毎日の「お疲れ様」に一工夫!相手別に変える返し方で好印象をゲット

「お疲れ様です」という挨拶は、職場で毎日のように交わされるおなじみの言葉ですよね。

でも、その一言にどう返せばいいのか、ちょっと悩んだことはありませんか?

もともとは、目上の人が目下の人にねぎらいの気持ちを込めて使う表現でしたが、最近では上司・同僚・後輩など、立場に関係なく広く使われるようになっています。

だからこそ、相手との関係性やその場の雰囲気に合わせて、ちょうどよい返し方をすることがとても大切なんです。

たとえば、上司から「お疲れ様」と声をかけられたときは、「ありがとうございます」や「恐れ入ります」といった、少し丁寧な返事をすることで、しっかりとした印象を持ってもらえます。

一方、同僚や後輩とのやりとりなら「お疲れ様です」とそのまま返しても自然ですし、気持ちよく会話が終わります。

また、帰宅時などに「お疲れ様」と言われた場合は、「お先に失礼します」とひと言添えると、ビジネスマナーとしても好印象です。

この記事では、職場でよく使われる「お疲れ様」に対して、どんな返答がふさわしいのか、いろんなシチュエーション別にわかりやすく解説しています。

気まずさを感じることなく、自然に返事ができるようになるヒントがたくさん詰まっていますよ。

毎日のちょっとしたやりとりでも、丁寧な対応ができると信頼関係にもつながっていきます。

ぜひこの記事を参考にして、気持ちのよいコミュニケーションを目指してみてくださいね。

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上司に「おつかれさま」と言うのは失礼なことなの?

学生時代にアルバイトをしたことがある人だと、わかる人も多いと思いますが、

  • 先輩だろうが
  • バイト仲間だろうが
  • 店長や社長だろうが
上下関係に関係なく、顔を合わせれば「おつかれさまです」。

バイトが終わって帰る時には「おつかれさまでした」って言ってましたよね?

本当に、何も考えなくって「おつかれさまです(でした)」って言えばいいので、とっても便利な言葉です。
(相手が疲れてなくても関係ありません)

あとは、私が飲食関係でバイトをしていたときには、出勤したときには朝だろうが夜だろうが関係なく「おはようございます」って言うのもありましたね。

そんな
「おつかれさまです」
「おつかれさまでした」
なんですけど、以前私が学校を卒業して就職した先の上司にいつもの感じで「おつかれさまです」って言った時に、注意されたことがありました。

私は想定外のことで、心の中で「何で?」とびっくりして、動揺しまくりでした。

バイト時代には先輩とか店長とかにも普通に使ってた「おつかれさま」が、社会人になって同じように使うと注意されちゃうなんて、想像もしてませんから。

その上司いわく、次のようなことを言われてました。

上司が私の「おつかれさまです」の挨拶で思ったこと

  • 「おつかれさま」は目上の人が目下の人に使うねぎらいの言葉
  • 「おつかれさま」は目下のものが目上の人に使うべき言葉じゃない
なんだそうです。

でも、本当にそうなんでしょうか?

バイト先の人たちはみんな間違った使い方をしてるんでしょうか?

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「お疲れ様」や「ご苦労様」実は上司が部下に使う言葉だった

実は、この「おつかれさま」っていう言葉は、本来はその上司の方が言われてたように「目上が目下の労をねぎらう言葉」だったんです。

同じように使われている言葉に「ご苦労様」があります。

この言葉も、「おつかれさま」と同じように、目下の人に対して「うんうん、よく頑張ったな」っていうねぎらいの意味があるんですね。

従来の日本では目上をねぎらうのはNGだった

そんな「ねぎらいの言葉」で使われる次のような言葉

  • ごくろうさま
  • おつかれさま
実は日本の社会では「目上の人に対して、労をねぎらったり、評価をしてはいけない」っていう暗黙の了解的な決まりがあったんです。

更には、やってもらった事に対しての「お礼」すらダメっていう考えもあったくらいです。

それが当時の一般常識でビジネスマナーでもあったので、

  • ごくろうさま
  • おつかれさま

は、「上司や先輩などの”目上の人”に対しては使うべきではない」って言うのが常識だったんです。

なので、昔からその考え方で教え込まれて、社会人としてやってきておられる上司の場合だと場合だと。

部下から自分に対して「おつかれさまでした」なんて言われると「それは間違ってるぞ!」っていう風になるんですね。

ちょっと前に、芸能人のタモリさんが同じように、子役の子が誰かれ構わずに「おつかれさまです」を連呼している様子を問題視されていて、物議をかもしてました。

これも、昔からの「目下が目上の人をねぎらうのはおかしい」っていう考え方があっての提言だったんですね。

今では普通に使われることが多くなった「おつかれさまです」

そんな「おつかれさまです(でした)」っていう言葉だけど、では実際には最近の事情はどうなんでしょう?

