始末書と顛末書どっちが重い?使い分けのポイントは?

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あなたが仕事で失敗をしてしまったり、何かしら迷惑をかけてしまったとき。

そんなとき「始末書」や「顛末書」を書くこともあるかと思います。

でも、そんな「始末書」と「顛末書」、どういう違いがあるかご存知ですか?

わたしも社会人になってすぐのときは、その違いを知りませんでした。

言葉事態は、なんとなく聞いたことや見たことがありました。

お恥ずかしいことに「顛末書」を「てんまつしょ」と読むこともままならない感じでした。

学生の頃はこのような書類と出会う機会がありません。

新社会人になってはじめは知らなくてもOKです。

でもせっかくなのでこの機会に覚えておきましょう。

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社会人の基本知識!顛末書と始末書はどちらが重いか知っていますか?

まず、顛末書と始末書は、始末書の方が重くなります。

始末書とは?

「始末書」は、懲戒処分の一つです。

顛末書は、起こったことの事実を書くものになります。

たとえば商品の発注ミス、事務手続きのミスなどですね。

顛末書とは?

それに対して始末書は「顛末書の内容+謝罪」といったものになります。

厳密に言うと、謝罪と改善策です。

始末書は顛末書よりも、書かなければいけない項目が増えます。

そのため始末書の方が重いことは納得ですね。

顛末書は業務命令なので、必ず書かなければなりません。

しかし始末書は書くことを拒否することができます。

始末書には法的な意味合いも含まれる?!

始末書は自分自身の過ちを認め謝罪し、改善すると約束する文書です。

「法的に自分の誤りを認めさせる」という意味なんですね。

そのため本来では、いくら会社でも強制的に書かせることができないのですね。

本人の今後に関わってくるからです。

始末書を書く本人だけでなく、始末書の提出を指示する会社も責任が生じます。

始末書は、「安易に、出すように指示できる文書ではない」ということです。

とは言え、上司から「始末書を書いてこい」と言われて「嫌です」なんて言えるわけもないんですけどね。

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顛末書と始末書ではどちらが重いやその理由を簡単に説明します!

顛末書と始末書の違いが、なんとなく分かったと思います。

もう少し具体的に双方の違いをみていきましょう。

「顛末書」とは

顛末書は起こった事実を書くだけなので、いわゆる報告書です。

  • 何が起こったのか(事実)
  • なぜそれは起こったのか(原因)
「商品を5個発注する予定だったが50個発注した。確認体制が整っていなかった」

このように起こった事実と原因を書きます。

ポイントは、ここに「謝罪」が含まれないことです。

顛末書は、私も実は会社員時代に一度書いたことがあります。

でも、顛末書を書いたからと言って、降格したり降給したりという処分はありませんでした。

「始末書」とは

始末書は、顛末書の内容+謝罪が必要です。

  • 何が起こったのか(事実)
  • なぜそれは起こったのか(原因)
  • 自分の不注意だと認める(謝罪)
  • 今後どうするか(改善策)
「商品を5個発注する予定だったが50個発注した。自分が数の入力ミスをしたことが原因。今後は2人体制で数の確認を行うようにする」

簡単に内容を書くと、このような感じになります。

  • 「自分の不注意だった」
  • 「だからこれからはどうする」
ということを法的に認めることになります。

本来は、会社が無理やり従業員を「反省させる」ことはできません。

本人の気持ちを汲み取らなければなりません。

始末書の提出を拒否するということは、本人にも言い分があるはずです。

それを無理やり書かせることは会社もできません。

始末書を書いている同僚を見たことがあります。

懲戒処分の一つなので、私の会社では給料が1カ月間3%の減給になっていました。

  • 顛末書は業務命令
  • 始末書は本人が提出するか決める
これだけを比べると、強制力のある顛末書の方が重みを感じます。

でも実際、重みがあるからこそ本人の提出する意思を尊重します。

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始末書と顛末書の違いのまとめ

顛末書も始末書も、できたら見たくありませんよね。

でも実際これから会社で働いていると見聞きする機会はあると思います。

誰しもミスをします。

完璧な人はいませんし、完璧な会社もありません。

様々なことがどんどんAI化しているとはいえ、まだまだ人の手が必要です。

ミスをしてしまうことで改善できることもあります。

もし書くことになってしまっても、どうか気を落とさずに。

せめて「始末書くらい」でとどめておきたいのが本音ですけどね。