
職場に入って間もないころ、上司から「お疲れ様です」と声をかけられて、一瞬どう返せばいいかわからず固まった経験、ありませんか?
(あの沈黙、地味につらいですよね)
「お疲れ様です」とそのまま返していいのか、それとも「ありがとうございます」の方が丁寧なのか。
相手が上司だと、ちょっとした返事でも「失礼にならないかな?」と気になってしまいますよね。
でも、安心してください。
職場で「お疲れ様です」と言われたら、基本的には「お疲れ様です」とそのまま返して大丈夫です。
ただし、相手が仕事を終えて帰るときや、自分が先に退勤するときなど、場面によっては別の言い方が自然になります。
この記事では、「お疲れ様です」と言われたときの基本的な返し方から、上司・同僚・退勤時などの具体的な返答例まで、わかりやすく紹介していきます。
「こちらこそ」と返してもいいのか、毎回返事をする必要があるのかといった、ちょっと気になる疑問にもお答えしますね。
読み終えるころには、「こういうときは、この一言でいいんだ」と、落ち着いて返事ができるようになるはずです。
「お疲れ様です」と言われたら何と返す?基本の返し方と早見表

「お疲れ様です」と声をかけられたときは、まず相手と場面に合わせて返すことを意識しましょう。
とはいっても、難しく考える必要はありません。
迷ったときは「お疲れ様です」と返すのが、最も使いやすい基本の形です。
ただし、仕事を手伝ってもらったときには「ありがとうございます」、自分が先に帰るときには「お先に失礼します」というように、状況に合った言葉を選ぶと、より自然な印象になります。
まずは、よくある場面と返し方を一覧で確認してみましょう。
| 相手・場面 | おすすめの返し方 |
|---|---|
| 上司から挨拶されたとき | お疲れ様です |
| 同僚から挨拶されたとき | お疲れ様です! |
| 上司が先に帰るとき | お疲れ様でした |
| 自分が先に帰るとき | お先に失礼します |
| 仕事を手伝ってもらったとき | ありがとうございます |
| 朝に挨拶されたとき | おはようございます |
| 社内メールやチャット | お疲れ様です |
| 一緒に仕事を終えたとき | お疲れ様でした |
この表を見てもわかるように、返し方はそれほど複雑ではありません。
大切なのは、相手の言葉をただ繰り返すことではなく、「今はどんな場面なのか」を考えることです。
ここからは、迷いやすい返し方をもう少し詳しく見ていきましょう。
「お疲れ様です」とそのまま返していい場面
上司や同僚から「お疲れ様です」と言われたときは、基本的に同じ言葉で返して問題ありません。
たとえば、廊下ですれ違ったときなら、
「お疲れ様です」
と軽く会釈しながら返せば、それだけで十分です。
相手が上司だからといって、毎回特別な言葉を考える必要はありません。
「お疲れ様です」は、職場で働く人同士が使う挨拶として広く定着している言葉です。
上司や先輩に対して使っても、一般的には失礼な表現ではありません。
むしろ、返事をどうしようかと考えすぎて無言になってしまうより、自然に挨拶を返した方がお互いに気持ちよく過ごせます。
ただし、相手がすでに仕事を終えて帰るところなら「お疲れ様でした」と返す方が自然な場合もあります。
その違いについては、後ほど詳しく説明しますね。
「ありがとうございます」だけでも大丈夫?
