同僚や家族に誘われて潮干狩りにいったものの、思いのほかいろいろな種類の貝が採れてしまうこともありますよね。
私も初めて潮干狩りに行ったとき、アサリだけ採れるものかと思っていました。
その中でも特に困ったのがマテ貝!
見た目が細長くて、どうやって調理したらいいものか…全くイメージできませんでした。笑
マテ貝の潮干狩りの方法などについては
に詳しくまとめています!興味のある方はどうぞ♪
潮干狩り初心者にはハードルが高く見える上、大量に採れてしまったときにはどう処理して良いのかもわからず、ただただ途方に暮れてしまいます。
そんな時におすすめなのは「冷凍保存」です!
大量のマテ貝を一度にいただくのも無理があるから、少量ずつ調理できるように「小分けにして冷凍」しちゃいましょう。
料理の仕方によっては、冷凍されたものでもとってもおいしく食べられますよ♪
そこで今回は、そんなマテ貝の「冷凍保存のコツ」と「解凍してもおいしい、おすすめレシピ」について、詳しく見ていきましょう!
マテ貝は冷凍保存しても調理次第で変わらずにおいしく食べれるって本当?
マテ貝の冷凍保存には、実は大きなメリットが2つあるんです。
1つ目のメリットは、「保存期間が延びること」。
マテ貝は生のままなら1日で消費しなければならないけれど、冷凍してしまえば1ヶ月~2ヶ月は保てるんです。
さらに、2つ目のメリットには「旨味が増す」というのがあります。
冷凍保存によって、旨味のもとであるグルタミン酸やアミノ酸がぎゅっと身の中に閉じ込められます。
これを一気に解凍すると、旨味が逃げ出すことなくおいしさ倍増の料理が作れます!
でも、冷凍保存すると、
- 身がぱさぱさする
- 食感が悪くなる
- 臭いがつく
だけど、これらの不安は、調理方法によって解消できることなんです!
マテ貝は冷凍前の下準備と解凍中の加熱が重要!
臭みや食感の悪さは、貝が海水の中の不純物を取り込んで、中でため込んでしまうことが原因です。
つまり、その「体内にため込んでいる不純物」を冷凍前に体外へ排出させることができれば、臭みのもとは絶てるのです!
マテ貝の冷凍前下準備のやり方
塩水で砂を吐き出させるほか、酒と水を1:1の割合にしてマテ貝をつけこみ、においを消すというやり方もあります。
あと、においのもとは身だけでなく殻にもあることが多いから、殻をよく洗ってぬめりや汚れを落としておきましょう。
冷凍したマテ貝を解凍するときの注意点
まず冷凍したマテ貝は、ゆっくりとした解凍はNGです!!
マテ貝を解凍するときは煮沸したお湯入れたり、一気に熱したりして時間をかけないようにしましょう。
時間がかかると、貝の口がうまく開かず余計な手間がかかるし、美味しさも半減してしまいます。
マテ貝の下処理で内臓はどうする?そのままでもOKなの?
マテ貝の内臓は気にならないのであれば、食べることが出来ますよ!
マテ貝を使ったレシピでも
「酒蒸し」
「炒めもの」
「バター焼き」
なんかは内臓は取らずにそのまま食べちゃうことが多いです。
でも、マテ貝独特の風味が気になるなって時は内臓を取り除いてもいいですね。
あとは、お刺身で食べる場合は、内臓は食べれないから取り除いて食べましょう!
②身を胴体とヒモに切り分けます。
③胴体を真ん中から開き、包丁の背でなでるように内臓を取り除きます。
④軽く塩もみをするとより美味しく食べられますよ。
⑤洗い流し、キッチンペーパーなどで水気を取れば完成です!
その場合、身の色となんか違うな~ってところを取り除けば大丈夫!
後は胴体と一緒に軽く塩もみをして洗い流し、水気を切れば食べられます。
マテ貝の内臓とヒモを手際よく取り除いている動画があるので紹介しておきますね!
下処理の部分は、48秒くらいから始まります。
1分あたりからは、お店で出てくるような貝殻付きでの内臓の取り方を見ることが出来ますよ。
マテ貝は常温ではどれくらいの時間大丈夫なの?
マテ貝は他の貝よりも
- 貝殻が薄く
- 繊細なので傷みやすい!
採ってきたその日に食べるっていうのであれば、バケツなどに入れたままの保存で大丈夫!
ただし、涼しくて日の当たらない場所で保存しておいてくださいね。
でもこれは、元気なマテ貝の場合です。
持って帰ってきた時点で元気のないマテ貝がいたら、その貝はすぐに下処理をして冷凍保存することをおすすめします。
また、常温で保存できるとはいったけど、貝は環境が悪いとあっという間に傷んでいってしまいます。
傷んでしまった貝を食べると体に悪いのは、よく知られている話ですよね。
元気なマテ貝かを確認するには
- 洗ってみたり
- 触ってみたり
- 臭いを確認してみたり
洗うと刺激により貝殻を固く閉じます。
反応がない場合は傷んでしまっているのかも。
貝から身が出ていたら少し触ってみましょう。
こちらも反応がない場合は傷んでしまっているのかも。
それに、傷んだマテ貝はどんどん腐敗がすすみ、強い臭いがしてきます。
臭いを確認してみて、嫌な臭いがしていたら食べるのは諦めてください!
