妊婦が耳鼻科を受診するときに知っておきたい3つのポイント

「なんだか最近鼻づまりが治らないな、もしかして風邪ひいたのかな?!」
そんなふうに不安になっておられる妊婦さん、いらっしゃいませんか?

妊婦さんは、ホルモンの影響で粘膜が充血するので鼻づまりが起こりやすいそうなんです。
元々鼻炎や花粉症もちの人は、妊娠中さらに悪化してしまうこともあるとか…。

そんな風に、妊娠をきっかけにおこる鼻炎は「妊娠性鼻炎」と言います。
妊娠性鼻炎の場合は出産後数週間で治っていくそうですが、長引く鼻炎には何か理由があります。
妊娠後期になってくると、お腹が大きくて通院や診察してもらうのも一苦労です。
なので、早めに耳鼻科に行って、診断してもらいましょう。

耳鼻科に行くとき、注意することがあります。

①マスク
耳鼻科は風邪をひいている人が多いです。
必ずマスクをして行って、余計な菌をもらわないように気をつけてください。

②妊娠していることを伝える
問診票に妊娠しているかという問いがあると思うのですが、必ず妊娠していることを伝えてください。
妊娠しているかどうかで、診察の内容や処方される薬が違ってきます。

③母子手帳
妊婦さんは母子手帳を常に携帯されている方が多いと思いますが、妊娠に関して重要な情報を伝える場合などに必要です。
なので、耳鼻科で診てもらうときにも、母子手帳も念のため持っていきましょう。

上記の3点は、耳鼻科にかかわらず、妊婦さんが病院を受診するときに気を付けたいポイントです。
妊婦さんは一切何も薬を飲めない、というわけではありません。
安心して飲めるものもちゃんとあるので、症状を軽くするための薬を処方してもらって、妊娠期間中の生活を少しでも快適に過ごしてくださいね。

妊婦でも耳鼻科で吸入できる?赤ちゃんに影響ないの?

耳鼻科に行くと、鼻づまりの対処法として吸入をすることがあると思います。
妊婦さんでも赤ちゃんに影響のない吸入もあるようなので、お医者さんの指示に従ってください。

妊娠する前から、元々鼻炎や花粉症で飲んでいる薬がある方は、妊娠がわかった時点で一旦服用をやめて、病院や薬剤師さんに相談されることをオススメします。
自己判断で服用し続けるのは危険ですよ。

吸入も、薬も、赤ちゃんに影響のないものを使って治療していきましょう。


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妊婦が鼻づまりで寝れないときの対応策!自宅でできる方法は?

一番は、耳鼻科で受診をすることですが、そこまでではないなというときの自宅でのケアの方法をご紹介します。

①加湿・加温
乾燥して寒い環境は鼻づまりの原因になります。
室内は20~25℃、湿度は50~60%を保つように心がけましょう。
暖房器具や加湿器を上手に使ってください。
体を冷やさないようにし、温かいお茶を飲んだり、蒸しタオルを鼻にあてるのも効果があります。

マスクの使用も加湿・加温の効果があります。
寝るときにもマスクも試してみてください。
最初のうちは苦しかったり、寝ている間に取れてしまうこともありますが、慣れると快適です。

②換気
換気をして部屋の空気を入れ換えましょう。
それに合わせて掃除もこまめに行ってください。

ただ、花粉で鼻づまりを起こしている場合は、窓を開けると逆効果です。
何が鼻づまりの原因かを見極めて換気や掃除をしてください。
ペットを飼っておられる方は、寝室にはペットを入れないようにするなどの対策も良いかもしれません。

③ツボ押し
鼻詰まりに効くツボの一部をご紹介します。
それぞれのツボを、指のはらで押してください。

【迎香(げいこう)】小鼻の両脇にある、少しくぼんだところ。
【印堂(いんどう)】眉毛と眉毛の間。
【百会(ひゃくえ)】耳と鼻から頭の上にむかっていって、それが交わったところ。
          ちょうど頭のてっぺん。
④鼻甲介(びこうかい)を刺激
脇のあたりに交感神経が通っていて、それが鼻甲介というところとつながっています。
鼻甲介を刺激すると、一時的に鼻の穴が開くそうです。

具体的な方法は、脇の下にペットボトルを20秒ほど挟むだけ。
挟んだ脇と反対側の鼻の穴が1~2分ほど開いて通りやすくなります。
あまりやりすぎると手がしびれることもあるようなので、気を付けてください。

⑤鼻うがい
まず0.9%の食塩水を作ります。(水200mlに対して塩約2g)
それを100均で売っているドレッシングの容器に入れます。
片方の鼻に容器の先を入れて「あー」と言いながら優しく注入します。
反対の鼻も同じようにします。

喉や反対の鼻に水が流れていくことがありますが、大丈夫です。
鼻の中を洗い終わったら、鼻の中に残っている水を出すように鼻をかんでください。
鼻うがい専用の器具もあるようですが、100均のものでも代用できるそうなので、チャレンジしやすいですね。

鼻のかみすぎは、耳に圧力がかかってしまって中耳炎の原因になります。
しつこい鼻づまりはついつい全力でかんでしまいますが、片方ずつ、優しくかんでください。

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妊婦が耳鼻科を受診するとき!のまとめ

妊婦が耳鼻科を受診するときに注意してほしいことについてご紹介してきました。

  • 妊娠中はホルモンの影響で鼻づまりが起きやすいです(妊娠性鼻炎)。
  • 耳鼻科を受診するときは、母子手帳を持参して、マスクなどで対策をし、妊娠していることを必ず伝えてください。
  • お腹の赤ちゃんに影響のない吸入もあります。
ちゃんとお医者さんの指示に従いましょうね。
自宅では、加温・加湿・換気・ツボ押し・鼻甲介の刺激・鼻うがいなどを試してみてくださいね。