「お疲れ様です」と言われたときに、「ありがとうございます」と返してもいいのか迷う人もいると思います。
結論からいうと、相手が自分のために何かしてくれた場面なら「ありがとうございます」でも大丈夫です。
たとえば、上司が残業中の仕事を手伝ってくれたとします。
仕事が終わったあとに「お疲れ様」と言われたら、
「ありがとうございます。助かりました」
と返すのは、とても自然です。
一方、廊下ですれ違っただけで「お疲れ様です」と挨拶された場合に、「ありがとうございます」とだけ返すと、相手が少し不思議に感じることもあります。
なぜなら、その場では感謝を伝えられるような出来事が特にないからです。
そんなときは、素直に「お疲れ様です」と返せば問題ありません。
つまり、
- 普通の挨拶なら「お疲れ様です」
- 仕事を手伝ってもらったなら「ありがとうございます」
- 両方の気持ちを伝えたいなら「お疲れ様です。先ほどはありがとうございました」
という使い分けができれば安心です。
「お疲れ様です」と「ありがとうございます」は、どちらが正しいというものではありません。
何に対して返事をしているのかを意識すると、自然に使い分けられるようになりますよ。
「こちらこそ、お疲れ様です」は失礼にならない?
「お疲れ様です」と言われたときに、「こちらこそ、お疲れ様です」と返しても大丈夫なのか気になりますよね。
こちらも、必ずしも失礼な表現ではありません。
ただし、「こちらこそ」は、相手と自分の両方に共通する気持ちがあるときに使うと自然です。
たとえば、一緒に仕事を終えた同僚から、
「今日はお疲れ様でした」
と言われた場合なら、
「こちらこそ、お疲れ様でした!」
と返しても違和感はありません。
また、相手から「今日はありがとうございました」と感謝された場合には、
「こちらこそ、ありがとうございました」
という返し方がぴったりです。
一方、上司と廊下ですれ違ったときに、ただ「お疲れ様です」と挨拶された場合はどうでしょうか。
この場合に「こちらこそ」を付けると、少し大げさに聞こえることもあります。
普通の挨拶なら「お疲れ様です」、お互いに感謝やねぎらいを伝え合う場面なら「こちらこそ」を添える。
このように覚えておくと、使いどころで迷いにくくなります。
「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」の違いは?使い分けの基本

「お疲れ様です」と「お疲れ様でした」。
似ている言葉ですが、どちらを使うべきなのか迷ったことはありませんか?
私も最初のころは、仕事が終わっていないのに「お疲れ様でした」と言ってしまったり、帰る人に「お疲れ様です」と返してしまったりして、ちょっと気になったことがありました。
でも、基本の違いを知っておくと、それほど難しくありません。
大まかな使い分けは次のとおりです。
| 表現 | 使いやすい場面 |
|---|---|
| お疲れ様です | 仕事中の挨拶、すれ違い、社内連絡 |
| お疲れ様でした | 仕事が終わったとき、退勤時、共同作業の終了後 |
ただし、これは絶対的な決まりではありません。
会社によっては、退勤するときも「お疲れ様です」と言うことがありますし、仕事の途中でも一区切りついた場面では「お疲れ様でした」が使われます。
相手と自分の状況を見て、自然な方を選ぶといいですね。
仕事中やすれ違いでは「お疲れ様です」が自然
仕事中に上司や同僚と顔を合わせたときは、「お疲れ様です」が基本です。
たとえば、廊下ですれ違ったときや、別の部署の人とエレベーターで一緒になったときなどですね。
「お疲れ様です」
と一言伝えるだけで、挨拶として十分に成り立ちます。
また、社内電話やメールの冒頭でも「お疲れ様です」が使われることがあります。
この場合は、相手が実際に疲れているかどうかを確認しているわけではありません。
職場の人同士が使う、いわば定番の挨拶になっているんです。