実は「おつかれさま」に対する最近の事情は違っていて、バイト先で使われていたように「おつかれさま」は

  • 上司⇒部下
  • 部下⇒上司
に関係なく使われることが多くなっています。

事実、私も上司からの注意の一件はあったけど、それ以降に配属された部署では、普通に「おつかれさま」が使われてました。

それ以降もいろんな地方や会社を見てきましたが、どこでも普通に「おつかれさま」の言葉が上司に対して、部下に対して関係なく使われてました。

こういったビジネスマナーや社会常識って言ったものは、その時の文化とか考え方によって変わっていくものなんですね。

実際に、この「おつかれさま」に対する考え方は、国立国語研究所の人達の多くが「目上に対する言い方として使ってもいいんじゃないか?」と考えているそうです。

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上司がお疲れ様って言ってきたときに何て返事をしたらいい?

そんな風に、現代の社会では「おつかれさま」っていう挨拶も、上司や先輩に使われるものとして定着してきています。

でも、本来は「目下が目上の人に使うべきではない」とされてきたのも事実です。

確かに

  • 「おつかれさまです」
  • 「おつかれさまでした」
はとっても便利な言葉です。

でも、何も考えずに連呼してると、それを良く思わない(感じない)人がいるのも事実です。

挨拶は気持ち良く仕事をする為のコミュニケーション

こういった「挨拶」って、

  • 時代の流れで変わっていったり
  • 昔ながらの風習が残ってたり
で、会社とか職場によっても「何が正しいのか」とっても使い分けが難しいですよね。

でも、ですよ。

家族同士とか親しい人同士で挨拶するときって、そんな事を気にしますか?

もちろん「家族に対してと会社の上司に対してだと、挨拶の意味合いが違うよ」って言われれば、その通りなんですけどね。

確かにそうなんだけど、挨拶の本質は変わらないと思うんですよね。

家族だろうが、上司だろうが、自分が「おはよう(ございます)」って挨拶して、相手がしらんぷりだとどう思います?

嫌ですよね。

なんだか寂しいですよね。

場合によっては、ムカついたりもするでしょう。

なので、「挨拶」って、社会的なルールももちろん大切ですが。

結局は相手とのコミュニケーションを円滑にして、お互い気持ちよく生活(仕事)ができる為の手段なんです。

おつかれさまは相手と状況を見極めて使おう

そんな挨拶の1つ「おつかれさま」は、これからどんどんと上司や先輩とかに関係なくなっていったとしても。

年代や相手によっては、「不快」に感じてしまうことがあるのも事実なんです。

せっかく、声を出して相手とのコミュニケーションをとるんだから、相手を不快にさせてしまうことは、避けるべきですよね。

こういった、相手を気遣う気持ちを忘れなければ、臨機応変に対応して、気持ちの良い挨拶をすることができますよね。

上司や先輩からお疲れ様って言われた時

では、上司とか先輩から「お疲れ様」って言われた時、どう返すのが「無難」なんでしょう?

仕事中に「お疲れ様」と声をかけられたときの返し方

仕事中に、上司や社長とかから、「頑張ってるね」って意味を込めて「お疲れ様」って声をかけてもらう時ってありますよね。

そんな時には、何って返せばいいと思いますか?

私のおすすめは

  • 「ありがとうございます」
  • 「恐れ入ります」
の2つです。

自分の言いやすい方でいいので、意識しておくと、いざと言う時に言葉が出てきますよ。

また、直近の上司だったりするときには、この後に

「今の仕事の進み具合(ちゃんとスケジュール通りこなせているのか、問題点とかはないのか)」

を簡単に説明するとよりいいですね。

帰るときに「お疲れ様」と声をかけられたときの返し方

自分の仕事が終わって帰ろうとしているときに、上司から「おつかれさん」と声をかけられたとき。

このようなときには、どう返せばいいでしょうか?

