確定だったり別れさせられてしまったりと辛い恋が多いなぁと感じました。