そのため、相手から「お疲れ様です」と言われたら、そのまま「お疲れ様です」と返して問題ありません。
仕事が終わったときや退勤時は「お疲れ様でした」を使う
一日の仕事が終わったときや、相手が退勤する場面では「お疲れ様でした」が自然です。
たとえば、上司が帰るときに、
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
と言った場合には、
「お疲れ様でした」
と返せば十分です。
少し丁寧にしたい場合は、
「お疲れ様でした。お気をつけて」
と添えてもいいでしょう。
また、一緒に取り組んでいた仕事が終わったときも、
「今日はお疲れ様でした」
と声をかけると、ねぎらいの気持ちが伝わります。
ただ、仕事が終わった瞬間に必ず「でした」に変えなければいけない、という厳密な決まりがあるわけではありません。
職場によって自然な言い方は多少違います。
仕事中は「お疲れ様です」、仕事が終わったら「お疲れ様でした」を基本にしながら、周りの人の使い方にも合わせていく。
これくらいの感覚で覚えておけば大丈夫です。
【相手別・場面別】「お疲れ様です」への返し方8パターン

ここからは、実際の職場でよくある8つの場面について、具体的な返し方を紹介します。
上司や同僚に声をかけられたとき、退勤するとき、メールやチャットで送られてきたときなど、状況によって自然な返事は少しずつ違います。
「こんなとき、なんて返せばいいんだろう?」
そんな場面を想像しながら読んでみてくださいね。
① 上司とすれ違ったとき
廊下や階段で上司とすれ違い、「お疲れ様です」と声をかけられた場合です。
このときの返し方は、とてもシンプルです。
「お疲れ様です」
と、同じ言葉を返せば問題ありません。
できれば、軽く会釈も添えると丁寧な印象になります。
上司だからといって「お疲れ様でございます」など、無理に堅苦しい表現にする必要はありません。
また、日ごろから仕事を教えてもらっている上司であれば、少し立ち話になった際に「いつもありがとうございます」と伝えるのもいいでしょう。
ただし、すれ違うだけなら無理に会話を長くする必要はありません。
相手も移動中かもしれませんからね。
短くても、相手に聞こえる声で挨拶を返すことが大切です。
② 上司が先に帰るとき
上司が自分より先に帰るとき、
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
と声をかけられることがあります。
この場合は、
「お疲れ様でした」
と返すのが自然です。
丁寧に返したい場合には、
「お疲れ様でした。お気をつけて」
という言い方もできます。
その日に仕事を手伝ってもらったなら、
「今日はありがとうございました。お疲れ様でした」
と感謝の言葉を添えてもいいですね。
ここで気をつけたいのは、自分が帰るわけではないのに「お先に失礼します」と返してしまうことです。
「お先に失礼します」は、基本的には自分が先にその場を離れるときに使う表現です。
上司が帰るなら、こちらは「お疲れ様でした」で十分ですよ。
また、挨拶を返すときは、パソコンの画面を見たままではなく、できれば一度相手の方を向くと気持ちが伝わりやすくなります。
もちろん、忙しいときに無理をする必要はありません。
顔を上げて一言返すだけでも、印象は違ってきます。
③ 自分が先に帰るとき
自分が上司より先に退勤する場合は、
「お先に失礼します」
と声をかけるのが基本です。
少し丁寧にするなら、
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
と言っても問題ありません。
そのとき上司から、
「お疲れ様」
と返してもらったら、
「ありがとうございます。失礼します」
と添えるのも自然です。
ただし、毎回そこまで言わなければいけないわけではありません。
上司が忙しそうにしている場合なら、最初の「お先に失礼します」だけでも十分なことがあります。