ついつい「おつかれさまでした」と返してしまいそうになっちゃいますよね。

こんなときに、私がいつも使っていて一番おすすめなのが「(お先に)失礼します」です。

このとき「失礼します」の前の「お先に」は、声をかけてくれた上司や先輩が、まだ会社に残って仕事をしそうなときに付けるといいですよ。

その他にもいろんな挨拶の仕方がありますが、

「お疲れ様とご苦労様以外で目上の人を労う言い方は?」

に、目上の人をねぎらう言い方について詳しくまとめていますので、参考にされてくださいね。

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「お疲れさまでした」に対して「ありがとうございました」?!そんな返しがあるの?

ちょっと変化球ですが…「お疲れ様でした」に対して「ありがとうございました」という状況もあるかと考えてみると、一つ思いつきました。

スポーツ競技の後や、ダンスなどの演技の後のインタビューのときです。

本番で力を出し切って息を切らせている状態の選手(演者)に対して

インタビュワー:「お疲れ様でした!」
選手(演者):「(息を切らしながら)ありがとうございました!」
インタビュワー:「今回の試合(演技)、振り返ってみてどうでしたか?」
選手(演者):「練習のときと同じように平常心で挑むことができてベストを尽くせたと思います、ありがとうございました!」

…的な?こんな感じだったと思います。

この場合は、選手に対する「お疲れさまでした」に「応援して見ていました」という気持ちが隠れていると察することができます。

その隠れた気持ちを受け取って、選手が「ありがとうございました」と返しています。

この他にも「お疲れ様でした」への返しが「ありがとございました」となるのが不自然でない状況があるかもしれません。

そんな良い返しがあれば、ぜひ教えてください!

「お疲れ様でした」という言葉は、状況が違うと返事が変わってくるのでとても難しいと思います。

逆に「どうも」という、何に対しても無難に返せる魔法の言葉もあります。

日本語って面白いですね。

気心知れた上司からのお疲れ様に対する面白い返しは?

では、気心知れた仲の良い上司から「お疲れ様」と声をかけられたときはどう返事をしていますか?

私はどんなときでも仕事中はきちんと「時と場合に応じて返事をしていた」つもりなので、ふざけた返しをした実体験はないのですが、たまにはテキトーな返しをしてもいいかもしれませんね。

ただし、絶対に怒られない上司に限ります。

<状況1>仕事中に「お疲れ様」と声をかけられたとき
上司:「お疲れ様、よく頑張ってるねぇ」
自分:「おまえもな!!」
<状況2>帰るときに「お疲れ様」と声をかけられたとき
自分:「すみません、お先に失礼します」
上司:「お疲れ様」
自分:「ドロンさせていただきます」

または

自分:「うちのこれ(小指を立てる)がこれ(お腹が大きいジェスチャー)でこれ(鬼のポーズ)なんで」

または

自分:「お疲れーざーカズレーザー」

・・・くれぐれも「自己責任」でお願いいたしますm(_ _)m笑

まとめ|「お疲れ様」への返し方で人間関係がもっとスムーズに

「お疲れ様です」という挨拶は、会社や職場で毎日のように使われている、ビジネスシーンでは欠かせない言葉です。

気軽に交わされることが多いこの挨拶ですが、だからこそ返し方に少し気をつけるだけで、相手に与える印象が大きく変わることがあります。

たとえば、上司から声をかけられたときは、「ありがとうございます」や「恐れ入ります」など、丁寧な表現を選ぶことで、きちんとした印象を持ってもらえるきっかけになります。

一方で、同僚や後輩に対しては「お疲れ様です」とそのまま返すのが自然で、対等な関係性を保ちやすくなりますよ。

また、退勤するときや先に帰る場面では、「お疲れ様です」だけじゃなく「お先に失礼します」といった言葉を添えると、ビジネスマナーをしっかりと意識している印象を与えることができます。

この記事では、「お疲れ様」にどう返すのがよいのか、いろいろなシーン別に具体的な返答例を交えて紹介しました。

毎日当たり前のように使っている言葉でも、少し意識を変えるだけで、職場でのコミュニケーションがぐっとスムーズになりますよ。

気持ちのよいやりとりを通じて、信頼関係も自然と築かれていきます。

ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。