子どもから大人まで、幅広い年代から人気の観賞魚「メダカ」。
最近では、メダカを自宅で育てて販売するブリーダーの副業に注目が集まっています。
メダカは繁殖させやすく、人気のメダカは10万円以上にもなります。
でも、メダカのブリーダーになるにはどうしたらよいのでしょうか?
年収や失敗しやすいポイントなどを解説していきますね。
メダカのブリーダーの年収公開!本業より稼いでる人もいるって本当?
一般的に「ブリーダー」とは、動物の交配や出産・繁殖を手掛けて、流通させる仕事なので、動物関連の専門的な知識や経験を必要とします。
でも、メダカに関しては特別な資格や経験などは要らず、誰でもすぐにはじめることができます。
- 珍しく良いメダカは1匹10万円
- まぁまぁ良いとされるメダカは1匹5万円前後
- 一般的なメダカは1万円以下
平均的なメダカのブリーダーの年収は、100万円以下ですが、有名なメダカのブリーダーにもなると年収1,000万円を超える方もいます。
では、どうしたらメダカのブリーダーになれるのでしょうか。
メダカのブリーダーになるためにすること①親メダカの購入
メダカのブリーダーとして収入を得るのであれば、まずは「親メダカの購入」から始まります。
親メダカの購入で大切なことは、「流行や旬を知ること」です。
メダカの品種には、
- 色
- 体型
- ヒレの形状
「サファイア」
「プラチナ星河RLF」
「三色体外光」
「紅白ラメ」
「オロチ」
など、最新のメダカの流行や旬を知ることがブリーダーとして重要なポイントとなります。
ただ、いきなり流行りや旬だけでメダカを販売するのは、メダカ専門店や専業ブリーダーとの戦いとなり、難易度が高いもの。
まずは、新品種を作り出するためのベースとなる親メダカを購入するのがおススメです。
一般的に需要があるメダカは、
- 幹之(みゆき)メダカ
- 楊貴妃(ようきひ)
- 三色メダカ
幹之メダカ・楊貴妃・三色メダカは、交配・繁殖させなくても需要があるメダカなので、販売しやすいメリットがあります。
ブリーダーとして収入を得ていくためには、まず売れやすい品種からスタートして、慣れてきてから新しい品種にステップアップしていくのがおススメです。
メダカのブリーダーになるためにすること②購入したメダカの飼育・繁殖
親メダカを選んだら飼育して繁殖させていきましょう。
成魚のメダカであれば、親メダカを購入した次の日に産卵する可能性もあります。
メダカの飼育には、
- 日照
- 水温
- 水流
- 水中の栄養量
まずは、メダカを繁殖させてメダカを増やしましょう。
メダカのブリーダーになるためにすること③適切な情報表示
メダカを販売するにあたって、大事なことは品質の良いメダカを作り出すことだけではありません。
メダカの適切な情報を表示することで信頼・購入につながります。
- メダカの購入元
- 血統
- 飼育環境
- 発送方法
- 送料
- 返品の可否
- 死着保証の有無
- 店舗情報
購入後のトラブルを予防するためにも適切な情報を表示しましょう。
メダカのブリーダーになるためにすること④メダカの販売
メダカを繁殖させ、適切な情報を表示できたらメダカを販売していきましょう。
メダカの販売は主に
- オンラインショップ
- イベントや道の駅などの現地
オンラインショップは、実店舗をかまえる必要がないので、全国への販売が手軽にできるのが大きな魅力です。
今の時代、「X(旧Twitter)」「インスタグラム」「YouTube」などの「SNS」で情報を発信し、集客をするのが最もおススメです。
日ごろからコツコツと情報を発信して信頼を積み上げていきましょう。
ただ、生き物の販売はアプリやサイトによって禁止されているので、出品前に必ずアプリやサイトの規約も確認しておきましょう。
イベントや道の駅など、現地でのメダカの販売は、実物のメダカを見ながら集客できるので信頼も同時に得ることができます。
現地でのメダカの販売の際も事前にSNSを使って宣伝しておくのがおススメですよ。
メダカのブリーダーになるためにすること⑤メダカの発送
メダカを買ってもらえた場合、現地ならその場で渡すことができますが、オンラインショップの場合「発送」をする必要があります。
メダカは「生き物」です。
丁寧に発送する必要があります。
(2)鑑賞魚用ビニール袋にメダカと水と酸素を注入する
(3)水が漏れないように袋は2重にする
(4)ゴムで口を閉める
(5)新聞紙の上に4のメダカを乗せて発砲スチロールの箱に詰める
(6)(5)の隙間には新聞紙やエアパッキンを詰めて袋が動かないように固定する
(7)フタをしてテープで止める
梱包が雑な場合、発送中にメダカが体調を崩したり死んでしまう恐れがあります。
お客様からの信頼を失わないためにも梱包・発送も丁寧に行うことが、収益につながりますよ。
メダカのブリーダーになるためにすること⑥新種のメダカを作り出す
メダカのブリーダーは、自分で新種メダカの交配をする人も少なくありません。
交配したいオスメダカとメスメダカを用意するだけで、「珍しいメダカ」「美しいメダカ」が誕生するかもしれません。
メダカの飼育や販売に慣れてきたら、新種のメダカにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
メダカ副業で失敗する原因は?これさえ気をつければ成功できる!?
メダカのブリーダーのなり方をお伝えしましたが、誰でも必ず成功するわけではありません。
正しい知識が無ければ失敗してしまう可能性もあります。
失敗しやすい原因と成功へのポイントを見ていきましょう。
メダカ副業で失敗する原因①知識が少ない
メダカのブリーダーは、「流行や旬のメダカ」「需要のあるメダカ」など正しい知識を知っておかなければ、どれだけメダカを育てても収入にはつながりません。
「人気のメダカの品種」「市場価格」の調査を怠らないようにして、「親メダカの購入」「新種メダカの交配」を行いましょう。
メダカ副業で失敗する原因②誤った飼育環境
メダカは、適切な飼育環境で育ててあげなければ、売れるメダカには育ちません。
メダカにとって適切な飼育環境は、
- 10時間~13時間の「日照時間」「照明時間」
- 18℃~28℃の水温
- 抑えた水流
- バクテリアや植物プランクトンが豊富な清水
毎日、チェックしてあげましょう。
メダカ副業で失敗する原因③飼育規模と費やせる時間のバランス
「収益を得よう」とたくさんのメダカを飼育しても、飼育管理や販売管理など、費やせる時間がなければ売れるメダカを育てることはできません。
高級なメダカであれば、畳1/2程度のスペースで2ペア飼育し、産卵・繁殖させることで収益を得ることができます。
メダカの飼育規模とメダカに費やせる時間とのバランスも成功の秘訣です。
メダカ副業で失敗する原因④宣伝不足
どれだけ人気で珍しい品種のメダカを育ててもSNSやオンラインショップでの宣伝をしっかり行わなければ、今の時代メダカは売れません。
商品説明や魅力などをたっぷり宣伝することが成功の秘訣です。
メダカのブリーダーになるには?のまとめ
メダカのブリーダーは、資格も必要なくはじめることができます。
でも、「流行や旬の品種」や「適切な飼育環境」「SNSの活用」ができなければ、売れるメダカも売れません。
「自宅で飼育できる規模」や「資金」「管理に費やせる時間」などのこともしっかり考えて、メダカのブリーダーを検討してみてくださいね。