「自分だけ先に帰って申し訳ないな」と感じる人もいるかもしれませんが、勤務時間が終わっていれば、必要以上に恐縮することはありません。
大切なのは、帰るときにきちんと一言伝えることです。
黙って帰るよりも、挨拶をして退勤する方がお互いに気持ちいいですよね。
④ 同僚から声をかけられたとき
同僚から、
「お疲れ様〜」
と声をかけられた場合には、
「お疲れ様!」
「お疲れ様です!」
と、相手との関係性に合わせて返せば大丈夫です。
親しい同僚なら少しカジュアルに、まだあまり話したことがない人なら丁寧に返すと自然ですね。
最初のころは、同僚にも「お疲れ様でございます」みたいな返し方をしていたんですが、先輩に「そんなに気遣わなくていいよ〜」と笑われてしまいました。
職場の空気に合わせた返し方って、少しずつ慣れていくものなんだなと思います。
無理に親しげにする必要もありませんし、逆に必要以上に堅苦しくする必要もありません。
相手の雰囲気に合わせながら、自分が自然に言える言葉を選ぶといいですね。
⑤ 外出先から戻ってきた人に声をかけるとき
営業や外回りから戻ってきた上司や同僚に対しては、
「お疲れ様です」
「お疲れ様でした」
と声をかけるのが自然です。
長時間外出していた人なら、
「お疲れ様でした。外は暑かったですよね」
など、ちょっとした気遣いを添えるのもいいですね。
相手から「お疲れ様」と声をかけられた場合も、同じように返せば問題ありません。
ただし、相手が忙しそうなときには、無理に会話を広げない方がいい場合もあります。
外出から戻ってきた直後は、報告や書類の整理などで慌ただしいこともありますからね。
そんなときは、短く「お疲れ様です」と伝えるだけで十分です。
反対に、誰も反応しないと「戻ってきたことに気づかれていないのかな?」と感じる人もいます。
ちょっとした一言でも、職場の雰囲気を和らげるきっかけになりますよ。
⑥ 朝に「お疲れ様です」と言われた場合
朝一番に出勤したとき、上司や同僚から「お疲れ様です」と言われることがあります。
そんなとき、
「まだ仕事が始まったばかりなのに、お疲れ様です?」
と、少し不思議に感じる人もいるかもしれません。
基本的に、朝の挨拶は「おはようございます」が自然です。
そのため、朝一番に「お疲れ様です」と声をかけられた場合でも、
「おはようございます」
と返して問題ありません。
ただし、会社によっては朝でも「お疲れ様です」が定番になっていることがあります。
特に、早番・遅番がある職場や、勤務時間が人によって違う職場では、朝か夕方かに関係なく使われることもあります。
そのため、周りの人がいつも「お疲れ様です」と挨拶しているなら、それに合わせても不自然ではありません。
朝一番は「おはようございます」を基本にして、職場の習慣に合わせて調整する。
これくらいの考え方で大丈夫ですよ。
⑦ 社内メールの書き出しと締め
社内メールでは、「お疲れ様です」という挨拶がよく使われます。
たとえば、次のような書き出しです。
「お疲れ様です。〇〇部の△△です。」
上司や先輩にメールを送る場合でも、一般的な社内連絡なら問題ありません。
ただし、メールの目的によっては、挨拶だけでなく感謝の言葉を入れた方が自然なこともあります。
たとえば、上司に資料を確認してもらった場合なら、
「お疲れ様です。先ほどは資料をご確認いただき、ありがとうございました。」
と書くと、何に対する連絡なのかも伝わりやすくなります。
また、上司から「お疲れ様です」と始まるメールが届いた場合には、返信でも同じように「お疲れ様です」と書いて構いません。
ただし、何度もメールをやり取りしている場合は、毎回冒頭の挨拶を繰り返さず、用件から書き始めても自然なことがあります。
メールの締めくくりには、
「引き続きよろしくお願いいたします。」
「ご確認のほど、よろしくお願いいたします。」
などが使いやすいですね。
一方、取引先など社外の相手へのメールでは、「お世話になっております」が一般的です。
社内と社外で挨拶を使い分ける習慣を付けておくと、メールを書くときにも迷いにくくなります。
