潮干狩りでたくさんアサリを取ってきて「さぁ食べよう!」というときに
「砂抜きってどうやってするんだっけ?」
「水につけておくだけ?」
「そもそもアサリの中に何で砂が入ってるの?」
と、意外にたくさんの疑問が湧いてきてるのではないでしょうか。
アサリがなぜ砂を含んでいるのか?どうやったらアサリの砂抜きは簡単にできるのかについて、ご紹介していきますね。
あさりが砂を食べるからアサリを食べたときジャリッってなるの?
まず最初に、アサリのエサは「砂」ではありません。
アサリは砂を食べいるわけではなく、砂の中にひそんでいるプランクトンを食べて生活しています。
プランクトンは目に見えないほど小さいので、プランクトンだけを食べることはできず
やむを得ず、砂と一緒に貝の中に取り込んでいることになります。
アサリには、貝から少し出ている水管という2本の管があります。
目のようでかわいいですよね。
でもあれは目ではなく「口」と「肛門」の役割をしています。
正式には、「入水間(口)」、「出水管(肛門)」という名称です。
入水管に入ってきた海水から、できるだけ砂を取り除こうとアサリはするのですが、全部きれいに取り除けないため、アサリの中には砂が含まれてしまいます。
そのため、十分に砂抜きをしていないと、食べるときに口の中で「ジャリッ」となってしまうわけです。
私も小さいころ、アサリの味噌汁でジャリッとなったことが何度もあります。
そのたびに「もうアサリなんて食べない!」と思いつつ、美味しいのでまた食べてしまうんですよね。
小さなお子さまだと、はじめてのアサリの「ジャリッ」とした食感はトラウマになってしまい、もう食べなくなってしまうかもしれません。
サリの砂抜きが超絶簡単にできる方法
アサリを美味しく食べるために、砂抜きをしましょう。
(1)アサリを塩水につけます
このときアサリ同士がかぶってしまわないように、一つ一つがきちんと塩水に使っている状態にしましょう。
平らなバットでつけるといいですね。
水量は少しアサリが水面から出る程度にしてください。
アサリを完全に水につけこんでしまうと、窒息死してしまいます。
塩水は海水くらいの濃度にしてほしいので、舐めたら「ショッパイ!」と感じるくらいの塩水にしてください。
塩水につけるときに「鉄くぎ」や「包丁」を入れた方が、「より砂抜きの効率が上がる」と聞いたことがある方がいるかもしれませんが
でもそれは迷信なので、試さないようにしてくださいね。
(2)そのまま6時間放置します。
常温でもいいですし、冷蔵庫に保存してもOKです。
バットの上から新聞紙をかぶせておき、アサリを動かさないようにしてください。
時間が経つと入水管が貝の中から出てきます。
アサリがリラックスしてくると呼吸をしようとします。
このときに砂が排出されていきます。
6時間つけて、貝が全く開かないものは、死んでしまっているので無理に開けないようにしてください。
ただ、捨ててしまう前にスプーンなどで貝をコツコツとたたいてみてください。
その刺激に反応して、あさりが入水管を出してくるようであれば、ちょっとアサリが休んでいただけなので食べても問題ありませんね。
逆に、開いているからといって、完全に「パッカーン」と開ききっているものも死んでしまっています。
砂抜きしていた水が白く濁っていたら、死んでいるアサリが混ざっている可能性が高いので、よく見るようにしましょう。
死んでしまったアサリを一緒に料理すると、腐敗臭が他の食材にうつってしまいます。
砂抜きが終わった時点で、アサリが食べられるかどうか判別するようにしてくださいね。
あさりの砂抜きってなぜ必要?のまとめ
アサリは砂をエサとして食べているわけではなく、水中のプランクトンを食べるときに、やむを得ず貝の中に砂を取り込んでしまいます。
砂抜きを時間をあっけてゆっくり行えば、アサリが呼吸をして砂を吐き出してくれます。
砂抜きした後は、アサリが「生きているか」「死んでいるか」を見分けて、美味しく料理していただきましょう。