さらに、マテ貝の砂抜きは、常温で1~3時間程度といわれています。
常温の保存が3時間を超えるようなら、心配ごとをなくすためにも冷蔵庫や冷凍庫で保存するのがおすすめですよ。
以上の点を踏まえて、美味しく食べるためにも、冷凍保存しておくのが一番ですね。
余ったマテ貝は冷凍保存しよう!おいしくいただけるおすすめレシピはコレ!
冷凍したマテ貝は一気に熱を通して、蒸したり焼いたりすることでよりおいしく食べることができます。
ここでは夕食の一品にピッタリな、3つのレシピをお教えします!
マテ貝のおすすめレシピ①マテ貝の酒蒸し
- マテ貝 … 250g
- サラダ油 … 小さじ1
- 酒 … 大さじ2
- しょうゆ … 小さじ1
- しょうが(みじん切り) … 1片
- 青ねぎ(小口切り) … 適量
②塩水などで戻しておいたマテ貝の水気をきる。
③鍋にサラダ油を入れる。すぐに①のしょうがを入れて中火で炒め、香りがでたら(2)のマテ貝を加えてさっと炒める。
④炒めた③に調理酒を全体にかけて蓋をし、二分間蒸し焼きにする。
⑤蒸しあがったら、しょうゆを加えてひと混ぜする。
⑥青ねぎをお好みでかける。
※しょうがはチューブでもOKです
※青ねぎはパックで売られているものがあるから、そちらを代用すると時短になりますよ。
マテ貝のおすすめレシピ②マテ貝のガーリックバター炒め
- マテ貝 … 300g
- バター … 15g
- 白ワイン … 大さじ3
- しょうゆ … 小さじ1
- 水 … 大さじ1
- にんにく(薄切り) … 2片
- イタリアンパセリ … 適量
②フライパンにバターを2/3、薄切りにしたにんにくを入れて弱火にかける。
③バターが溶けてにんにくの香りが出たら①のマテ貝を入れる。すぐに白ワイン・水を加えて蓋をして二分間蒸す。
④蒸しあがったら、残りのバターとしょうゆを加えてひと混ぜする。
⑤イタリアンパセリを適量ふる。
マテ貝のおすすめレシピ③マテ貝の佃煮
- マテ貝 … 1kg
- しょうが(せん切り) … 2片
- 濃口醤油 … 大さじ6
- みりん … 大さじ4
- 砂糖 … 大さじ2
- 酒蒸し後の煮汁 … 100ml
②鍋に①のマテ貝を入れ、濃口醤油・みりん・砂糖を加える。その後しょうがと煮汁100 mlを入れて中火で煮る。
③鍋が湧き立ったら、ぐつぐつとする程度まで火の加減を落として15~20分ほどに続ける。
④煮汁が少なくなったら完成。
アサリの佃煮をマテ貝でアレンジして作ってみました!
酒蒸しの煮汁を使えるから、同時に作ってみてはいかがでしょうか?
マテ貝は何日生きるものなの?冷凍保存は生きているうちにした方が良い!?
上でもお伝えした通り、マテ貝は繊細で傷みやすい貝です。
バケツやクーラーボックスに入れたままにしておくと、翌日には傷んで腐ってしまいます。
マテ貝はバケツなどの人工的な環境の中では1日ほどで死んでしまうけど、自然の中では10年も生きることができます。
マテ貝は水の状態が悪くなったり水が温まったりといった環境の変化に弱く、潮干狩りで採れてもすぐに傷んでしまいます。
そのため、家庭でマテ貝を保存するには、冷蔵・冷凍の工夫が必要です。
マテ貝の冷凍保存の方法
マテ貝の冷凍保存の方法は、生きたまま冷凍する方法と下処理してから冷凍する方法があります。
どちらの方法でも問題はないけど、下処理しておいた方が実際に調理するときに手間が省けますね。
下処理して冷凍保存すると、約2週間から1ヶ月ほど保存できます。
ただし、あまり長期間冷凍庫で保存していると、冷凍焼けしたり臭いがうつってしまうことがあるから、早めに食べきるのがよいでしょう。
1日で食べきれないほどのマテ貝が採れたときは、冷凍保存することをおすすめします。
マテ貝は冷蔵庫でも保存できる?
また、マテ貝は冷蔵庫で保存することも可能です。
冷蔵庫で保存する場合も下処理をすると、1~2日ほど日持ちします。
冷蔵のマテ貝も、傷む前に消費しましょう。
冷凍マテ貝のおいしい食べ方のまとめ
この記事を読んだあなたなら、マテ貝が大量にとれてしまっても、もう大丈夫。
- マテ貝はやり方を守って冷凍保存OK!
- 火を通すことで冷凍マテ貝は美味しく食べられる!
今回は3つのレシピをご紹介したけれど、他にもパスタやクラムチャウダー、炊き込みご飯など様々なアレンジが可能です。
ぜひ、マテ貝料理を作って、楽しんでみてくださいね!
そして、そんなマテ貝だけど、潮干狩りなどで実際にマテ貝をとったことがある人にはわかると思うけど「砂の中からにょきっ」と出てきて、とってもかわいいんですよね。
そんなマテ貝を見て「飼ってみたい」と思ったことがある人も多いんじゃないでしょうか?
そんなマテ貝の飼い方について
に詳しくまとめているから、興味のある方は参考にしてみてくださいね。