⑧ LINEや社内チャットで送られてきたとき
最近は、LINEや社内チャットで「お疲れ様です」とメッセージが届くことも増えていますよね。
基本的には、
「お疲れ様です!」
と返せば問題ありません。
ただし、チャットでは会社や部署によって挨拶の仕方がかなり違います。
毎回「お疲れ様です」と書く職場もあれば、用件だけを短く送る職場もあります。
たとえば、上司から、
「お疲れ様です。明日の会議は10時からです。」
と届いた場合には、
「お疲れ様です。承知しました。よろしくお願いいたします。」
と返せば丁寧です。
一方、普段から短いやり取りをしている職場なら、
「承知しました。ありがとうございます。」
だけでも自然なことがあります。
ここで気になるのが、スタンプだけで返信してもいいのかという点です。
親しい同僚との軽いやり取りなら、スタンプだけでも問題ない場合があります。
ただし、上司からの業務連絡や、確認が必要な内容については、文章で返した方が安心です。
特に、指示に対する返事は「了解です!」よりも「承知しました」の方が丁寧な印象になります。
また、欠勤や緊急のミス報告など、確実に伝える必要がある内容は、会社のルールに従い、必要に応じて電話なども使いましょう。
チャットだけで済ませてしまうと、相手が気づかないこともありますからね。
「お疲れ様です」への返事は毎回必要?迷いやすい疑問を解決

ここまで、基本的な返し方や場面別の使い方を紹介してきました。
でも、実際の職場では、もう少し細かな疑問が出てくることもありますよね。
「同じ人に何回も会ったら、そのたびに言うの?」
「返事が遅れたら、感じが悪いと思われる?」
そんな、ちょっと気になる疑問についても見ていきましょう。
同じ相手に何度も会うときは毎回返すべき?
職場では、同じ上司や同僚と一日に何度も顔を合わせることがあります。
そのたびに「お疲れ様です」と言うべきなのか、迷いますよね。
結論からいうと、すれ違うたびに毎回「お疲れ様です」と言う必要はありません。
朝に挨拶を交わしていて、その後も何度も廊下ですれ違うような場合には、軽く会釈するだけでも自然なことがあります。
もちろん、相手から直接「お疲れ様です」と声をかけられたら、できるだけ返事をするようにしましょう。
相手が挨拶しているのに、こちらが毎回無反応だと、少し寂しい気持ちにさせてしまうかもしれません。
ただ、仕事に集中していて声に気づかなかったり、電話中で返事ができなかったりすることもあります。
そんなときまで、無理に声を出す必要はありません。
大切なのは、毎回同じ言葉を繰り返すことではなく、相手への気遣いが伝わることです。
会釈や笑顔も、立派なコミュニケーションの一つですよ。
「はい」や会釈だけの返事は失礼になる?
上司から「お疲れ様です」と言われたときに、
「はい」
とだけ返したり、無言で会釈したりするのは失礼なのでしょうか。
必ずしも失礼と決まっているわけではありませんが、相手や状況によっては素っ気なく感じられることがあります。
「はい」は、どちらかというと呼びかけや指示に対する返事として使われる言葉です。
そのため、挨拶に対しては「お疲れ様です」と返した方が自然です。
また、会釈だけでも気持ちが伝わる場面はありますが、声を出せる状況なら一言添えると安心です。
入社直後、なんとなく気まずくて上司への返事を会釈だけで済ませてしまったことがあります。
後から「挨拶してくれると嬉しいんだけどな」と軽く言われてしまい、それから意識するようになりました。
言葉ひとつって、バカにできないなと思った経験でした。
とはいえ、仕事中で声が出せなかったり、周囲が騒がしくて挨拶が聞こえなかったりすることもあります。
そんな場合は、会釈だけでもできれば十分です。
声を出せるときは一言返し、難しいときは会釈などで反応する。
このくらいの柔軟な考え方でいいと思います。
「お先に失礼します」と「お疲れ様でした」は両方言ってもいい?
