職場やアルバイト先でよく使う
「お疲れ様でした」
「お疲れ様です」。
という挨拶の言葉。
意識して使っている人は少ないかもしれませんが、よくよく考えてみると、使う場面に違いはあるのでしょうか。
他の人が何気なく使ったときに「お疲れ様です」と言ったときに
「ん?このタイミングでそう言う?」
と違和感があったりすることもありますよね。
改めて、これらの言葉の使い方について見ていきましょう。
お疲れ様でしたの意味は?誰に対して使うべき言葉なの?
あなたは「お疲れ様でした」をどのようなタイミングで使われますか?
私は、今は専業主婦なのでこのセリフを使う頻度は低いですが、勤めていた頃は主に仕事を終えて帰宅する前に使っていました。
自分が帰宅するときも、帰宅する相手に対しても、使用していました。
「お疲れ様」の意味は?
そんな「お疲れ様」の言葉の意味を辞書で調べてみると。
と書かれていました。
とも記載されていました。
辞書上では
「お疲れ様でした」
「お疲れ様です」
の使い分けは特に記されていませんでした。
「お疲れ様」を使う相手と場面
ビジネスシーンでは、上司や目上の方に対して使います。
帰宅時以外にも、電話やメールでの要件の前に「お疲れ様です。○○の件なのですが…」というように使うこともあります。
会議が終わったときにも使いますね。
私は、飲み会の次の日の挨拶で「昨日はお疲れ様でした」と使うこともよくありました。
これは、私の職場だけだったのかもしれませんが、
「飲み会の次の日はちゃんと”昨日はお疲れ様でした”ってみんなにお礼言わないとだめだよ」
と教えられました。
それからは、ずっとそのように言うようになりました。
いろんなシーンで使える便利な言葉ですね。
ただ、社外の人に対して使うと少し失礼に思われることもあるようなので、「ありがとうございます」等に言い換えるようにしましょう。
友だち同士の挨拶でも「お疲れ様」はよく使います。
おはよう、こんにちは、こんばんは、よりも気軽に「おつかれ~」と言ったりしますよね。
英語では同じ表現の単語はないらしく、時と場合によって訳し方は変わってくるらしいです。
「お疲れ様」を別の言葉で言うなら?
少し話は逸れますが、「おつかれ」と同じように「どうも」もいろいろなシーンで使える日本語です。
日本語には、曖昧であり万能な言葉がいくつかあるので、おもしろいですね。
ちなみに、「お疲れ様でした」と同じような意味の言葉に「ご苦労様でした」というものもあります。
これには今の時代は明確な使い分けがされています。
- 「お疲れ様でした・・・目下の人から目上の人へ
- 「ご苦労様でした」・・・目上の人から目下の人へ
上司に対して「ご苦労様でした」と言うと、周りの人から白い目で見られることもあります。
しかし、実は1940年代では上司に対して「ご苦労様でした」と言うのは当たり前のことだったようです。
実際、昭和天皇在位50周年の式典でも、三木首相が天皇陛下に対して「ご苦労様でした」と述べています。
時代と共に、言葉の使い方はどんどん変わっていくんですね。
「お疲れ様でした」と「お先に失礼します」!使い分けるポイントは?
お疲れ様でした」も「お先に失礼します」も、退社するときによく使われます。
「お先に失礼します」は、上司に対しても同僚に対しても使えます。
諸説あるようですが、「お疲れ様でした」も誰に対して使っても良いと思います。
「お先に失礼します」は、そのままの意味ですが、先に帰る人が言う言葉です。
「お疲れ様でした」は、先に帰る人に「お先に失礼します」と言われたときの返事として使います。
私の職場はこのようなやりとりがスタンダードでしたが、職場ごとに違う慣習があるかもしれません。
まずは他の方がどのような言葉を使っておられるのかをチェックして、自分だけが浮いてしまうことのないようにしましょう。
「お疲れ様でした」と「お疲れ様です」使い方の違いはあるの?のまとめ
「お疲れ様でした」と「お疲れ様です」使い方の違いについて見てきましたが、いかがだったでしょうか?
見てきた内容のポイントをおさらいしておきますね。
- 「お疲れ様でした」「お疲れ様です」は、共に「お疲れ様」の丁寧な表現なので、辞書上では使用方法に明確な違いはありません。
- ビジネスシーンにおいては、上司・目上の方に対しても使うことができますが、社外の方に使うときには失礼にあたる場合があります。
- 現在は「ご苦労様」は上司に使うと失礼だとされていますが、過去は誰にでも使用可能な表現だったそうです。言葉は時代と共に変化しています。
普段の言葉遣いは、使い方やマナーを知っているか知っていないかで周りからの評価が違ってくる場合があります。
悲しいですが、言葉遣い一つで誤解されることもあります。
そうならないためにも、丁寧な言葉遣いを心がけるようにしましょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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