自分が先に帰るとき、
「お疲れ様でした。お先に失礼します。」
と両方言ってもいいのか、気になりますよね。
結論からいうと、両方使っても問題ありません。
「お疲れ様でした」は相手へのねぎらい、「お先に失礼します」は自分が先に帰ることを伝える言葉です。
それぞれ役割が違うので、組み合わせても不自然ではありません。
たとえば、一緒に仕事をしていた上司に対して、
「今日はお疲れ様でした。お先に失礼します。」
と伝えるのは自然です。
ただし、毎回必ず二つとも言う必要はありません。
周りがまだ仕事をしている場面なら、
「お先に失礼します。」
だけでも十分です。
相手から「お疲れ様」と返されたら、会釈をして帰れば問題ありません。
長い挨拶をすることよりも、自然なタイミングで伝えることの方が大切です。
返事が遅れたり、うまく返せなかったりしたときの対処法
上司から急に「お疲れ様です」と言われて、返事が一瞬遅れてしまうこともありますよね。
特に入社したばかりのころは、緊張して言葉が出てこないこともあると思います。
でも、一度返事が遅れたからといって、必要以上に気にすることはありません。
相手がまだ近くにいるなら、
「あっ、お疲れ様です!」
と少し遅れて返しても大丈夫です。
また、タイミングを逃してしまった場合は、次に会ったときに普通に挨拶すれば十分なことがほとんどです。
わざわざ追いかけて謝る必要はありません。
ただし、相手が自分に話しかけていたのに気づかず、明らかに返事をしないままになってしまった場合には、
「先ほどは気づかず、すみませんでした。」
と軽く伝えてもいいでしょう。
何より大切なのは、次から少し意識してみることです。
挨拶は、何度も経験しているうちに自然とできるようになっていきます。
最初から完璧に返そうとしなくても大丈夫ですよ。
「お疲れ様です」の意味と失礼にならないための注意点

「お疲れ様です」は、職場で毎日のように使う言葉です。
だからこそ、意味や使い方を知らないまま何となく使っていることもありますよね。
ここでは、上司や社外の相手に失礼な印象を与えないために、知っておきたいポイントを整理します。
「お疲れ様です」が持つ意味と役割
「お疲れ様です」は、もともと相手の労をねぎらうための言葉です。
仕事を頑張っている人に対して、「お疲れ様」という気持ちを伝える表現ですね。
ただ、現在の職場では、単なるねぎらいだけでなく、挨拶としても広く使われています。
そのため、実際に仕事が終わっていなくても「お疲れ様です」と声をかけることがあります。
また、上司に使ってもよいのか心配する人もいると思います。
文化庁が実施した平成17年度の「国語に関する世論調査」では、一緒に仕事を終えた自分より職階が上の人に対して、「お疲れ様(でした)」を使うと答えた人は69.2%でした。
この調査からも、目上の人に「お疲れ様です」を使うことが広く受け入れられている様子がわかります。
ただし、相手が自分のために特別なことをしてくれた場合には、ねぎらいよりも感謝の言葉を優先した方が自然なことがあります。
たとえば、上司が仕事を教えてくれたなら、
「ありがとうございます。とても勉強になりました。」
と伝える方が、気持ちがはっきり伝わります。
何に対して言葉を返しているのかを考えることが、自然な挨拶につながるんですね。
「ご苦労様です」を上司に使わない方がよい理由
ここは、ぜひ覚えておきたいポイントです。
上司や先輩など、目上の人に対しては「ご苦労様です」「ご苦労様でした」を避けた方が無難です。
「ご苦労様」は、上の立場の人が下の立場の人をねぎらう言葉として受け取られることが多いからです。
もちろん、地域や職場の習慣によって使われ方が違うこともあります。
ただ、相手によっては「上から目線で言われた」と感じる可能性があります。
悪気がなくても、相手に違和感を与えてしまうのは避けたいですよね。
そのため、上司に挨拶する場合は、
「お疲れ様です」
「お疲れ様でした」
を使う方が安心です。
また、上司から「ご苦労様」と言われた場合には、同じ言葉を返す必要はありません。
「ありがとうございます」
「お疲れ様です」
など、状況に合わせて返すと自然です。
私も最初のころは「お疲れ様」と「ご苦労様」の違いをあまり意識していませんでした。
でも、ビジネスマナーを知ってからは、こうした何気ない言葉も、相手との関係によって受け取られ方が変わるんだなと感じるようになりました。
普段から使う言葉だからこそ、ちょっとした違いを覚えておくと安心ですね。
社外には「お疲れ様です」を使わない方が無難な理由
「お疲れ様です」は社内では一般的な挨拶ですが、取引先やお客様など、社外の相手には別の表現を使った方が無難です。
たとえば、取引先に電話をかけるときや、メールを送るときには、
「いつもお世話になっております。」
という挨拶がよく使われます。
これは、社外の相手との関係に配慮した定番の言い方です。
一方、「お疲れ様です」は社内の人同士で使う印象が強いため、取引先に対して使うと、少し馴れ馴れしく聞こえることがあります。
もちろん、業界や相手との関係によっては、社外でも「お疲れ様です」を使うことがあります。
そのため、必ず失礼になるというわけではありません。
ただ、相手の習慣がわからない場合には、「お世話になっております」を選んでおく方が安心です。
私自身、入社して間もないころ、取引先への電話で「お疲れ様です!」と言ってしまったことがあります。
後で先輩に「社外には使わない方がいいよ」と教えてもらって、初めて気づきました。
知らないと、ついやってしまうミスなんですよね。
それからは、
- 社内の挨拶は「お疲れ様です」
- 社外への電話やメールは「お世話になっております」
- 特別に助けてもらったときは「ありがとうございます」
と、場面によって使い分けるようになりました。
この3つを覚えておくだけでも、言葉選びに迷う場面はぐっと減りますよ。
まとめ:「お疲れ様です」の返し方は相手と場面に合わせれば大丈夫

「お疲れ様です」と言われたときの返し方について、基本から場面別の使い方まで紹介してきました。
いろいろな例を見てきましたが、最も大切なのは、相手や場面に合った言葉を選ぶことです。
最後に、今回のポイントを整理しておきますね。
- 「お疲れ様です」と言われたら、基本的には同じ言葉で返して大丈夫
- 上司や先輩にも「お疲れ様です」は一般的に使える
- 相手が仕事を終えたときは「お疲れ様でした」が自然
- 自分が先に帰るときは「お先に失礼します」を使う
- 仕事を手伝ってもらった場面では「ありがとうございます」を優先する
- 「こちらこそ」は、お互いにねぎらいや感謝を伝え合う場面で使う
- 同じ相手に何度も会う場合、毎回声に出して挨拶する必要はない
- 「ご苦労様です」は目上の人には使わない方が無難
- 社外の相手には「お世話になっております」が基本
- 朝の挨拶は「おはようございます」を基本に、職場の習慣にも合わせる
最初のうちは、どの言葉で返したらいいのか迷うこともあると思います。
特に、上司や先輩から急に声をかけられると、緊張してしまいますよね。
でも、職場の挨拶は、完璧な敬語を毎回使わなければいけないものではありません。
「相手に気持ちよく挨拶を返そう」という気持ちが伝わることが、何より大切です。
タイミングよく声をかけたり、軽く会釈したりするだけでも、印象はずいぶん変わります。
一度うまく返せなかったからといって、落ち込みすぎる必要もありません。
私も最初は、何と返したらいいのかわからなくて戸惑うことがありました。
でも、繰り返しているうちに、少しずつ自然に言葉が出るようになりました。
まずは「お疲れ様です」と言われたら、笑顔で「お疲れ様です」と返すところから始めてみてください。
それだけでも、十分に気持ちのよい挨拶になります。
挨拶って、難しく考えすぎなくていいんです。
ちょっとした一言を大切にしながら、職場の人との関係を少しずつ築いていけるといいですね。
挨拶をきっかけにした職場の人間関係については、こちらの記事でも紹介しています。
